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有難うございます。
睡眠が、必要な時はあります。
それは、私たちの睡眠を、チームが必要としている時です。
身体を休めなければ、前には進めません。
そのような時は、ゆっくりと休まれた方が良いと思います。
ささっ、本文を読んでくださいませ。
私は、ご縁を頂く方々のお言葉の中に、時々、違和感を覚えることがあります。
それは、「私は、周りの人から、いつも前向きだねとか、楽観的だねって言われていて。自分では、そんなつもりはないんですけど、周りが、そう見ているみたいで。私自身には、特に問題は無いんです」とのお言葉です。
「では、私の所に来てくださった理由は、どのようなことなのでしょうか」と、お尋ねすると、「周りが、結構、私の事を羨ましいと思っているみたいで、相談されても、どうして、こんなに悲観的なのかなぁと思うし、上手く言えなくて。どうしたら、ちゃんと言ってあげられるのかなぁと思うんです」とのお言葉でした。
様々、お話を伺いながら、「ならば、どうして、貴方は、相手の話を聞いた時に、楽観視しないのでしょうか。貴方が、本当に楽観的であるならば、人のことだって、そう思えるはずです。貴方が、お相手の言葉を、楽観視出来ないのは、お相手の中に、ご自分を見ているからなのではないでしょうか」と、申し上げました。
「貴方は、楽観的を振舞うことで、ご自分の中の恐怖心や、弱さを、抑えているのだと思います。人から、羨ましいという言葉を引き出し、ご自分を保っているのだと思います。そのことを、心のどこかで分かっていて、心からではないことを、人に話していた、振舞っていたことに、心が痛んだから、ご連絡をくださったのではないでしょうか。人は、相手の弱さを知り、自分はこうなるまいと、強気に振舞い、逃れようとすることもあると思います。ですが、認めることの方が、強くなれると思います。貴方と私は違うというより、貴方も、私も同じとした方が、負荷が掛からないと思います。違う人だと言えば、違う人だと、あり続けなければならなくなります。同じであると言えば、同じ中で、互いに、引っ張り上げられる力が湧きます。どちらが先でも、後でもです。私は、貴方とは違うからとしていれば、自分の気持ちが絶えず整っていられるというお考えは、とても短絡的だと思います」と、申し上げました。
非常に、ご無礼な言葉だったと思います。
ですが、私のところに来てくださった方々は、喉を詰まらせながら、身体を震わせながら、話したくもない話を、話してくださいました。
ある程度の体験をしてきた大人が、このようなことが出来るというのは、このことを機にとか、なんとしてでもという強い心以外にありません。
人の前で、弱さを打ち明けられる大人は、覚悟があるんです。
「このままであるものか」「なんとしてでも」と、思っているからです。
私は、その涙を、とても美しいと思いますし、そのような方に、白いハンカチを渡し、涙を拭いてと、慰めようとは思いません。
貴方だって、私だって一緒。
泥だらけの手だけど、今は無いよりは、あった方が良いと思う。
人なんて、みんな一緒と、思います。
私は、無理に、楽観的に考えることは無いと思います。
そのようなことは、ご自分に負荷が掛かるだけです。
人に羨ましいと思われる振る舞いをしていれば、ご自分が保たれるという考えは、短絡的です。
本当に、強い人というのは、「私にもあった」「私もある」と言える方だと思いますし、自分の弱さ、物事に対しての恐れを知っている人なのだと思います。
ですので、いつも明るくいる方が周りにいるのだとしたら、その方にもご心痛があるのだと思い、決して、羨むことなく、ご自身を整えることを考えた方が良いと思います。
いつか、その方を、苦しんだ泥だらけの手で、「こんな手だけど、無いより良いでしょ」と、引っ張って差し上げられるのかもしれません。
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発売日:2016/02/20
出版社:KADOKAWA