最近、「言海」ネタばかりですみません🙏
でも今日はご報告です。
ついに❗
「言海」を購入しました👍
なんと大正13年発行です。
装丁は黒ではなく、たぶん紺色だと思います。
眺めているだけで大満足。
味わいが深すぎませんか❓
紫の「東京根岸 大槻氏蔵版」の印ですね。
大正十三年十一月一日 復興改版第五百卅三版印刷發行。
「復興改版」ってどういう意味だろう🤔
分かります❓
発行された大正13年って、西暦1924年なんです。
つまりちょうど100年前の発行。
戦火を逃れ、前年の関東大震災にも負けずに発行されたこの一冊。
因みに関東大震災による火災は大槻宅の隣で止まり、原稿に被害はなかった(坂本嘉治馬「挨拶」 1932年、70頁)とのこと。
それを考えるだけでもう泣きそうなんですけど😭
製本も全く問題ないし、今回お世話になった古本屋さんがビニールカバーもつけてくださって、めちゃくちゃ快適に読めています。 いや、眺めてます🤣
そして実用的な辞書としてはビックリすることが。
この本、書き込みが一切ないんです❗
事前に古本屋さんにも確認したのですが、「書き込みはございません」って。
本文だけでも1100ページを超えるので、パラパラめくった程度の確認なんだろうなと思ったのですが、本当にない。現代の辞書でも「◯」がついていたり線が引かれていたりするので100年間使われずにどこかで眠らされていたのか❓と心配になったほど(笑)
本文の印刷に濃い薄いはありますが、問題なく読めるレベル。
もし読めない箇所や漢字が小さすぎ〜となっても、国立国会図書館のデータと比較すればすぐ解決します👍
代表として「みかん」を挙げます。
こちらが今回購入した本の「みかん」。
こちらが国立国会図書館の「みかん」データ。
本では読めないところをカバーしてくれました👍
そして図書館で借りてきた、ちくま学芸文庫も。
これだけ揃えば無敵だよね👍
今回購入した「言海」。
今まで何人の手に渡ってきたのかわからないけど、100年後に私のところへ来てくれてありがとう。
今回この本について調べていくうちに、古くても大切にされてきたものの存在の大きさに感動しました。
100年以上経過した古書はいくらでも存在するでしょうけど、私にとっては人生で一番古い書籍。
箱入り娘にならないよう使っていきます。
本って受け継いでいくものなんだと実感しました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−