こんにちは!

こどもの作業療法士、定金雅子です。

今日は、MIGAKUメソッドプロ向け講座修了生向けにケーススタディを行いました!

テーマは「手の発達とお箸の使用時期について」です。

月齢に囚われず、その子の運動発達の段階から親は何を期待して良いのか?どんな道具なら最適なのか?
そんなことを4歳の女の子の箸動作から考えていきました!

参加者は18名!


まずは、女の子がお箸で食事をする動画をみんなで観察・分析していきます^^



お箸をどんな風に持っている?
というのももちろん大切なのですが、もっと大切な視点があります。

それは、楽しそうに食べてる?という視点です^^

今日はケーススタディということもあって、みなさんミクロに目が行きやすい!
「肩が上がっているね」
「握り込んでお箸を持っているね」

というミクロよりも、そもそもこのお子さんが食事の時間を楽しめるような心と体の状態にあるのか?というのが作業療法的視点です。

実際、お箸でお豆腐を頬ばる瞬間・・・



少々イラついた表情を見せるのです。
素早く、豆腐が落ちないように急いでお口の中に押し込む、必死!!!
そんな印象です。

また後ろ姿から、右のかかとは上がり、肩にも力が入り、全身が力んでいるようにも見えます。



これだけ全身を使って「頑張って食べている」のです。

この事実に大人は気づく必要があります。
こんなに頑張っている状況で、食べこぼしをしたり、肘をついたりしてしまうこと、それは止むを得ないのです。

では、このお子さんがペンを持って字を書く時はどんな様子だと思いますか??

体はどっしりと構えていて、



左手もちゃんと紙を抑える事ができ、ペンもしっかり握れています。



「好きなお友達にお手紙を書く」というモチベーションがあると、活動に取り組む姿勢がちがいます!

もちろん、お箸動作とペンを操作することはペンの方が簡単なんですが、
(この辺りの発達の知識はプロ向け講座でお話ししています)

ここでの作業療法的ポイントは・・・
・このお子さんにお箸という活動は、体の発達段階としてはまだ難しそう

・好きな活動をやる時は体がリラックスしていてこの子が持っている力がしっかり発揮できている

という2点です。

このお子さんの道具操作における最適解はどこにあるのか??

その答えに行き着くためには、全身の運動発達とこどものモチベーションをしっかり見ることです^^

このお子さんの発達段階では、肘をついて食べる方が手が使いやすいんですね。
その事実に気づかず、肘はつかないで!と大人が注意すると、こどもの食事のモチベーションは下がる一方です。

だって、全身を力ませて一生懸命食べているんだもん。
ごはんを落とさないように食べようと思ったら肘をついちゃうんだよね!

子供を見守る大人にこんな発達の知識があれば、本当の意味で親は「見守る」という事ができるようになるんじゃないかな?と思います^^


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