2017.9.21 肝胆膵外科の診察及び呼吸器外科の診察 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

CTの結果、両方とも影があるとの判断で急遽診察の予定を入れてもらってその診断結果を聞きに行った。

結論から言えば、肝臓に関しては、画像判断ではあるが再発であるとは判断できないとの事である。

怪しいと判断した場所が昨年の五月に手術した箇所であり、その場所は手術で切り取った関係上どうしても綺麗には治らない部分があるので他の担当医がそう判断したのかもしれない。

PET検査をすればもっと確実に判断できるが、現段階では経過観察で良いのではないかととの事である。この件に関しては多少なりともホッとした。

 

問題は肺の部分である。

一か所は右肺の下の部分で、これに関しては以前の手術のように削除可能であるようだ。

しかし、もう一か所が問題で、縦郭と呼ばれる部分に腫れがあるとの事だった。

右肺と左肺とに挟まれた部分で、血管やリンパ節などが集まった部分である。

実は、五月の手術でもこの縦郭の一部を切除ししている。

その同じ場所に今度は2~3センチ程の腫瘍が出来ていると言う事らしい。

CT画像を見せてもらったが、確かにはっきりと映っている。

 

縦郭のリンパ節にできた部分は所謂「数珠繋ぎ」のように繋がっていると言う事である。

この部分を全部取るにはリンパ節を切除することになるが、一掃して切除することが難しいらしい。

また、手術も開胸手術で負担も大きく、危険性も高い。また、仮に手術で切除できても再発する可能性が高く得策ではないと考えていると言われた。

 

それでは他にどういう治療法があるかと言えば、化学療法(抗がん剤)らしい。

放射線治療についても聞いてみたが、あることはあるが、化学療法の方がお勧めと言う事だった。

 

どうも、自分としては化学療法を否定するつもりはないが、今年の一月から5~6回の抗がん剤治療を受けても肺の腫瘍は小さくなったわけではないことから懐疑的な考えを持っている。

抗がん剤の種類を変えていくと思うと言われたが、納得できなかった。

外科手術のように腫瘍に直接的に影響を及ぼす放射線の治療も同時に実施できないものかと考えている。

現在の病院の医師の考えが放射線治療にあまり積極的ではないと感じたのは以前にも書いた。

手術偏重の流れがあるのではないかと思う時がある。

それと、色々な分野の手術実績を比較するサイトを見たときに、病院によって得手不得手があるような気がする。

そのサイトによれば、当病院の呼吸器外科の手術実績は少ない。半面、大腸がんや肝臓がんでは目覚ましい実績があり、素晴らしい面もある。

それと、所謂総合病院であるため患者数は多いが、癌の専門病院ではない事が以前から残念だった。

呼吸器外科に関してやはり国立がんセンター中央病院や癌研有明が有名である。

 

明日は主治医のN医師の診察がある。

以前のように放射線治療に対してあまり積極的でなければ、セカンドオピニオン制度を利用して国立がんセンターの医師に話を聞く機会を得てみたいと考えている。

 

肺に関しては想定通りであり、今後の治療を考えなくてはならないが、肝臓に関しては自分としては嬉しい結果であり、それだけでも気持ちが多少なりとも軽く思えた事が良かった。