こんにちわ。

今回は、
中町信さん著「天啓の殺意」について感想を書いていきます。




以下ネタバレ有り。































中町信さんの“殺意”シリーズ。
筆者は、「模倣の殺意」は既に読了済のでしたので、2冊目です。
(模倣の殺意についてを読んだ感想は、またいつか)



主人公は、【花積明日子】。
雑誌の編集者です。
彼女の視点で物語は進んでいきます。




彼女はある日、過去に自分が散々こき下ろしたミステリー作家【柳生】より、ある小説を手渡されます。

それは推理小説の問題編でした。
この小説の解決編を、タレントで女流作家である【尾道】に執筆して貰い、
合作として発表して欲しい。

とのことでした。


柳生は、男ぶりは良いものの、なけなしの才能を出し切ってしまった様な
いわば過去の作家であったので、当初の花積はあまり本気で取り合うことなく小説を読みます。

ですが、何か心に引っかかるものを覚えました。

花積はその何かを調査し、やがて一つの結末にたどり着きます。

この小説は、半年前に実際に発生した未解決事件を、
人物の名前も地名もそのままに、克明に書き記したものだったのです。

つまり、この小説の謎を解けば、未確認事件も解決するのでは?


花積は、天啓を受けたかの如く、事件の調査に乗り出します。












完全に騙された!




伏線はあったのどすえ。


⚫️お駄賃プラスにしても、あの問題編の枚数にしてら、コピー代高くない?

⚫️花積の好きな小説で、アクロイド殺しが出てきたり


予想できなかったなー。





まさか本編の大半が、まだ問題編だったなんて!


つまり、主人公花積が調査をしていく部分は、現実の様に書かれていたけれど

実際は、それも小説の一部だったのです!

花積は、自分の犯罪をカモフラージュするため
その小説に沿った犯行を行ったのです。

まさに、天啓を受けていたのです!

ここできたか、タイトルが!
タイトルも伏線だったかぁー。


でも実は、花積をそそのかしてその犯罪を起こさせたのは
著者の柳生本人だったのです!


柳生は、自分が復讐したい相手を花積に殺してもらうため

花積の弱みを握ったことを仄めかした小説を書き
、まんまと花積を利用したのです。




相手を脅し犯罪を行わせるということは、よくあるパターンですが

その方法が小説による誘導だったとは!



恐るべき。

柳生さん、作家の才能ありまくりやん。








最後まで解せなかったのは

寿司を鷲掴みで食べたシーンです。


花積の手が震えて箸が持てなかったことはわかりましたが
だからといって、旅館の従業員の前で、鷲づかみで食べます?

汁物を抱え込むように飲んだシーンも書かれていますが、そもそもそんな食事中まで
従業員が部屋にいるもの?
出ていかせれば良かったのに。

物語としては、そこが問題解決のポイントとなっていたからそのシーンは外せなかったのかな。

ただ、あまりにそのシーンは現実味がないような気がしたんですよね。






そんなこと言っても、完全に騙されたんですから
私の負けです。

完敗です。

何を言っても言い訳です、負け犬の遠吠えにしかなりませんわ。

気持ち良いくらい騙してくれて、本当に楽しめた一冊でした。

中町信さん!
ありがとうございましたお願い







オススメ度;星星星星星




散々ネタバレしたあとになんですが、読んでみて下さいね。





紳士淑女の皆様へ、愛を込めて。





肉丸屋バブ吾郎