クラインフェルター症候群は先天性の病気で母親のお腹にいるときからの染色体異常です。

受精卵になる前の段階で精子または卵子のどちらかに問題があることが原因です。


女性XX 男性XY 

クラインフェルター症候群の男性のほとんど90%は47XXY(非モザイク型)

10%が46XY(モザイク型)です。

中にはXXXYの方もいらっしゃいます。 

Xの数が多ければ多いほど障害が重くなります。


私の夫は一般的の非モザイク型

Xが1つ多いのです。


だからといって目立った障害はほとんどありません。


見た目も知能もどこにでもいる男性です。


本人にしかわからないような身体的コンプレックス、性格の悩みや言語障害、更年期障害などはありますが、身近な人以外はほとんど気付かないレベルです。


私はお付き合いしてた時も結婚して判明するまでもそれも個性の内だと思い全く気にならなかったです。


1つだけどうしようもないところは無精子だということ。


まだ若い20歳頃までは精子は0ではないようです。


出生前診断でわかっていたら20歳までに精子凍結しておけば、将来我が子に会える可能性はあります。


ですが20歳を過ぎると少しずつ男性ホルモン

(テストステロン)が減っていき30歳過ぎるととても数が少ないまたは全くいない可能性が大です。


私の夫は判明した時のフリーテストステロンの数値は大体300くらい。

それは80歳のおじいちゃんと同じくらいの数値です。

40代ではその倍以上の700くらいは必要です。


なので、年齢相応に生きていくには治療をしていかなくてはいけません。

人間の体は不思議なもので、ホルモンを外から補充すると自分で作る力が失われます。
1度始めると一生涯治療をし続けなければ命が守れません。

子供が欲しいとなるとホルモン治療を始める前に不妊治療をしなくてはいけません。


不妊治療と言えば人工受精、体外受精が思い付くと思いますが、初めから飛ばして顕微授精となります。


その為には男性側が手術をするところから始まります。



睾丸を切って精子の代わりになる細胞を取り出して卵子と顕微授精させて受精卵を作ります。



その後、子宮に着床させると子供ができます。


しかし、その手術をしても残念ながら…

精子の代わりになる細胞が取り出せない、全くないってことがあるのです。


望みをかけて手術に挑み、手術後の痛みに耐えても悲しい思いをされてる方がほんとに沢山いらっしゃいます。


私達は不妊治療はしてません。

何度も2人で話し合い悩みましたが諦めることにしました。


その話もまた書いていこうと思います。