こんにちは。
作業療法士の定金雅子です。
【こどもの苦手は個性だから仕方がない!は本当?】
コロナの自粛で自宅教室はお休みですが、先月から始めている「体の不器用さが気になるお子さんのオンライン個別セッション」。
実は、大々的に告知や宣伝はしていません。
ですが、すでに満席状態!!
私も小さい子どもがいる毎日なので、お受けできる人数が限られているのですが、ほぼ毎日個別セッションの予定が入っています^^
コロナの影響で園や学校がお休みになったからこそ、赤ちゃんの発達・お子さんの不器用さなど、気になるところとじっくり向き合ってみよう!という親御さんが多いようです。
オンラインのおかげで、これまでは横浜近辺でしかお会いできなかったのに、今では栃木、千葉、静岡、愛知、広島、と日本中の親子と出会い、
発達のサポートができるなんて、本当にすごいことです。
正直、今までは目の前にいる方に治療アプローチをすることが当たり前でしたので、オンラインだと、
触診ができない
環境設定がすぐに行えない
課題の提示が難しい
と難題もありました。
ですが、オンラインセッションに向けて準備もかなり行いました!
また、個別セッションを受けてくださっているお母さんは、ほとんどみなさんMIGAKUメソッド講座も受けてくださっています。
(講座を受講していなくても、個別セッションの前には必ず発達レクチャーを受けて頂いています)
だから、私が何を診て何を考えて、なぜそのプログラムを組み立てるのかをしっかり理解してくださいます^^
とにかく、たくさんの日常生活の場面を動画で送っていただきます!
そうするとその中で、子どもたちの「苦手」にも直面します。
細かな動作が苦手
体をダイナミックに動かすのが苦手
触られるのが苦手
お友達と遊ぶのが苦手
感情をコントロールするのが苦手
などです。
私は、もちろん子どもに苦手があっても良いと思っています。
私にも苦手はあります!
それを無理強いさせられることほど、苦痛や恐怖はありません。
だけど、その苦手を「それも個性だよね〜」とすまされるだけで良いとも思っていません。
問題は、「本人がその苦手によってどんな困りごとがあるか」です。
こどもの苦手をそれも個性だし仕方ないよね、で気にしないのか、
きちんとアプローチして改善した方が良いかの大きな違いは、
本人が生きる上でその苦手が困りごとになる範囲かどうかです。
例えば、犬が苦手だとします。
いきなり吠えられるかも?
自分より大きな犬だと怖い!
きっとそんな気持ちで苦手意識を持つのかもしれません。
でも、犬と関わらなくても生きる上で困りごとになるか?というとそんなことはありませんよね^^
怖いなら仕方ないよね、で良いと思います。
では、公園へ行ってブランコを怖がる場合はどうでしょうか?
初めて見るブランコなら怖がることもあるでしょうが、いつも同じ公園なのにブランコに乗っても揺れるのをすごく嫌がる、などです。
ブランコが苦手、というのを仕方ないよね〜だけで気にしなくて良い場合もあるでしょうが、
私だったら、
どうして苦手なのかな?
どの動作が嫌なのかな?
その子の暮らしの中で同じような「揺れ」や「不安定な姿勢」にはどう対応しているのかな?
というところがとっても気になるのです!
苦手なことを、「やりたくないならやらなくていいよ」というスタンスだけではなくて、
なぜ苦手なのか?という視点でこどもを見ることが大切だと思っています。
個別セッションを受けてくれているお子さんで一番のお兄さんは中学生の男の子です。
体をダイナミックに動かすのが苦手
良く体をぶつけてしまう
転けても手が出なくて大怪我をしたことがある
などの「苦手」を抱えていました。
このお子さんの場合は「苦手」が彼の成長の中で、
健全な成長を邪魔している
怪我や痛みに繋がっている
運動に対する自己肯定感が下がっている
ということが見られました。
こうした苦手には、きちんとその子の苦手を分解してアプローチする必要があると思っています。
それはまず動作分析で行います。
作業療法士は動作分析のプロですので、動作、姿勢、その子の暮らし、を診ていくと、苦手を分解していくことができます。
そして、大切なのはスモールステップです。
ブランコを怖がる子に、ひたすらブランコを練習するよりも、ブランコの要素も分解して、その子に合ったスモールステップで取り組むことが苦手克服の近道になります。
ブランコを怖がる背景には、色んな要素が含まれているので、ブランコを怖がるのは氷山の一角にすぎません。
個別セッションを受けてくれているこの中学生の男の子。
多感な時期で、始めは照れ臭そうでしたが(笑)
なぜ、彼がこうした「苦手」を抱えているのかを分解していき、
スモールステップで課題を提示していきましたが、
どんどん課題をクリアしていきました^^
セッション開始2ヶ月での変化です
セッション前はあごが上がり、重心は前にひっぱられ、腰がだいぶ反っていました。
それが今は自然にあごが引けて、腰の反りも減り、体の軸がまっすぐになってきました!
セッション前は、右肩が下がり、左の腰が右よりも反った状態で、体のバランスも左右差が大きかったです。
ですが、セッション後は肩の位置がだいぶ整って左右差が改善されてきています^^
そして大切なのこと。
2ヶ月後には、姿勢だけではなくて心にも大きな変化をもたらしてくれたのです!!
お母さんから頂いたご感想です。
私はこのご感想を頂いて、彼が去年からやろうとしなかったリフティングに自分から取り組んだことが、何より素晴らしい!!!と思いました(涙)
今は、体を動かすことが楽しくなってきたそうです^^
苦手自体が問題なのではなくて、苦手があるせいで生活の困りごとに発展してしまっている場合は、適切な介入が必要だと思います。
こうした子どもの動作からの見立て方法は、夜の少人数制オンライン講座MIGAKUメソッドでお伝えしています!苦手をどう分解していくのかを知ると子どもの見方が変わります^^
お子さんの発達のご相談をご希望の方は、こちらよりご連絡ください。
個別セッションのご案内をお送りします。
babysignscocon@gmail.com
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