今日からセバスチャンも夏休みです。
今年の夏休みは一味違います。

水泳の補習授業とクラブ活動で結構忙しいのです。
フツーだ・・・。あまりにもフツーだ。
う、うれしい!!

喜んでばかりはいられません。
彼は終業式の日の夜、半べそで私に訴えてきました。
「クラブ活動の予定と水泳の補習授業が同じ日にある!!
 どっちに行けばいいんだ!!それに夏休みの目標も
 立てなきゃいけない、宿題もいっぱいある!!
 もうわからないよーーー!!」
パニックになっていました。
「まぁまぁ、クラブのことは学校に電話して先生に
 聞いたらいいやん。」
するとスクッと立ち上がり、受話器を持って電話を
かけはじめました。
(我が家には電話の目の前に大きな字で私の携帯電話
 と中学校の電話番号が書いて貼ってあります。)

おおーーっ、自分で何とかしようとしている!!
セバ「もしもし、誰ですか?」 (いきなり間違っている!!)母「自分の名前が先やで。」 (小さな声で教える)セバ「あのー、○○です。クラブ活動のことで   聞きたいことがあるんですけど、M先生はいますか?」 (びっくり!!ちゃんと喋っている!!)セバ「はい・・・。はい・・・。   お母さん、ちょっと電話代わって。」 (ここまでかー。)ということで残りの事情はこちらから説明しました。どうも呼んだ先生はすでに学校を出ていて、その説明を受けていたのですが「いない」という事実が分かった後の先生の補足説明が理解できなかったようです。電話を切った後、セバ「お母さん、電話したこと失敗じゃない?   先生怒ってた?電話に出たのはたしか3年生の   N先生だ。昨年は2年生をもっていた先生だ。   ぼくのこと知らないからなぁ・・。」母「いやいや、失敗じゃない。成功だよ。  よく電話できたね。すごいやんか。」セバ「本当?失敗じゃない?」母「上出来だよ。また困ったことがあったら自分で  電話して聞こう。大成功やで。」セバ「うん。わかったよ。でも、とても緊張したよ。」母「だいじょうぶだいじょうぶ。」彼は『失敗すること』が大嫌いです。そして、とても怖いのです。石橋を叩きすぎて渡れない、そんなところがあります。「自閉症だから・・。」と、以前だったら言っていたのですが今のセバスチャンに対しては「慎重な男やなぁ。ちょっと背中押すから前に行きや。」そういう思いがあります。日々成長。ちょっとした心の変化や思いがけない行動を丁寧に見つめ、(やさしくないけど)見守っていきたいですね。そう言えば、今年は宿題の自由研究も私じゃなくて別の人(男性)に自分で助っ人依頼を出していたなぁ。男は男同士よい響きちょっと寂しいような嬉しいような・・・その分昼寝ができるからいいかぁ。母ノンキだねぇ~。(笑)
a24cbcbd.JPG屋上のトマトも赤く色づき始めました。
もうすぐみんなで枝豆やパプリカ、そして
トマトが入ったサラダが作れそうです。





今日は珍しく早く帰宅できたので
セバスチャンとのんびり過ごしました。

ここ最近かなり忙しく、少々疲れていた
私は彼に提案をしました。母「なぁ、セバスチャン、今日は外食にしよう。」セバ「えーーーーー!!なんでーーー!!」母「だってしんどいんやもん。」セバ「困るよ!!見たいテレビがあるんだから!!」母「食べてすぐに帰ったらええやん。」セバ「ひどいよ!!僕の予定が台無しじゃないか!!   まったくもう!!」母「そこまで言うんやったらもうええわ。お母さん一人で  行くから。あんた、ちょっとえらそうやな。」セバ「いや、そういうわけじゃないんですよ。行きます。」すぐに食べて早く帰れる回転寿司に行きました。(笑)そして夜。先にお風呂に入ったセバスチャンが出てきていきなりセバ「お母さん、僕のメガネがないよ!!」母「そんなん知らんがな。」セバ「どこにいったんだ!!どこにもないよ!!」母「自分で外したんやから自分で探しぃな。」セバ「見つからないよ!!もうメガネはいらない!!」母「・・・。そうかい。わかった。今からメガネを探して  あげるわ。けど、もしもお母さんがあんたより早く  メガネを見つけたら・・・。」セバ「見つけたら!?」母「大変なことになるで。」セバ「うわぁ~~~!!自分で見つけるよ!!」・・・しばし捜索・・・母「見ぃつけた!!」セバ「ちょ、ちょっと待ったぁ~~~!!どこ?   どこにあったの?」母「ほれ、そこ。」(座布団の上を指す。)セバ「本当だ。こんなところにあったんだ。   お母さん、見つけてくれてありがとう。」母「メガネを外して置いたセバスチャンよりお母さんの方が  見つけるのが早いっていうのもなぁ。」セバ「いや、つまり、座布団の色にメガネが混じっていたから   よく見えなかったんだよ。」母(笑いをこらえて) 「ほんならそんなとこに気安う置きな!!」セバ「すみませんでしたー。」セバスチャンは英語の先生に「耳がいい」と言われました。確かに、ほとんど言葉(日本語)を話せなかった彼がこんな怪しいトークができるようにまでなったのはきっと・・聞いて聞いてまた聞いてそして言葉を使ってみる間違ってもとにかく使ってみる訂正されたら変えてみるそんなこんなでなんとなく場面に合う会話ができるようになってきました。そういう点では健常者と呼ばれる人が外国語をマスターするのと似ているような気がします。ちなみに我が家ではキョーレツな関西弁しか使っていないのに、彼は妙なイントネーションの標準語を使います。(笑)(パニックになるとこれまた変な関西弁を使います。)テレビ(アニメ)から、家族から、そして学校で「言葉」を学んでいるからなのでしょうね。
(1)の続きです。

学校側がとるべき姿勢と、親がとるべき姿勢は
必ずしも一致するわけではありません。

学校は大多数の生徒に対して教育する場。
つまり、経営する側です。
個別支援と集団に対しての指導、両方を同時に
進めなければなりません。

親はあくまでも自分の子供に対して、何をどう
するべきかを考え、訴える立場です。

何があっても親は子どもを守ります。
何があっても・・
問題が発覚した翌週には、からかった生徒の名前とクラスがある程度特定されていました。こういう問題は迅速な対応が何よりも大切ですから、分かった時点ですぐに話し合いを行うことになりました。そしてある日の夕方、話し合いがもたれました。部屋に入るなり、私の方から大きな声で生徒達に「こんにちは。」と、言いました。すると、彼女達は自分達の人数が多い(9名)ということもあったからか、とてもにこやかに挨拶をしてきました。にこやかというのは丁寧過ぎました。半笑いです。「まず、一人ずつクラスと名前を言って下さい。」と私が言うと、何事もなく一人ずつ名前とクラスを言っていきました。その名前をメモする自分の手が震えていることに気付きました。怒りで震えていたのです。生まれてはじめて経験しました。心の中で深呼吸して、彼女らが理解できるように幾つかの項目に分けて話をしました。● どういった行為を彼にさせたのか● 人権について● 性の問題について● セバスチャンが今、何をどう感じているのか● 人を傷つけるということについて● これから1時間半でざっとこれだけの項目の話をかなりリアルに伝えました。話し終える頃には全員がぐしゃぐしゃな顔で話せないほど泣きじゃくっていました。私は彼女達に宿題を出しました。「来週の金曜日までに必ず感想文を書いてくること。」そして約束の金曜日が6月10日でした。全員がきちんと提出してくれました。内容については彼女達と「他言しない」という約束をしているので書けませんが、全員がとても丁寧に考えて書いてくれていました。深い内容のものが多かったですね。さて、当のセバスチャンはどうなんでしょうか?彼に聞いてみました。セバ「う~~ん、みんなに『学校をやめんといて!!』   って、いっぱい言われた。いやなことは今はないよ。」母 「何かしろって命令された時は?」セバ「ことわる!!」これでしばし様子を見ます。もう少し、子供達の力を信じてみましょう。最後に、手紙の中に複数の生徒が書いてくれていた言葉をいち部だけ紹介します。「3年はセバスチャンと同じクラスになりたい」「養護学校には行かないでほしい」「一緒に卒業したい」わかりました。今回だけは、目をつぶりましょう。あなたたちを信じています。