かれこれ30年以上前になるかな。


NHKで『死と再生の輪廻』という番組を見た。

既に内容は記憶から抜けてしまっているんだけど、この番組タイトルだけは頭に残っていて、日常生活のふとした時に蘇ってくる、私にとって不思議な言葉の一つ。


最近は毎日のように国語辞典を開いているので、「輪廻」を引いてみた。

今回は学研の国語大辞典から。


読んで字のごとく、ぐるぐる回るという意味。
しかし、そこに迷いの世界を巡ることとある。
これは知らなかった。

ちょっと待て。
なんだ。
『迷いの世界をへめぐること』って。
『迷いの世界を』
『迷いの世界へ』のどちらかじゃないのか❓🤔
と思って調べてみた。

「経巡る」でした😅

閑話休題。


そういえば、と思い同じく学研の漢和大字典も見てみた。

同じ出版社でも編纂者が違うので、表現も微妙に変わっている。
にしても、「永遠にめぐって苦しむこと」と国語辞典よりも辛く厳しい世界であることを教えてくれた。


『死と再生の輪廻』。
私的には、人は死んでも生き返る。それを繰り返す。
マーラーの交響曲第2番『復活』の第5楽章で合唱が歌う通り、「生きるために死ぬ」のだ。
そういえば、この番組を観ようと思ったのも中学生の時にこの曲、この歌詞を知ったからだ。


あれから35年。
このタイミングで思い出すことになろうとは、これも一種の『輪廻』なのだろうか。