夕方、約束までに時間があったので文具店に入った。
広い店内を回っていたのだが、
一カ所だけひとり通るのがやっとの狭い通路があり、
丁度そこにはおかっぱのOLが立ち止まって棚の商品を見ていた。
特にこちらを気遣う様子もなく突っ立ったままなので、
私は少しイラッとしつつも出来るだけ素早くスマートに、
その女性客とすれ違おうとした。
…しかし狭い。頭に「ファイト一発!崖っぷち編」のCMが浮かんだ。
こりゃファイトやスマートどころか、
壁にへばりついたおっさんが、必死にカニ歩きしている風情だった。
やっとの思いで入れ換わり、最後の一歩に弾みをつけて踏み出した瞬間、
ブッちィィー!!
あ?………
スーツのボタンが壁の小さな隙間に引っかかり、そのまま引きちぎれてしまったのだ。
ボタンは床にいきおいよく転がり、あっと言う間に棚の下に吸い込まれてしまった。
こりゃたまらん。無愛想な女をよけるために、とんだ目にあってしまった…。
店員を呼び、奇跡的にこんなマンガみたいな事態に成ってしまった、
悪いけどボタンを出してくれと頼んだ。
店員たちはワッセワッセと巨大な棚を動かした。
よけた棚の下を見て私と店員一同、わっと叫んだ。
ボタンが何十個も山になっていたのだ。
もしかすると、さっきの女は、この文具店に住みつき、
サラリーマンたちにいたずらをする
座敷わらしOLだったんじゃ無いだろうか。
広い店内を回っていたのだが、
一カ所だけひとり通るのがやっとの狭い通路があり、
丁度そこにはおかっぱのOLが立ち止まって棚の商品を見ていた。
特にこちらを気遣う様子もなく突っ立ったままなので、
私は少しイラッとしつつも出来るだけ素早くスマートに、
その女性客とすれ違おうとした。
…しかし狭い。頭に「ファイト一発!崖っぷち編」のCMが浮かんだ。
こりゃファイトやスマートどころか、
壁にへばりついたおっさんが、必死にカニ歩きしている風情だった。
やっとの思いで入れ換わり、最後の一歩に弾みをつけて踏み出した瞬間、
ブッちィィー!!
あ?………
スーツのボタンが壁の小さな隙間に引っかかり、そのまま引きちぎれてしまったのだ。
ボタンは床にいきおいよく転がり、あっと言う間に棚の下に吸い込まれてしまった。
こりゃたまらん。無愛想な女をよけるために、とんだ目にあってしまった…。
店員を呼び、奇跡的にこんなマンガみたいな事態に成ってしまった、
悪いけどボタンを出してくれと頼んだ。
店員たちはワッセワッセと巨大な棚を動かした。
よけた棚の下を見て私と店員一同、わっと叫んだ。
ボタンが何十個も山になっていたのだ。
もしかすると、さっきの女は、この文具店に住みつき、
サラリーマンたちにいたずらをする
座敷わらしOLだったんじゃ無いだろうか。


