6497b208.JPGセバスチャン1歳ちょい前?ぐらいの写真です。

セバスチャンは現在中学2年生ですが、
私の友人や職場の仲間の子どもたちは
まだ赤ちゃんか、2~3歳ぐらいの子が
圧倒的に多く、最近赤ちゃんを見る度に
「かわいいなぁ。」
と思うのと同時に
「あの頃は大変だったなぁ。」
と、ふと黄昏てしまいます。(涙・・)セバスチャンが自閉症だとわかるまで、何件もの病院に行きました。「目が合わない、真似をしない、人に興味がない 声かけに反応しない、ハイハイしない」これらの点が無性に気になり、満1歳を機に医師に相談しました。すると、精密検査からはじまり「もう少し様子を見ましょう。」そして、また検査。また「もう少し様子を見ましょう。」1歳半検診で保健婦さんから「精神薄弱児通所施設」(今の知的障害児通所施設)の母子通所を勧められました。入所した1年後にようやく「自閉症」であることがわかり、わかった途端に施設を辞めて地域の保育所へ行く手続きをとりました。理由は?勘です。(笑)そっちの方が絶対彼にとってはいいと思ったのです。まぁ、その後はとにかく大変でした。色々とやってくれましたから。でも、保育所や小学校では同じクラスの友達やお母さん達に本当に助けてもらいました。面白い子どもやお母ちゃんがいっぱいいたんです。「人」に救われたなぁ。「悩みながら進め」ってな感じでとにかく笑いながら、泣きながら、時には怒りながら歩いていたというのが正直なところです。あ、悩みも尽きなかった割にはよく寝ていました。(笑)眠れない日があっても翌日には必ず取り戻していましたね。専門書も読んだ、病院にも通った、研修も受けた、そういう時期を経て、今があります。今は「自閉症」の本は読んでいません。(仕事の中で情報として必要な場合は読むこともあります。)セバスチャンに関しては、彼に聞きます。きちんと向き合って聞くと、「おー!!」という答えが返ってきます。彼の問題ですから。そうこうしている内に別行動が増えましたね。「いつも一緒から、たまに一緒」へ。困った時以外は私はいらないみたいです。こんな日が来るとはいい意味で《想定範囲外》です。きっとこれからも私が知らない意外な一面を見せてくれることでしょう。本当、色々ありました。でも、色々あったから今を楽しめているのかもしれません。独り言でした。
「にいさん、あした家庭訪問来てな。」
Sさんは毎年、5月頃になると何度も同じ台詞を
私に言います。
理由はあります。

● 「家庭訪問」が子どもの頃の記憶の中で
   特に強い印象として残っている

だから、毎年毎年、何度も何度も言うのです。
彼女にとって「家庭訪問」とは何だったのか?
聞いたことがあります。
彼女はたどたどしい言葉でこう答えました。

「弟の先生が来る。」

自分の担任ではなく、弟の先生が家庭訪問で来た
という印象の方が強いようです。
深読みすると、少し悲しい過去でもあります。当然ですがセバスチャンにも「家庭訪問」があります。小学校の頃から毎年、毎回、我が家はラスト。これまた理由があります。「私がよく喋る」もう、これに尽きるでしょう。(笑)先生方もよく心得ておられます。「くるぞ!!」ってな感じで覚悟して家に来られますね。今回の収穫はたくさんありました。より具体的に通常学級と特殊学級での支援方法を考えることができました。まずこれがひとつめ。次に先生やクラスメイトととのやりとりの詳細。実に面白いです。そして、これは飛び入り参加して下さった前担任のK先生から聞いた体育での様子。(苦手な球技に新たな変化が!!)日々の出来事に加え、「卒業後の進路」についても色々な話をしました。《将来》については、今考えても早すぎる話ではありません。就労支援に少なからずも携わる者としては、やはり今、一緒に先生方と考えたいテーマなのです。家での顔だけでは彼の本当の希望が見えてきません。学校と家庭、両方の彼を見て、そして彼を中心にみんなで考えたい。そういう思いが強いですね。出会いや環境、色々な偶然が重なる中で「思い」はきっと「かたち」に変わる。そんな気がしているのは私だけでしょうか?(笑)セバスチャンという子を授からなければ「家庭訪問」を、楽しみにする感覚はなかったかもしれませんね。セバスチャン、君は色んな先生から可愛がってもらっているんだねぇ。長い時間本当にありがとうございました。
e1fe5ef5.jpgblogのデザインを変えてみました。
前回の「おさる」な背景はセバスチャンも
私も申年という意味で選びましたが、今回は
私が個人的に「空好き」、「ひまわり好き」という
理由で彼に無許可で変更してしまいました。
怒られるかなぁ。
(あとで報告します・・・。)


さて、今日の写真は一見すると「小さいお芋」です。(笑)
実はこれ、セバスチャンの1年生の時のクラスメートのY君が
お土産にくれた鳴門の芋菓子なのです。

先週の金曜日、学校から帰るなり「明日のお昼頃にY君がお土産をもって家に来るんだって!!」祖母にそう言ってきたそうです。翌日。Y君は本当にやって来ました。事前にY君が来た時にどのように対応すればいいのかをシュミレーションしていたセバスチャンはお土産を持ってきてくれたY君にむかってセバ「お土産をもらってくれてどうもありがとう。   せっかくだけど、僕はこれから図書館に行くから   これでさようなら。ごめんねぇ。」おしい!!「お土産をもらってくれて・・」が、ちょっとちがった~!!Y君はセバスチャンと1年の付き合いがあるのでよく心得てくれていました。Y「もらってくれてが間違いやなぁ。」そう言ったY君に私からもお礼を言い、続けて質問しました。母「Y君、なんでセバスチャンにお土産を買ってきてくれたの?」Y「いや、クラスが替わった後にな、セバスチャンに朝、 『おはよう』って声をかけても知らんぷりするから  気になってん。何か家であったのかなぁって。」母「うっ、ええ子やなぁ。心配してくれてほんまにありがとう。  その真相はセバスチャンに聞いてみよう。ちょっと、  セバスチャーーン!!」お礼をいったらそそくさと家の中に入ってしまった彼を呼び戻しました。母「セバスチャン、なんであんた朝にY君が声をかけても知らんぷり  するん?」セバ「いやぁ、時々ぼーっとしていて無視してしまうんだ。   ごめんね。Y君。」Y「いいよ。」母「セバスチャン、無視はいかんよ。」セバ「そうだね。これから気をつけるよ。Y君、お土産をもらってくれて   本当にありがとう。」Y「だからちがうって・・。(笑)」そしてセバスチャンはまたそそくさと家の中に入って行きました。日曜日の夜・・・「明日は無視しないで『おはよう』って言うよ。 クラスが違っても挨拶は必要なんだよね。」そうだよ。クラスが替わっても、Y君はセバスチャンの友達なんだよ。君はそういうリセットボタンをすぐに押してしまうけど友達を通して教えてもらえてよかったね。私もまたひとつ勉強になりました。Y君、ありがとう。あっ、お芋のお菓子とっても美味しかったですよ。