朝一番に
「ぼくはもう、○中を卒業するからね!!」
大きな声で叫ばれました。
卒業ではなく、1年生が終わったのです。

セバスチャンに限らず「おわり」が苦手な人は
多いと思います。
今朝は一段と怒っていたなぁ。

「お母さん!!聞いてるのか!!」
「・・・なんやて?」
「いや、お母さんは聞いているんですか?」
「パン食べてんねん。」
「ちゃんと聞いてよ!!ぼくはもう学校をやめるんだ!!」
「ふ~ん。」
「キ~~~!!ちゃんと聞いてよ!!」「ぼくは、今日引越しをする!!学校をやめる!!」しばし黙って聞いていました。「セバスチャン、わかった。制服を脱ぎ。服に着替え。」「え??なんで?」「だって学校に行かへんねやろ。いいで。脱ぎ。」「え~~~~!!それは無理!!」「いいかい。お母さんは今、パンを食べている。 あんたは朝からうるさい。 そこまでヤイヤイ言うんやったら学校休み。 やめてもいいで。」「だって、今日はとても大切な日だよ。 だから、休めないんだ。」いつも通り、8時9分に学校に行きました。「具体的と曖昧さ」このサジ加減はやはり、難しい。blogに掲載できる内容はここまでです。「曖昧」は上記の通りです。しかしこれは、あくまでも仮止めです。「具体的」をどうするのか?これには色んな方法があります。今日はさすがに私も動きました。毎日見ているから、わかるんです。SOSの出し方が、少し変わるんです。今動くか、動かないか、タイミングは合っているのか?そこを考えました。当たり前に、学校に行く。これが意外と難しい。でも、セバスチャンの学校っていい学校なんです。いい先生がたくさんいるんです。いい友達もたくさんいるんです。セバスチャンもよくわかっているのになぁ。セバスチャン、勉強が全てじゃないよ。でも、具体的にしないといけないね。このままではしんどいようだね。だいじょうぶ。考えます。一緒に乗り越えましょう。各教科の先生方、1年間大変お世話になりました。クラスの皆さん、仲良くしてくれてありがとう。何度も話し合いにお付き合い下さった担任のK先生、養護学級担任のY先生、M先生、そして校長先生、教頭先生、本当にありがとうございました。これからも宜しくお願いします。あ、ちなみに本人はあれだけ騒いでおきながら「ただいま~~♪♪明日から春休みだよ。」ケロっとして帰ってきました。
e3f53ae2.jpgこのタイトル、わかるかなぁ?
大昔の歌のタイトルです。(笑)
私は歌詞を見なくても全部歌えますよ。エッヘン!!
(年がばれそうですね・・)

前置きが長くなりましたが私の友人で現在
カナダ在住の自称、『ほんまに外国人』のアンジーさん
より心温まる??お手紙(メール)をいただきましたので、
今回はこのお手紙に少し触れたいと思います。
ちなみに今日の写真はそのアンジーさんの作品です。
アンジーさんがカナダに行ってしまって早や7年近くが経とうとしています。彼女の記憶の中では、セバスチャンは言葉もおぼつかない小さな、そして不思議な男の子でした。ところが・・・。このblogを読んで、びっくりしたそうです。「私の知ってるセバスチャンじゃない!!」そりゃそうです。あの頃は足のサイズも16~17cmぐらい、今じゃ26cmですから!!体格だけの驚きではなく、私も忘れていたエピソードを教えてくれました。《アンジーさん談》昔、リブ・タイラーがシャンプーかなにかのCMに出ていてそのCMがセバスチャンのお気に入りだったと思います。そこへ当時ロングヘアーでうりふたつの私が参上しました。(笑)今まで何度も会ったことあるはずなんだけど、セバスチャンはちょっと「はっ」としような顔をした後、ちろちろと私の顔を観察して視線は私の肩ぐらいで(なんとなくわかる?)「アンジー、リブタイラーみたい。」ってぼそっといってまた去って行きました。覚えてない?あんた達、私に瞬時に罵声をあびせたぢゃないの~。大笑いしながら「セバスチャン、あんたそれは...ちょっとぉ...」って。アンジーさん、ごめん!!おぼえてませ~~ん!!でも、今ならよくわかります。洗剤、シャンプー、リンスなどのメーカーやタイヤメーカーなど、大変な数を記憶していた頃でしょう。車のタイヤや、薬局を見つけたら動かなかったあの頃・・。さらに、このblogのタイトルでもある『外国人』について。《アンジーさん談》本当に『外国人』な私は、日々言葉の面で恥をかいたり苦労はするわけだけど、来たばかりの頃を思えば随分楽になりました。今まで水中で人の話しを聞いていたような感じだった。何をいっているのだろうと表情や手ぶりを必死でさぐったりして非常に疲れる。ちょっと意識を外すともう会話からはずれてしまう。返事を考えてる間に話題はどんどんかわっていく。”言葉”との葛藤みたいな事でちょび~とだけ分かる部分があって。きっとセバスチャンとは”葛藤”の種類も違うんだろうけどね。いえいえ、アンジーさん、同じですよ。自閉症である、セバスチャンのしんどさ・・・。アンジーさんの表現が最も近いでしょう。私やセバスチャンに「Ben Folds Five」(ベンフォールズファイブ)を教えてくれたのも、アンジーさんでしたね。異国の地で大変なこと、辛いことがあった時は日本に住む『変な外国人』セバスチャンを思い出して下さい。「彼もぼちぼちやっているんだろうなぁ。」とね。いつか必ずカナダに行きたいと思います。その時は、私が一番『変な外国人』だったりして。(笑)
08c126b9.jpg今日はセバスチャン行きつけの美容室でカットを
してきました。
まぁ、女の子ではないのでカットと言っても
単に「散髪」です。(笑)
すっきりとしましたね。

そのカットに行く道中に彼に幾つか質問をしました。

「なぁセバスチャン、K先生から聞いたんやけど
 お母さんの書いているblogの中の『セバスチャンルール』
 が学年通信で採用されたらしいやん。」
「そうだよ。」
「で、どうよ?先生やクラスの友達は何か言ってた?」
「うん。ホームルームでK先生が全部声を出して
 読んでたよ。」
「クラスの子は?」
「なんで『セバスチャン』なん?って聞かれた。」「ほう。で、セバスチャンは何て答えたの?」「わからないって言った。」「え~~~、セバスチャンは、バッハ好きから取った 名前やんか。言わへんかったん?」「うん。わからないよって答えた。」「ふ~~ん。」要するに、前回書いたblogの内容が学校行事がテーマであったため、それを読まれた先生が通信に採用してくださったということなのです。本人がそのことをどう思っているのかが知りたくて色々と質問をしてみましたが、彼とのやりとりの中ではそういったエピソードも「過ぎたること」になっていると感じました。セバスチャンの学校の先生方は実に個性豊かです。そういう先生方に対して影でニックネームを付けたり、物真似をしたり、こっそり一人で楽しむことが最近のセバスチャンの日課になっているようです。どれぐらい好きかというと、全校の先生のフルネームを覚えているのは当然のことですが、用務員のおじさんの名前まで言えるほど「教職員紹介」のプリントを読み込んでいるのです。そして、驚くべきニックネームを付けています。ある先生なんて、「入道雲男先生」という名前になっていました。(笑)これ以上書くとセバスチャンに怒られるので控えます。門外不出のニックネームですから。本人は、「勉強が難しいから学校をやめる。」とよく言っています。しかし、私はそういう部分を学校の中で先生や子ども達に問いかけながら、相談しながら、のらりくらりとやり過ごすことができれば、これからの人生もまずまず何とか生きていけるのではないかと思っています。具体的な動きと曖昧な部分。このバランスが今のセバスチャンにはなかなか難しいようですが、まぁ何とかなるんじゃないでしょうか。そうそう。車に乗っている時に突然、「あっ、あの子達は2組の子だ。」そう言って一生懸命車の中から手を振っていました。(ちなみにセバスチャンは1組です。)残念ながら大通りであったため声は届きませんでしたがそうやっていつも声をかけたり、かけられたりしていることを知っています。夜に中学校の前を通りかかった時は、「先生たちはまだ残っているのかなぁ。誰先生が いるのかな?」と、呟いている姿も見ています。ひとつひとつを拾い出せばキリがないほど悩みは尽きません。でも、それは障害のあるなしに関わらずでしょう。校長先生はセバスチャンにこう言って下さいました。「うちの学校には君が必要なんだ。 君は校門の前で誰よりも大きな声で挨拶をしてくれる じゃないか。それは、とても素晴らしいことなんだよ。」春になったら、また新しいクラス、新しい先生でスタートします。まぁ、また何かあったらその時にみんなで考えましょう。1年生の時のように集会に参加するもよし、手紙を書くもよし、今回のように通信に寄稿するもよし、援護射撃の腕はプロですから!!(笑)要は彼らが主役であるということ。これに尽きますね。