こんにちわ。

今回は、
乾くるみさん著;イニシエーションラブ
を読んだ感想を書いていきます。




イニシエーションラブといえば
大どんでん返し!の代名詞というべきヒット作です。



作中では
イニシエーションラブ=通過儀礼の恋愛

と説明されています。


つまり、自分が大人になるために必要だった恋愛、ということ。





ここまでは、普通の恋愛小説なんですよね。


ですが、ラスト全てがひっくり返る!!!








※以下、ネタバレ有り



























まず、登場人物をまとめます。

⚫️繭子
⚫️夕樹(たっくん)
⚫️みやこ







前半部分であるSIDE-Aの舞台は静岡。

繭子とたっくんの出会いから、
二人が恋人同士になり、幸せなクリスマスを迎えるまでを、
たっくん目線で描かれます。

若い二人ならではの爽やかさ溢れるシーンでいっぱいです。

特にわたくしの印象に残っているのが、二人がお互いのオススメの本を貸し借りするシーンです。


読んでいる本がわかれば、相手のことをもっと知ることができる。
そんな二人の考え方が素敵だなと思いました。



そんな感じで、
至って幸福に満ち溢れる二人が描かれるSIDE-Aは、
幸福の絶頂であるクリスマスのシーンを最後に、一旦幕引き。




SIDE-Bに移ります。

舞台は、東京と静岡。
ほぼ、東京での描写です。

地元の企業に就職したたっくんですが、
東京本社に抜擢されます。

上京後も、週末は車で繭子のもとへ駆けつけ、二人は順調に交際をすすめていきます。

ですが、やはり遠距離恋愛からくるすれ違いで、二人の仲はギクシャクしていきます。

たっくんは、同僚の美女みやこに告白され、彼女に心奪われていきます。

そんな中、繭子は妊娠してしまうのですが、たっくんは中絶を希望します。

苛立ちが募るたっくんは繭子に暴力をふるい、そのまま一方的に別れを告げます。


その後、東京に戻ったたっくんは、正式にみやこと付き合い始めます。








ここまでは、たっくん最低だわ。
の一言なのですが。








月日は流れ、みやこの両親と食事をすることになったたっくん。

お金持ちで品のいい家族と、自分に寄り添う美しいみやこ。


幸せを噛み締めるたっくんに、みやこが話しかけます。



「ねぇ、辰也」と。












えーーーーー!?!?!?



辰也って誰じゃい!?!?





夕樹じゃなかったっけ???





そもそも、確かに
夕樹の“夕”はカタカナのタに見えるけど
だからと言って
たっくんと呼ぶのは無理やりすぎる。。




と確かに違和感を感じのよ!わたくし!!




なんでその時に疑わなかったのか。



SIDE-Aのたっくん(夕樹)が数学専攻
→繭子との海のシーンで印象的に描かれます。


SIDE-Bのたっくん(辰也)が物理学専攻
→みやこの元いた演劇サークルでのシーンで描かれます。





その時だって、おかしいな?
と思ったのに!!!!!







そうです。

この物語は、繭子という悪女を描いたものだったのです。



SIDE-Aは、たっくんと出会った夏
二人が出会い付き合うまで。

SIDE-Bは、たっくんと出会った翌年の夏
二人が遠距離になり、別れるまで。

これはミスリードでした。







真実はこうです。


SIDE-Aは
辰也との交際。
夕樹との出会い→恋愛。

SIDE-Bは
辰也との破局。
(描かれてはいませんが、もちろん夕樹とも同時進行で交際しています)



A→Bに進んだわけではなかったのです。

AとBをは、2つで一つ。
同じ時期に起きたことを描いていたのです。







イニシエーションラブとは、
繭子にとって、辰也との恋愛はイニシエーションラブだった。

その恋愛を経て、彼女は夕樹と幸せを築いていくのです。

との終わり方でした。

まあ、夕樹もいつイニシエーションラブとされてしまうのか、わからないですがね。




女って怖い!!恐いわぁー。






わたくしが挙げた以外にも、様々な伏線が散りばめられていますので、
それを探しながら読むこともオススメです。


皆さんも是非読んでみてくださいね!




乾くるみさん
ありがとうございましたお願い



オススメ度;星星星星



紳士淑女の皆様へ、愛と肉を込めて。





肉丸屋バブ五郎