センターからの乳飲み子急変! | 一般社団法人 ベビーキャット レスキュー

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二つ前の記事で紹介した子猫

名前をつくねちゃんと付けました。

引き取ってから2日経った昨夜。

ミルクの飲みが落ちてきました。

触診してみると固いウンチが詰まっていたので

出してやるとその後呼吸状態が悪くなり

口パクパクになってしまいました。

明らかにおかしい。

ミルクを飲むのは天才的にうまい!子だったんですがおしっこさせる時に最初から口をばっかりあけて苦しそうに仰け反っていました。


これが気にはなっていた。


しばらく休ませてまた哺乳瓶を使ってみようと
思いましたが朝になっても前のようには飲まない。


心臓が怪しいと思い
昨日きた二匹と一緒に獣医に行きました。
そしてつくねちゃんの胸の写真を撮ってもらいました。鳥くらいしかないと苦心してやっと取ってもらえました。




胸のほとんどが心臓で占められています。

正常だとこの半分くらいの大きさだそうです。

これじゃ苦しいに決まってる。
肺の面積が少なすぎる。

医学用語でいうと「心肥大」と言い
もうこれ以上働けませんという心臓です。


生きられる見込みはゼロ。


先天的な心疾患という事でした。


 
つくねちゃんについては今後は看取りになります。無理にミルクをたくさん飲ませることはしない。

カテーテルは呼吸状態の悪い子にするとすごい苦しんで即死しかねないのでやらない。


シリンジで飲みたい分だけ飲ませることにします。

場合によっては安楽死の適応だよなぁと悩む。



チューリップチューリップチューリップ



この子は母猫が置いていった子でした。

引き取り時にはセンター職員ともうすこし待ってたら母猫来るかもだったわね。って話してきたのですがそうではなかった。

自然の本能ってすごい。

わたし達が機械を使い写真を撮らないと生きられないとわからないのになぜわかるのか? 

まいりました。ほんとに。。

先生もわかるんだねぇー。と感心してました。
   
母猫は育たない子猫を見捨てる、置いていく、と言われていますがそれを私たちに実際に見せてくれたつくね。

大きな仕事をしたね。


チューリップチューリップチューリップ


ベビーキャットレスキューでは
プロ意識を持つようにといつも話しています。


ただ弱って死にました。
なんだかわからないけど乳飲み子はよく死ぬんです。では同じ事を繰り返し何頭も死なせるだけ。


私たちの元に来る子猫たちは 
命の危険のある子猫たちが多い。
  

乳飲み子であれば自然淘汰される子たち。


私のしてる事は自然に逆らうことであり
運命にも逆らう仕事をしてる。


自然淘汰のままでいいなら人が介入することはない。ボランティアの元に来てなお自然淘汰であるならなぜ慣れ親しんだ土地や母猫から離したのか意味がわからない。


人の手元に来たということだけで猫たちにリスクを負わせてる。


それならば絶対に助ける。という意気込みだけは忘れてはならない。
 

感情に流されずに今必要な事を確実にやる。
そういう姿勢をいつも要求されているうちのメンバーはある意味とても大変です。


助けたいという気持ちだけで助けられるものじゃない。医学的な知識と経験が絶対に必要。 
そして猫の生態の知識。
日々の経験を積み上げて次の子猫に繋げていく。

 
具合が悪い原因を突き止めなければ助けられない。
検査、アセスメント、処置、先の見込みを考えて看護。


昨日の二匹。


 
おチビさんの方は下降線です。

腫れている腕は骨折してるのではないかと思われる。膿もまた溜まってて排膿させました。

体温の調節が効かず一度下がった熱がまた上がったりしています。

消化機能が弱ってきて脱水をまた起こしています。先ほどはミルクをとりやめ、補液に変更。



大きい子猫の方は相変わらず熱が高い状態が続いています。二匹とも小さすぎてあれこれの薬が使えないのがネック。  

この子は1回に10ccのミルクが入れられていておしっこもよく出ています。

が。。

最悪全滅もありうる。

どこまで頑張れるか。。




日向くん。この子も命の危険のあった子。


 ケージデビューしました。

この子も保護されなければ死んでました。

まだなんか弱々しいんだけど

ミルクの飲み方下手だし。

でも3週を超え離乳までもっていけたら

里親さんまで行けそうと思う。

どこか弱いところがあっても機能的な問題ならば
成長とともに改善していく、という事はよくあります。

もぐちゃんみたいにね。

菊地的にはまだ不安要素がある。

それはおいおい。。。