2017.5.9 二回目の転移性肺腫瘍の手術入院(癌の手術は四回目) | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

K医師からPET検査の結果が説明された。
「概ね大丈夫でした」と言われたが、含みがあった。
色のついた画像を見せられて、肺の二か所が赤くなっていた。以前と同じ場所だった。

実は、もう一か所気になるところがあるんですと告げられた。
肺と接触している部分の内側が、数か所青くなっていたが、その一つを指して説明した。
リンパ節の部分ですが、これが非常に気になるところです。
これも今回と同様に腫瘍だと思われます。との説明だった。

しかしながら、これは今回の手術で同様に切除可能だと思われますとも説明された。
実際には明日のカンファレンスで他の医師との協議で決まりますとの事だった。
具体的な部位の名称は聞いたようで忘れてしまった。

正直、残念だった。新たな腫瘍は出ていないと思っていた。
しかし、現実は違った。まだ、癌の勢いは止まっていなかった。

一方で、こうも言われた。
大腸癌は転移をするたびに切って、そのうちに出なくなって完治する場合も有るんですよね。
珍しい話ではないらしい話のようだった。
要は転移する威力が次第に落ちて、それ以上の転移が無くなると言う事かも知れない。
どこまで切ったら、どれ位まで行ったら、癌の威力が落ちてそれ以上の転移がなくなるのか。判らない。

考えてみれば、今回の新たな腫瘍の発見も残念ではあるが、がっかりする必要もない。
小さいうちに見つけてもらったと考えれば、逆にラッキーだったと考えられない事もない。
根元の大腸癌は切除して二年後の内視鏡でも異常はなかった。
だとすれば、癌細胞の新たな供給は絶たれているので、残った腫瘍の種がもつ勢いがなくなるまで待つしかないのかもしれない。
それまでに勢いのある種が腫瘍になれば今回のように手術で切るしかないのかも。