当方のコメント欄に、「脳が腐ってるんだ！」と自己申告された方（至ってマトモな人ですよ･･･たぶん）のブログ記事で思い出したコノ曲。
コレ、一時期レゲエの飲み屋のオープニング時によくかけてました。一応、商売繁盛の景気付けと思ってかけてたけど全く効果はなかったな････ まぁ当たり前か。
さて、話は前回記事の続きです。
大袈裟に書いているように思われるでしょうが、母の奇妙な言語障害（発音障害とでも言うのかな？）は本当にアノ通りでして、人とまともに話せるのかと疑問に思うほどです。それに意思の疎通もさる事ながら、事情を知らない相手に突然アノ調子で話しかけたら驚かせること請け合いです。もしコレを賭けにしても鉄板すぎるんで、驚いた後に相手がひっくり返るかどうかまでの賭けにしないとオッズが成立しないだろうな。（笑）
まぁそんな私の心配も他所に、母は朝食をモソモソと摂り、シャワーを浴びて（私が両方勧めました。緩和するかと思って）出かける支度を進めます。
普段の母は区内ならスクーターをぶっ飛ばして得意先を巡るタフな女ですから、当日の訪問先への道順も母が道すがら指示する事になっていました。が、まさかこんな事でその道案内に窮するなどとは思っていない私は、贈答品を車に積み込んで車を発進させ、助手席に座った母に向かって何気なく尋ねます。
Baby
「さて････ 忘れ物は無いよね？ 先ずは何処に向かえばいい？」
母
「んーろれ、ろりあえるはんはひのほうにむはっれ（ｒｙ」
Baby
「･･････なに言ってるか全く判んないんですけどｗｗｗ」
いざ出発となったらコレです････ まぁ何となく予想はしてましたが（笑）。
こうなると異国（もしくは異界）の言葉を話す母に道案内をさせても無駄な訳で、また、住所さえ判れば私は地図一つで何処にでも行けますからソレで対処しようとしたのですが、高を括ってた母の手元には住所の控えなど無い（取りに戻るのも面倒 by母）という有様です。
困った私の最終的な対応策は、"指差し指示"と"簡単な合図"になりました。指を刺して、「アッチ」「ソッチ」「コッチ」って言ってもらうヤツです。
OK、OK、シンプルにいこうぜ相棒ｗ。
Baby
「じゃぁ取りあえず････あそこの信号はどっち？」
母
「あっひに！」
ぷ す っ ！
Baby
「ぎゃああああああ～！目がぁぁぁ！目がぁぁぁ！」
スイマセン嘘です（笑）。
でも額に爪が刺さったのは本当です。当時、やたらと高額な保険の契約書にサインさせられていたのでチョッと母を疑いましたが、自分自身も同乗してるんで早々荒っぽい事はする訳は無いと思うので、まぁ単なる薬のせいでの不注意なんでしょう。
そんな、アクシデントなんだか故意なんだか不明な事故も乗り越え、私達は先ず一軒目の得意先に到着しました。母の状態はと言えば････ 然して変化は見られず、とても好転しているとは言えない様子でしたが、このまま相手に会わせるしかなさそうです。
１５分後、訪問先の建物から母が出てきました。
車に戻ってきた母に、敢えて「どうだった？」と尋ねるほど意地悪じゃないので、黙って発車して次に向かいます。
二件目の得意先に到着。母は、ここでは１０分程で出てきます。そして三件目の滞在時間は５分。うーむ････ どうやら何かあったなコレは。（笑）
思うに、一軒目の訪問先で今の状態を驚かれて、それについてあれこれと相手に説明したのだと思いますが、次、その次、と訪問していく内に、相手に与えるインパクトが半端無い（そりゃそーだｗ）という事に気が付いたのではなかろうかと････ それとも、マトモに仕事関連の話が出来ないっていうのもあったのかな？
それが理由だったのかそれとも気疲れしたのか判りませんが、母の提案で少し早めに昼食を摂ろうという事になり、私達はファミレスに向かいました。
JAMES BONG （ 商売繁盛DUB ）
まぁファミレスなら多少ダラダラと回復を待つ事も出来るし、ランチの始まる前なら混んでないだろって考えもあったのですが、ココでも私達はチョッと油断してまして･････
店員
「お決まりでしょうか？」
Baby
「えーと、俺はコレをセットで････ライス大盛にしてください。あとセットのコーヒーを先にね」
店員
「はい、セットのライスは大盛で、お飲み物はコーヒーをお先にでよろしいですね？ えー････お客様の方はお決まりでしょうか？」
母
「わらひは、ハニろフロッホリーのヒュハゲッヒィ」
お袋がパルプンテを唱えやがったｗｗｗ
注文終える前に倒しちゃダメだぞｗｗｗ
ここまでくると流石にもうどうでもよくなってきます。
ウエイトレスの反応から考えると、得意先で母を出迎えた人にどんな呪文効果が出たのかは、神のみぞ知るって話ですよ。
とまぁ、こんな感じでこの日の午後は残り二軒を 襲撃 訪問し、都合五軒のお宅に笑いと恐怖をお届けして終了しました。
そしてこの『ラリルレロの話』から１０数年後のある日、私は母の遺品を片付けている最中に実家でアノ白い処方箋袋を見つけます。中を確認してみたら････まだ大量に残ってましたよハルシオンが（笑）。どうやらこの一件で懲りたらしく、残りは飲まずに放置していたようです。
しかし母は色々と厄介な物を私に遺していくもんですねぇ････ウケ狙いだったのなら結構成功していますけど。
「勿体無いなぁ････」等と独りごちながらも私の手は無意識にハルシオンの包装を破り、コレマタ無意識に錠剤を口に含むとポリポリ噛み砕き････
え？ あはははは、只の条件反射ですよｗ