私が、最後に勤めていたのはコールセンターでした。
派遣社員として勤めていました。
勤め始めは、コールセンターも立ち上がったばかりだったので、バタバタとしながらも充実していたのですが、徐々に規模も拡大し、SV・SSV・リーダー・サブリーダーという役職を派遣社員に与え、業務を円滑に回そうと思ったのでしょうが、役職に就いたことも無い人を選ぶものだから、ただ「偉そう」に振舞うだけで、反って仕事に支障をきたす始末。
また、コールセンターのスローガンは、「社員・スタッフ一丸となって頑張ろう」でした。
派遣社員は、スタッフと呼ばれていました。
「センター一丸となって~」なら分かります。
「社員」「スタッフ」と分けている段階で、一丸ではありません。
そんなことも分からない地頭の悪い奴の話を、納得しているかのように振舞って聞くのは苦痛でしかありませんでした。
ですので、私は、徐々にドキドキゲームを始めるようになりました。
お客様に「お前じゃ話にならないんだよ!上席を出せー!」と言われた時に、上司に相談に行くと、「私が出ても同じ事しか言えないから」と電話を代わって貰えませんでした。
「分かりました」と上司の席を離れる時に、「私、こんなことをする為に、生まれて来た訳じゃないような気がするんだけどなぁ」と言うと、「えっ?なんて?えーーー!」という反応でしたが、そのまま席に戻りました。
センターには、部長の下にマネージャーという役職がありました。
トイレから出た時に、丁度マネージャーが通りかかったので、ブンブンしていた手を出すと、「あっ、ハンカチか」と、ポケットからハンカチを出して貸してくださいました。
見た目も素敵な方は、察しも良いです。
一番のドキドキは、支店の社員の傍若無人ぶりに反撃したことでした。
同じ班の若い子たちも、散々そいつに泣かされて来ました。
「お前は、派遣社員だろうが。お前は、ただのパーツなんだよ!パーツはパーツらしく言われた通りのことをしたら良いんだよ!出来ないとかお前がいうことじゃないんだよ!」とのこのことに、私は冷静に判断しました。(実際の相手の言葉使いは堅気の方とは思えないようなものでした)
私は、勝負に出てやると思いました。
まず、こちらが送った書類に対し、相手が文句を付けてきたので、こちらから送った書類を再度、私宛に送って欲しいとお願いしました。(断られないように、今後の反省材料とする為にと、詫びて詫びてお願いしました)
当時は、FAXでのやり取りでしたので、文章が切れていたのであれば、こちらのミスとなります。
ですので、こちらが送った書類が全て届いているかの確認が必要でした。
私は、文面全てが届いていたことを確認したうえで、支店の社員に連絡をしました。
「送って頂いたFAXで確かめさせて頂きました。はっきりと写っています。こちらに落ち度はありません。貴方のミスです」ということを申し上げました。(実際に申し上げた内容は、社名が分かってしまうので控えさせて頂きます)
当然、相手は激高し、「お前なんかクビだからな!」と言っていましたし、センターにも文句をつけてくるだろうと思っていました。
私は、相手の方に対し『お前な、人ってどこで誰と誰が繋がっているか分かんないもんだよ。私は派遣社員だから、元々、ボーナスも無いし。でもあんたは、家のローンとか、子供の学費だとかいろいろあるんだろう?このまま働いていたら、退職金も貰えるよな。あんたの出方によっては、その全てを失うことになるんだよ。よく覚えておけ!』と思っていました。実際、私は、家のことでお世話になった弁護士さんに相談するつもりでした。
後日、マネージャーと廊下で会った時、「あっ、やんちゃ。お前、○○支店の○○に『こんなことが分からないんですか?○○(=社名です)の方なのに』って言った?」と聞かれ、「言いました。いけませんか?」と申し上げると、「いけなくはないけど、キツイ言葉だな」と言われました。
そして、私の対応についての相手の言葉には「やんちゃが派遣社員だから、その対応であったのではなく、社員でも同じです!」と言って、そのまま電話を切ったと仰っていました。
今でも、あのマネージャーには感謝していますし、会社の飲み会で一緒に写した写真も大切に残してあります。
この仕事を失ったらという不安はありました。
ですが、仕事を失うことよりも、自分自身を失うことの方が怖かったです。
何かに巻かれそうになった時は、今が全てでは無いと、このことは通過点でしかないと思った方が良いです。
仕事よりも、会社よりも大切なのは、自分自身です。
このコールセンターに勤めさせて頂き、私が学んだことは、一流と言われる会社は、果たして一流の人を採用しているのだろうかという事です。
学歴でしか人を判断できない会社が、一流と言えるのだろうか。
環境、状況が理由で、進学を諦めざる得なかった人が、一流と言われる会社に勤めている人よりも、人を気遣うことが出来、人の心を温めることが出来るならば、その人は、一流というよりは、超一流なのではないでしょうか。
理不尽、屈服したくないという時は、ドキドキゲームをしてみるのも良いと思います。
人の気持ちが分からない人に対し、真剣に向き合うのは、無駄に身を削ることと同じですから。
今日もお疲れさまでした。
夜更かし禁止!
お風呂に入って浄化して、美容液ぬりぬりして、明日の自分に繋げてくださいませ(^^♪
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