2017.10.11 入院2日目 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

11時位から抗がん剤治療が始まった。
最初は2時間ほどかけて吐き気止めやイリノテカン、5FUなどを注入した。
従来のように点滴で輸液ポンプを使うのだが、腕ではなく鎖骨部分に設置したポートからの注入だった。
それから長時間かけて、携帯用のポンプを使って5FUを注入している。
そこからはスタンドを引き連れての治療ではないので自由に動ける。これは煩わしさがない分非常に良い。

放射線科医師から直接に話を聞いた。
主治医にも放射線の治療の話を効いてはいるが、やはり放射線科の医師から直接に聞いて見たかった。
主治医を信用していないわけではないが、なんとなくやはり担当が違えば別の話を聞けるのではないかという淡い期待もあった。
癌の三大治療であると言われながらも放射線治療は日本では外国ほどは利用されていないと言う記事を読んだ事もあって、直接に聞いてみたいと思った。
しかしながら、期待したような話は聞けなかった。複数の転移と他の臓器への影響などがあり、難しいとの事だった。それにどちらかと言えば、緩和治療の方が放射線治療では多いような話であった。
今の段階では、抗がん剤治療と出来れば手術での除去が望ましいとの事だった。
自分としては放射線治療の可能性を出来るだけ知りたいと思っていたので、その点では残念な結果だった。

今回の抗がん剤治療でもやはり副作用は出ている。
夕食のご飯の匂いが駄目になって食えなくなった。代わりに牛乳とバナナを買ってきた。
ご飯が食えなくなると言うのは以前にも経験した事だ。パンや麺ならいいけれどご飯の匂いが駄目になるとは。
9時になってもなかなか眠れなかった。