拒食は続かない。

大学3年の2月、世界大会から帰ってきて、久々の休みに友達と築地に行った。
築地のおいしい角煮が食べれる店があり、気に入っていた。そのお店で高校からの友達と仲良く話して別れた電車で、急に過呼吸になった。

電車に乗ってられず、ホームで通りすがりの女性が助けてくれた。何に悩んでるのかもわからなかった。何が辛いのかもわからなかった。

人とのご飯が楽しかったはず。日々は食べなかったのに、友人と1,2ヶ月に1度遊ぶときだけは食べていたのに。

お腹は満たされなかった。
気持ちも満たされなくなっていた。

美味しいものたべたら、嫌なこと忘れるよね〜と高校生の頃に笑い合って友人と話してたのをふと思い出した。

美味しいものを食べても嫌なことも忘れない。
美味しいって何。

そんな思考のまま、急遽病院を探して病院に行った。
病院の先生は薬を出すだけ。
もっと話を聞いてほしかった。

こんな薬なんの役に立つわけ。

そのまま、薬は受け取ったのに飲まずにその日は寝た。そして、次の日から毎日、涙が止まらない夜が始まった。