28日夕方放送の「アンカー」からすぐに今朝「ダイヤモンド、週刊上杉隆」に早速野中氏の発言に対しての抗議に近い反論が載っている。

その全文を転載する。

この上杉氏の反論には(1)でツイッターのさくら様のツイートが役に立ったそうだ。

ツイッター上ではすぐにその夜には上杉氏が既にツイートしていた。

こういう発信の速さや広がりや、また市民とジャーナリストや政治家とのやり取りが出来ることは、ネットの発信力の素晴らしい一面でもある。




野中広務氏の公共の電波を使った
"華麗なる勘違い発言"に反論す


 永田町を取材していると時々、理解不能な人種にめぐり合うことがある。その種の人々は時に微笑ましくもあり、時に呆れてしまうこともあるが、まぁ、いずれにせよ、同じ人間のやること「変人」ぶりに驚いてもいられない。

 野中広務、森喜朗、安倍晋三の3人の共通点は、物忘れと思い込みの激しいことにある。何らかの病気であるならば仕方ない限りだが、不幸なことに、この3人は今なお政治家(ひとりは評論家)として国政に関わっている。被害が、国民や国家に及ばないことを祈るばかりだ。

 この3人の健忘症と思い込みの被害者のひとりが、何を隠そう、この筆者である。
きのう(7月28日)、関西テレビの情報番組「ニュースアンカー」に野中氏が生出演した。そこで、またしても野中氏の健忘症と華麗な勘違いぶりが発揮されたのだ。

 〈私はね、この上杉さんというのは無責任だと思う。あの人、私に、いっぺんもですね、インタビューなんかしたことがないですよ。それに、その「週刊ポスト」とか「フライデー」とかこういうところでね、電車のつり革に「野中激白」とかこういうのでですね、みなさん、その中を読んだら、私の名前なんか一回もないですよ〉

 これは、評論家の宮崎哲弥氏が筆者と週刊ポスト編集部が取材している「マスコミに渡った機密費問題」について質問した時の野中氏の回答である。

取材依頼を断り続けながら
「取材を受けていない」とは…

 安倍氏も同様だが、この3人の共通点は「繰り返しの取材を断っておきながら、取材を受けてない」と強弁する点だ。野中氏は1999年から20回以上、安倍氏に関しては2001年から30回以上、インタビューか取材を依頼しているがすべて断ってきている。せっかくの機会だから、この2人には僭越ではあるが、正しい日本語の使い方をお示ししよう。

 その場合は「インタビューを受けていない」「取材を受けていない」と言うのではなく、「取材を断った」「取材を拒否した」というのだ。国会議員であるのだからもう少しきちんとした日本語を使用していただきたい。

ついでに、また、残念なことではあるが、官房機密費について、筆者は「フライデー」に寄稿したことは一切ない。野中氏はなにか大きな勘違いをされているようだが、ぜひとも、よく調べてから発言をしてもらいたい。

 さらに、驚くべきは、「野中激白」という「週刊ポスト」の記事についての野中氏の言及部分だ。官房機密費マスコミ汚染問題についての追及キャンペーンの第1回目、「週刊ポスト」にそのような記事が載っていたのは確かである。

 だが、それは筆者の記事ではないし、そもそも、筆者はその週の「週刊ポスト」を手に取るまで、一切、その記事の存在すら知らなかったのだ。逆に、手に取った瞬間に「週刊ポスト編集部」に電話して、「大丈夫だろうか、この記事。野中氏の〈激白〉とは言えないんではないか」と、親切にも心配の電話を入れてあげたくらいだ。それはそこに知らぬ間に筆者のコメントが使用されていたということもあるが、その点では野中氏とまったく同感であったのだ。

 さて、筆者の記事ではあるが、それは「評論家たちに渡った官房機密費のリスト」というまったくこの記事とは別の記事である。

 自分のまったく知らない記事が理由で、公共の電波を使って批判されるのはたまったものではない。ただ健忘と思い込みの激しい野中氏であれば、それも仕方ないのかもしれない。野中氏には、速やかな訂正と謝罪を求める。それができないようであれば、番組で筆者に投げつけた「無責任」という言葉をそのままお返ししようではないか。

昨今の評論家は
物忘れの激しい方が多い!?

 さて、野中氏の驚愕の発言はまだ続く。司会者の「取材を受けたことはないんですか?」という問いに対して、こう答えたのだ。

〈ないですよ!顔もみたこともない〉

 三宅久之氏ではないが、昨今の評論家はもの忘れが激しい人物が多いようだ。ちなみに1994年以来、野中氏とは何度も顔を合わせている。とくに1999年には名刺交換までしてインタビュー取材もしている。

 もしかして、筆者があまりに存在感がないためにお忘れになっているかもしれない。そこで、手っ取り早くその証拠を示そうではないか。

 2年ほど前、筆者は「久米宏のテレビってやつは」(毎日放送)という番組の準レギュラーであった。長い収録の最中、筆者の隣には野中氏が座っていた。そこで繰り返し会話を交わしたものだった。

「上杉さんね、いろいろと、がんばっておりますな」

 こう話しかけられて、改めて挨拶したのを覚えている。打ち合わせのための控室でも話をした。もちろん放送では筆者と野中氏が一緒に映っている。政治がテーマということもあって、掛け合いもある。

 しかし、早とちりはいけない。あれは野中氏ではなく、野中氏によく似た代理だった可能性もある。

 幸いなことに今週末の土曜日、TBSラジオの「久米宏のラジオなんですけど」に筆者は生出演することが決まっている。

 テーマはもちろんマスコミに渡った官房機密費、VTRよりもより確実な証人である久米氏が司会だ。これは確認してみる必要があるだろう。

 さらに関西テレビの番組で、野中氏はこうも語っている。

 〈非常にね、あの人がジャーナリストで、あーいうようにね、ポストを通じてこられるというのはね、みんな中身見てください、私の言葉がどこに出ておられるのか〉

 そうだ、是非ともみんな中身を見てほしい。筆者の記事がどこにあるのか。

野中氏の妄想は
さらに暴走

 さらに野中氏の無責任な妄想は止まらない。

 〈都内の電車のつり革にはですね、『野中広務激白』とかみんな私の名前が出てくるんですよ。迷惑至極ですね。やっぱり私はああいう記者の方も自らモラルを持っていただかないと非常に残念に思っております〉


まったく野中氏は非常に残念である。公共の電波で何百万人もの前で話すのなら、事実を確認するくらいのモラルを持っていただかないといけない。繰り返すが無関係の記事で名前を出されて迷惑至極である。

 こうしたことは「ラジオ日本」の番組で、「上杉とは会ったこともみたこともない」と言い放った森喜朗氏にもある。その発言の少し前、筆者は森氏の永田町の個人事務所で相対して座り、1時間あまりのインタビューを行っていたばかりだ。

変人たちの巣食う楽しい町
――それが永田町

 また自身のHPに「上杉は逃げ回っている」と書いている安倍氏も同様だ。繰り返しの取材依頼にも関わらず、自分が逃げ回ったことは棚にあげて、「一度も取材を受けていない」と話すのである。

 門を閉じて、繰り返し、繰り返し、追い返しておいて、「何で会いにこないで、逃げるんだ」と言われても、それは返す言葉もないというものである。また、それを真に受けて自身のブログに書き込む、ヒマな産経新聞の政治記者についても同様だ。そしてまた、さらにそれを鵜呑みにしてウィキペディア等に懸命に書き込む人々――。

 じつは、こうした理解不能な「変人たち」がいるからこそ、永田町は楽しい場所なのかもしれない。


以上。


今回の一連のブログにはあまり私の意見は敢えて加えなかった、というよりスペースがなかった。

官房機密費マスコミ汚染問題は、ブログでもツイッターでも散々意見を述べてきた。

「週刊ポスト」が上杉氏と組んで、この事を連載し続けて、徐々に国民にも他のジャーナリストにも広がっていった。特に今週号はまとめとしても読みやすいし、的確なので未読の人は是非かって欲しい。

この特集を組み出してから「週刊ポスト」の売り上げは凄く伸びたそうだ。

今回の「アンカー」の放送は、マスゴミが無視できそうもない状況を察し、被害を最小限に抑えるような落としどころを探った感もあるし、上杉氏を批判することで、その情報の正確性を疑わしいものにしようと画策した節もある。

事をここまで放置して無視してきた以上、マスゴミは、このようなニュース番組の短い枠で済ませようと考えるのは甘い。

この問題はマスゴミの存在自体を問われる大問題であることを自覚しなければいけない。

徹底した解明と謝罪番組の放送と報道モラルに反した人物の追放は最低限やらなければいけない。



昨日、関西テレビの「アンカー」という報道番組で、官房機密費マスゴミ汚染問題を取り上げた。
出演者は青山繁晴氏、宮崎哲哉氏、野中広務氏、VTRのみで上杉隆氏、司会は山本浩之氏。
私はTVを見ないので、そのことをツイッターで知った。
私の「岩上安身関西サポーター」の仲間のさくら様がその放送を録画し文字起こしをして、今朝の4時ごろまでかけて全文ツイートされました。その努力には感服する次第ですが、私もそれをずっと読んでいたので、少々寝不足です。この全ツイートをツイッターのwatanabekouhei氏がふぁぼたーで纏めておられます。
それを活用し、ツイッターの字数制限上の部分を繋ぎ合わせて編集して掲載します。
さらにこの野中発言に上杉氏が早速反論しています。
その「ダイヤモンド、週刊上杉隆」は次のブログに転載します。
以下放送内容全文です。

青山氏「野中氏がこの4月に官房機密費を配ったという大変ショキングな証言をされた。そのショッキングというのは野党の政治家に渡したというのは前から政界では噂になっていたが政治評論家をはじめとするジャーナリストに渡していたというのが僕は一番ショッキングだと思う。ところがその後ジャーナリストに渡ってると言われているのに、そのマスメディアの側がほとんど取り上げられてこなかった。それで編集のきかない生放送の場で野中さんにお話していただけませんかとお願いした。今日のキーワードは“人を信じられる社会のために”。政治家に官房機密費、賄賂が渡っていたというのは許されないことだが、僕も元記者の一人として人を批判する立場の人間、メディアの人間が賄賂にあたる金をもらっていたこれで世の中信じられるのかというのが普通の国民の思いだと思いますから野中さんに今日お聞きしたい。」

野中氏登場。
宮崎氏、「官房機密費の問題に関心があり、なかなか地上波のテレビでやらない、衛星放送の方ではやったが今日はいろいろな話を聞きたい。」
青山氏「相撲界のスキャンダルをメディアはいろいろと追求してるが、相撲界の闇も全部明らかになたとはいえないが、一応委員会も作り外部の人も入れて調べている。しかし、野中先生から官房機密費が記者やジャーナリストに渡っていたよという趣旨の発言があったのにどこの通信社も新聞社もテレビ局も調査委員会すら作らない、外部の人に調べさせることもしないと、コレ絶対おかしいですから、今日はそのきっかけになって欲しいなと思う」

ここで野中氏が4月に発言した内容を紹介。(それは省略します)
青山氏「野中さんがおっしゃったのは野党対策費ということですよね、でもそれは野中さんが勇気ある告白をされる前からやってるだろうということはみんな思っていた。ただ政治ジャーナリストや評論家にまで裏金を渡していたというのは僕は正直政治部に10年以上いましたけど僕のところには全く働きかけはなかったし、そこが記者の側も受け取っていた更に野中さんは政治評論家だけを言わばおっしゃってますけど他の証言では新聞社とか通信社とか放送局の現職の記者にも渡っていて、その人たちが今幹部でいるという話もありますね。野中さんにお聞きしたいのは野党だけでなくジャーナリズムの側に渡していたということは国会を乗り切るために具体的にメリットがあったんですか?」

野中氏「いやぁ・・・現職の記者とかこういう人に渡したことはありません。それぞれテレビ等に出て評論をされるこういう方々にはお渡しをしたことがありますし、私が前の官房長官から引き継いだノートにこの方達というのは書いてありましたからそれに忠実に秘書官を通じて持っていかせた」
宮崎氏「あとでVTRで出てくるとジャーナリストの上杉隆さんがこの問題を“週刊ポスト”で追求されてますがこの中での証言をみると、特に官邸番のバン記者といわれる人たちがかなり慣習的にお金をもらうということがあったという証言が出てきているんですが、このことについて何か感知されてませんか?」
野中氏「私はね、上杉さんというのは無責任だと思う。あの人私にいっぺんもですねインタビューなんかしたことないですよ。それにその“週刊ポスト”とか“フライデー”とかこういうところでね、電車のつり革とかに、野中広務激白とかこういうのでですね、みなさん中読んだら私の名前なんか1回もないですよ」
山本氏「1回も取材受けたことないんですか?」
野中氏「ないですよ!顔も見たことない。非常にね、あの人がジャーナリストで、あーいうよにねポストを通じて書いてこられるというのはね、、みんな中身みて下さい、私の言葉がどこに出ておるのか・・・」
間を割って宮崎氏「野中さんの証言というのではなくて他の方々の証言として今言われたことのような野中さんの証言というのではなくて、他の方々の証言として今言った記者達に渡ったんじゃないかと書かれているんですが・・・。」
野中氏「都内の電車のつり革にはですね、つりビラには“野中広務激白!”とかみんな私の名前が出てるんですよね。迷惑至極でですね。やっぱり私はあ~いう記者の方も自らモラルを持っていただかないと非常に残念だと思っております。」 
宮崎氏「上杉さんのことはともかく置くとして、そういう現役の記者に対して、官邸周りの記者に対してお金が渡ったということは感知されていない?」
野中氏「ありません」 宮崎氏「ないんですね?」 野中氏「ないです」 
青山氏「野中さんが官房長官のときには渡せなかったけれども、その前の自民党政権時代の官房長官やその後の官房長官についてはどうですか?」
野中氏「それは私は知りません。知りませんけれども恐らく渡したとしても受けとらなかったと思います。それほどそのね、官房長官とバン記者との関係はきちんとしておったと思います。」 
青山氏「ご覧になった引継ぎ後にはいわゆる政治評論家の名前だけだったんですか?」
野中氏「そうですね、ま、その他いろんな雑誌の関係やら・・・」 
青山氏「雑誌記者?」 
宮崎氏「編集者とか記者ということですか?」 
野中氏「記者ですね。」 
山本氏「あの引継ぎ名簿、ノート どういう形のものなんですか?」 
野中氏「大学ノートですよ。」
山本氏「大学ノートに?その一覧がノートにずら~っと書いてあるわけですか?」 
野中氏「ええ。」 
山本氏「前任者の方の?」 
野中氏「ええ。」 
山本氏「それを元に引き継いだ側はどういう風に?」 
野中氏「そのまま持っていって正直に配らしただけで・・・」
山本氏「ということは去年もAさんに50万円あったとしましょう、そうすると引き継いでるんだから今年もそのAさんには50万円っていう形で、じゃ慣例として同じ人に毎年いくらか渡っていたということですか?」 
野中氏「そうですね」
宮崎氏「それは先ほどの青山さんの疑問に立ち返るんですがそれを配ることによって官邸がどういうメリットがあったのかと、そもそもその名簿に書かれてる人たちの人選というのはどのような形で行われたというのはこれはご承知されてるんですか?」
野中氏「いやぁ私は誰がやったかわからない」 宮崎氏「わからない?」「またそうすることによって世論操作ができるなどと私は思ってませんでした。」 宮崎氏「じゃぁ、もう本当に慣習的に惰性的に配ってるだけという形なんですか?」 
野中氏「そうです。そういう感じですね」 
青山氏「野中さん、逆に言うと今まで毎年もらっていた政治評論家が急に野中広務さんが官房長官になったら、くれないとその横になっちゃってテレビで攻撃し出したり、そういうことを避けるためには続けざるを得なかったということですか?」 
野中氏「まぁそこまで考えたこともありませんでしたけれども、私はやっぱり前の長官から引き継いだものをそのままやっておこうと。自分で自問自答したこともありますけれどもやはりこれは私の間は金融国会しかも参議院が逆転して非常に金融不安が増幅していくそういう時でありましたから、そういう時でありましたから、まぁ粛々とやっていこうとそう思っただけでありまして・・・」 
青山氏「つまり野中さんとしてはノートに取捨選択、付け加えたり削ったりはしてなかったよということですね。」 野中氏「してません。ただわざわざだから私が発言した中にかつて政治家でありしかも今は評論家をしておられる人が小渕総理に電話をかけてきて家を建てたから3千万円祝いをくれと言ったと、で小渕さんが私にそういう要求があったんだけれどもどうだろうと、こういう話がありました。暗に官邸機密費で処理してくれたらいいんじゃないかと、ま、小渕さんのような気の弱い人ですから、そういう暗に気持ちがあったんじゃないかと私は思いましたんで、“総理、ダメですよ”と。“そんなことをしたらダメです”と。“絶対にあなたの個人のお金も祝いとして出したらダメですよ”と言うて念を押して止めたんです。」 
青山氏「あのぉ、小渕総理ご自身も竹下内閣の時に官房長官をされて平成の元号を示されたんですが、小渕さんも官房長官時代におそらくその引継ぎ簿に従ってお金を配ってたという感じですか?」 
野中氏「そうですよね。」 
青山氏「つまり要求がエスカレートしたということですよね。その官房長官時代にお金を渡した相手から小渕さんが総理になったら、お前もっとやれるだろという意味ですね?」
野中氏「と思いますね」 青山氏「汚い話ですね」 
山本氏「ただね、歴代の官房長官にですね、いろいろと今回アンケートしたんですね、関西テレビの方で。で、平成以降の19人に機密費に関するアンケートを行ったんですが2人の方からしか返答がいただけなかったんです。」
山本氏「え・・・与謝野馨元官房長官は1ヶ月の在任でしたので日々の出費のみでした、と。 で、私自身はきちんと帳簿につけ引き継ぎましたという回答を得ています。それともう一人が塩川正十郎さん、この方もお答えをいただきました。塩川さんのお答えがこれは官房機密費をどれくらい使用していましたかという問いに対しては、機密事項ですので返答は拒否しますということなんです。で、国会対策で議員などへは個々人の議員対策には使用したことはないと。ジャーナリストや政治評論家へは会の主旨と会の主催者に対し補助することもあった、と。」 宮崎氏「会って何なんですか?」 
山本氏「その会のことはあとにして、それともう一つはですね、引継ぎ用のノートや資料は存在するのですか?という問いに対して、引継ぎ事項はないと。今回お答えいただけませんでしたけど、武村正義元官房長官はご自身の著書の中で一切記録も残さないで下さいと官邸の担当者に言われたと書かれているんですよ。」 
青山氏「つまり帳簿はなかったと」 
山本氏「つまり帳簿はなかったということになりますよね。その歴代の官房長官の方も引継ぎはあったとお答えになる方と、いやなかったと答えになる方・・」 
宮崎氏「しかも武村さんは帳簿はなかったと与謝野さんは自ら帳簿をつけたとお答えになってますよね。非常に興味深い齟齬(食い違い)だと思う。」
野中氏「いやいや引き継ぎの帳簿というのかどうか、とにかく内閣の職員から前の長官の機密費をお渡ししておった記録は長官が書いておられるこれですからご参考にされてこれから取り扱って下さいと、こういうことで・・・」 青山氏「野中さんそれは官房長官によって自分で付けて渡す人とつけなかった人がいるということですか?」 
野中氏「さぁ・・そこは私はわかりませんね。」 
青山氏「野中さんご自身はお付けになったんですか?」 
野中氏「つけました。」 
青山氏「代わられる時に付けて渡されたんですね?」
山本氏「でも、武村さんは一切記録にも残さないで下さいと言われてるんですよね。」 
青山氏「ただ、それは野中さんもおっしゃった内閣府、昔なら総理府あるいは内閣官房の人たちの考え方にもよるだろうし、その時の官房副長官、たとえば事務の官房副長官がかつてもっと力がありましたよね。その考え方にも左右されたんじゃないですか? これは推測ですよ、だから野中さんにお聞きしたほうがいいんですけども」 野中氏「まぁ、そうかもしれませんね。」 
青山氏「あと、今の塩川さんの証言で気になるのがジャーナリストに対して“会”の主旨、これは?」
宮崎氏「その会の主旨をどう野中さんはお考えになりますか?」 
野中氏「なんかその・・・講演会とか励ます会とかいろいろとありましたからね。そういう時にお祝いとして持っていくということはありましたね。」 
青山氏「その相手は政治評論家だけですか?」
野中氏「そうです。」 
青山氏「現職の記者がね、たとえば僕の記憶の中にもあのぉ現職の・・すみません、はっきり申しますが共同通信の僕の遥か先輩ですが本を出して出版記念会をやって、その時に政治家を呼んだ方がいましたよ。これは共同の中では大変な問題にはなりましたけどね」
青山氏「たとえばそういう時に実は今おっしゃったお祝いとしてお金が渡ってたんじゃないですか?」 
野中氏「いやぁ僕は現職の記者の催しがあったことは僕の時にはありません。」 
青山氏「噂としてお聞きになったことは?」 
野中氏「聞いてないですね。」
山本氏「それは野中さん側にどういう線引きだったんですか?たとえば、フリーランスで記者をやっておられる方にお渡ししてもですね、そのどこかの社に組織に籍をおいている政治部記者には渡さないっていうのは野中さんなりにどういう線引きだったんでしょう?」
野中氏「いやぁ私の番を基本的にやってる人にそういうことはやってはいけないし、よりそれを超えた人にすることは我々政治をやる者が政治自身を歪めてしまうことなんだと気持ちがありました。だから一切私はそういうことはしませんでした。」
宮崎氏「まさしくその通り歪みの問題が大問題だと思うんですけれど、とするとその政治評論家やフリーランスの政治ジャーナリストに対して渡したというのはこれはあくまで引き継いだものだから唯々諾々となさったということですか?」
野中氏「そういうことです。」 
青山氏「野中さんとしてはさっきお嬢様のお話をされてましたが内心悔いるものがあったということですか?」 
野中氏「そうです。で、ま、こんなことをしてていいのかなぁという気持ちはありました。」
野中氏「けれどもあの当時のいつ国会がぶっ倒れても仕方ないような・・・で、銀行が次々と倒れていくというあ~いう状況の時でありましたからその善悪を考えるまた決断を出来る勇気が出てきませんでした。」 
宮崎氏「でもね、さきほど世論操作という効果というのはなかったという風に思うとおっしゃいましたよね。そうするとその時点で止めてしまってもあのぉ政局を動かすような問題にはならなかんじゃないかという気もするんですがいかがでしょうか?」 
野中氏「いやぁ、そりゃあなたの考えであって今その止めることが・・・」
宮崎氏「ま、状況的にやれなかったということですか。」 
野中氏「そういうことです。」 
青山氏「止めたら仕返しも含めて何かあったんだろうということですよね?」 
野中氏「ううん・・・まぁあるかもわからないという危惧が私のところで止めてしまうということが不可能だったということ」
青山氏「あえて聞くんですけど、ようするにもらってる本人は汚い金と必ず分ってますよね。官房機密費じゃなくて本当は官房報奨費でたとえば北朝鮮の中の情勢を取るため北朝鮮の工作員をはっきりいうと手なずけて金で日本政府が情報を取るというのはこれは国際社会の常識ですよね。でも、ジャーナリストが取るというのは汚い金そのものじゃないですか。それが途中で止められたり、たとえば野中広務さんはようするに野中広務さんに対して批判もあれば賛否いろいろとあると思いますけれど、気骨の人は気骨の人じゃないですか。僕はあえて申しますが、でその人が止めたとしたら必ず仕返しをしてくるだろうって人間達です。それ最低ですよ。ね?そんな人のいうことを私達の民主政府が聞かなければいけなかったのかとあらためて正直いま思うんですが・・」
野中氏「今から考えるとそういうことも考えられると思います。ただね、あの時ほとんどね24時間もね寝ないで連日繰り返して国会を続けておった状況の中で総理までが徹夜をしてやってるわけですね。まぁ、そういう状況の中で新たな波紋を自分から起こすことは避けておきたいという気持ちがありました。」 
青山氏「僕が冒頭に申しましたように、もし新聞社、通信社、テレビ局、ラジオ局の中で1社でもね、調査委員会を作ったとしますね。そしたらそこでは現在の野中広務さんは証言、もっと深く・・・はっきり言うと個人名も挙げて緒言していただけますか?」
野中氏「まぁ覚えてる範囲内では言えるとおもいますよ。でも、それはやられる意図によりますよ。」 
宮崎氏「意図とは?」 
野中氏「どういう目的で今調査委員会をおつくりになるか・・・」 
宮崎氏「その民主政治に資するものであるならば証言なされるということ?」 
野中氏「そうそうそういうことです。」 青山氏「これは重大な決意表明だと思いますよ。」 

(このあとその上杉さんの話、ただしVTR)
上杉氏「たとえば講演量という名目で渡そうとされたりあるいは車代もそうですけど、外遊に行くときは記者の人たちもそうですけどお土産代とか」 (ここでナレーション:ある会食の場で金銭を渡されそうになった経験があります。)
上杉氏「ちょっとはっきり時期は覚えてないんですけど、その官邸関係者の方達と会食をしたときに帰り際にこれ、お土産ですという感じで渡すんです。で、家に着いた時に、お土産の横に白い封筒が入っていてあれ?なんだこれと思ってパツとみたらもう見えませんけど封をしてあるんで明らかにお金というか大体30~50万ぐらいはあったと思います。どちらかはっきりとは覚えてませんが・・・これはまずいと思ってすぐに電話してその日の夜にその人の自宅に返しに行った」 
またここでナレーション:NYタイムズの記者の経験もある上杉氏、アメリカでは取材対象者と付き合う際の厳格なルールが存在するといいます。
上杉氏「私がかつて99年から2002年までニューヨークタイムズという新聞社にいたんですがその時にはたしか“5ドルルール”というのがありました。5ドル以上のものを取材対象者から便宜供与、物品供与 もちろん金銭を受けてはいけないと。つまりその額を超えたら取材対象からの賄賂と見なす。つまり賄賂を受け取りながら取材をするということでそれはジャーナリズムとしてペンが鈍る可能性があるので認められないという認識のもと各社それぞれ自分達のルールを作ってますね。常に距離感と公平性を保ちながら取材する」
官房機密費についてー上杉氏「問題はそれを受け取るマスコミの人間がいるというのが最大の問題でやはりそれは民主主義の根幹にかかわりますし官房機密費の問題というのは政治の問題ではなくてマスコミの問題だと言い続けてきた」上杉氏の話は以上。

山本氏「野中さんの先ほどのお話の中でマスコミの人間には渡していないと・・・」 
青山氏「野中さんがおっしゃったのは新聞社、通信社、放送局の現職の記者とおっしゃったんでマスコミという点では当然政治評論家もはいるでしょう。テレビやラジオで発言するんですから、野中さんのおっしゃったことを正確にいうと、野中さんが官房長官のときに官房長官番との間でそういう金銭のやりとりはしなかったよということをおっしゃったんですよね。」 
野中氏「まったくありませんでした」 
青山氏「あえてお聞きしますが、他の政治家とたとえば新聞社、通信社、放送局の記者や幹部とどういう関係があったかは野中さんは掴んでおられないんですよね?」 
野中氏「いやぁ・・・やってません!渡してません!」 
青山氏「野中さんは、ですね!?ただ官房機密費って官房長官だけが持ってるわけじゃなくて野中さん自身も証言された通り総理以下いろんな政治家に渡っていくわけですよね?そこからまた渡っていくということはありえますね?」 
野中氏「はい、それはありうるかもわかりません」
山本氏「そうなってくると各社それぞれ検証しなければいけないということになってくるわけですよね」 
青山氏「当たり前のことだと思いますよ。」 山本氏「いつまでも平行線ということになってしまいますから」 
宮崎氏「機密費って基本的には源泉となるのは国民の税金なわけですよね。これは非常に不透明な形で使われていること自体が・・・あのぉ・・・しかも制度的に領収書いらないとかなんとかっていうことに隠れ蓑にして国民の目から遠ざけられていたということは非常に問題だと、しかもそれがましてメディアに渡っていたということになれば上杉君が言っていたように民主主義の根幹問題だと思うんですけど、これを取り上げないっていうのはね、これはおかしな話ですよね。」 
青山氏「普通は取り上げないということは、やましいことがあるからだと世間の常識では思いますよ、一般生活者の常識では。」
野中氏「いやぁ・・・私はそこまで思いませんけどね。 ま、我々の時にはそういう付き合いはなかったし、むしろ最近になって10年とか15年とかそういう節目になった時には私の運転手をしとった人たちとかあるいはSPをしとった人たちとか、そういう人たちが自分達で会費を出して私を激励してやろうとこういうことが今年も阪神大震災の15周年でしたからみんながやってくれまして非常に感銘を受けて、また記者のみなさんもそういう催しをしてくれました。」 
青山氏「僕はそこ実はわかるんですけど、野中さんとしては長かった政治生活ご自分でかつて衝撃的な引退もされてですよ、で、いわばやっぱりケリをつけたいというお気持ちがあるんじゃないかと・・・」 
野中氏「いやいや、あったんですよ。ただ出来なかったから私はせめて民主党という政権に代わった時に、しかも私も年だしやっぱり遣り残した仕事の一つだし、世に明らかに問うことによってやはりこういう不透明なやり方はやめるようにして欲しいなとそういう気持ちがあって民主党が本当に勇気があって、この政権で新しいあり方を作っていって欲しいなという気持ちがありました。」 
宮崎氏「全くその通りだと思います。野中さんが官房長官をお辞めになったあと2001年だと思いますが、あの外交機密費流用問題というのが発生しました。あの中で外交機密費が実は官房機密費に繰り入れられていたという疑惑もあったんですが、あれはマスメディアの注目を浴びたので、それ以降官房機密費も外交機密費から流用されなくなったらしいんですよ。それ以降システムがよくなったかどうかというのをご存知ないですか?」 
野中氏「よくなったと思いますね。」 
山本氏「あれ外交機密費の時は散々みんな取材して記事にしたじゃないですか」
宮崎氏「その通りです」 
山本氏「なんで今度の官房機密費・・・」 
宮崎氏「しかも官房機密費の問題と密接に関わってる問題にも拘らず今回は大手メディアというのは、ほとんど取り上げないということですね。」 
青山氏「あの・・過去の問題だけじゃなくてこれからどうするかというのも大事だと思うので野中さんにも来ていただきたかったんですが、さっきメディアの自浄努力もありましたけれど民主党内閣がその今の官房機密費のあり方を自ら改革するだけでなくて自民党時代から遡って政府の権限も使って調査したいとなった時には、その先生は元自民党でいらっしゃいますけれど、今も政界を引退されたけども自民党員だと思いますけれど、超党派で自民党時代の汚れた部分の調査にも協力はされますか?」
野中氏「はい、現在まで喋ってきたので協力はします。」 
青山氏「もし調査があるとすれば個人名をたとえ一旦伏せた状態でも証言して本人に確認して云々という調査はあると思うんですが・・・」 
野中氏「全部ね、名前を覚えてるわけではありませんから特定の個人の名誉を傷つけて私が忘れておった人とかをあるいは渡したけれども覚えてなかったとかそういうことによって個人の名誉を傷つけてはいけませんからそこまで私が立ち入ってこのことを究明される会があったとしても申し上げることはありません。」 
青山氏「その引継ぎ簿というのは残ってないんでしょうか?」 
野中氏「ないでしょう」
青山氏「やっぱり代わるときに裁断かなにかされてるんですか?」 
野中氏「いや、どこまで真実か知りません。」 
青山氏「あっという間に時間が立って番組が終わるまであと1分しかないんですが無理を押してでも来ていただきたかったのは政治家よりもジャーナリズムにお金が渡っていたということは深刻なだけじゃなくって、このままうやむやになると特に若い人が日本という国を信じられなくなると思うんですよ。たとえばテレビで何か発言している人が必ず裏があってですよ、たとえば僕に対してもそういう中傷がきますよ。僕のことは今日はあまり言いたくないんですけど、たとえば民主党を批判していると自民党から官房機密費や裏金をもらったんじゃないかと・・・若い人が結構悩んでメールよこしたりするんですよ。だがこれはうやむやにするんじゃなくて最後まで追及せざるをえないと思うんですよ。その時にさっき言いましたメディアに調査委員会が出来たり、民主党の側であっても自民党時代のことも全部掘り起こして調べたいとなった時には、僕から最後にお願いしたいんですが野中広務さんの男気を信じてそこに証言していただきたいと気持ちなんです。」 
野中氏「します!」

以上。



2日前に書いた内部告発サイWikiLeaksの機密文書公開の波紋が世界に広がっている。

日本のマスゴミも無視できず、少しずつアメリカに気を使いながら外電を伝え出している。

そしてその伝え方や公開された内容の選別で、それぞれのメディアのスタンスもわかってくる。


まず日本の産経はアメリカ政府筋の見解を伝えている。

「アフガン政策は重要局面にある。流出した文書はその危険度を強調したもので、即座に政策を調整する必要があることを示しているかもしれない」。上院外交委員長のケリー上院議員は声明で、文書がアフガン政策に影響を与える可能性を否定しなかった。

政権側は、WikiLeaksが兵士を危険にさらす可能性のある文書を事前に当局に打診することなく公開したことを強く批判。一方で、国防総省のラパン広報官は初期段階の調査結果として、流出文書の多くは「秘密」扱いで、より機密度の高い「極秘」扱いの文書は含まれていないとし、影響は限定的との見方を示唆した。


さらに、米紙NYタイムズの記事を引用し、タリバンの支援にはパキスタンISIの関与の可能性があると指摘した。ISIのハミード・グル元長官が昨年1月、タリバン側と接触し、テロ行為に目をつぶる代わりに活動をアフガニスタン国内に限定するよう伝えた。しかし、パキスタンのハッカニ駐米大使は、公表された機密文書は「現状を反映していない」と述べ、事実関係を否定している。


また毎日は外電として、米軍関連の文書が流出した問題がワシントンで波紋を広げているとまず伝え、連邦議会で大詰めを迎えるアフガン戦費の補正予算審議への影響に懸念が出ているうえ、11月の中間選挙前に国民にえん戦ムードがさらに高まるのを警戒し、オバマ政権側は沈静化に躍起であると述べている。

さらに同じようにイギリスのガーディアン紙の記事を引用し、イランは2004年からタリバンとの結びつきを強めており、幹部をイランに居住させているほか、金銭援助も続けていると伝えた。続けて、タリバン指導層の一部はイランに住み、国境を越えてアフガニスタンでテロリストの勧誘やテロ作戦の実行におよんでいるという。この文書は「イラン政府がアフガニスタン兵士の殺害に約1740ドル(約15万円)、政府関係者の殺害に約3481ドル(約30万円)を提供している」とタリバン側に報奨金が支払われている可能性を示唆した。


NYタイムズ紙は公開後、パキスタンやイランなどのアフガニスタンへの関与を強調している部分がある。

日本の報道は情報公開を流出と置き換えながら、オバマ政権寄りの報道で、ネットメディアを否定的に見ている。

また引用する記事もアメリカ政権に都合の良いものだけを使っている。

先ほどのパキスタンの関与に関しては、ガーディアン紙は証拠が不十分だとして、パキスタン批判に傾くことに懸念を表明している。

ガーディアン紙はWikiLeaksの創設者Julian Assange氏(39)のインタビューを掲載している。

彼は情報の開示に対する反発の声が高まっているのは同サイトが創設の使命を順調に果たしつつある証拠だとの認識を示し、さらにこう語っている。
「優れたジャーナリズムは、本質的に物議を醸すものだ」
「権力者の横暴と戦うことこそ、優れたジャーナリズムの役目。そして権力というものは、挑戦されると決まって反発するものだ。つまり、物議を醸している以上、情報公開は良いことなのだ」


日本の報道機関が伝えない記事の中で興味深いものが、gloomynewsに載っている。

「第373特殊部隊」という国防省直轄の秘密部隊の活動が明らかになったことだ。ネイビーシールズとデルタフォースから編成され、アルカイダやタリバン要人暗殺に従事した。2007年6月この「第373特殊部隊」は、アルカイダ幹部が潜伏するという情報を掴み、高機動ロケット砲ハイマースでイスラム学校施設を攻撃し、6人の児童を殺した。

アフガニスタン国軍、NATO軍、米軍の死者も増え続けているが、タリバンなどの死者はその数倍である。

とりわけアフガニスタンの一般市民の死者は増大し続けて、この6年で4000人を超えている。


22日に「アフガニスタンへの米軍増派に伴う330億ドルの追加資金拠出を盛り込んだ米補正予算案」上院で否決し、下院に戻していたが、つい先ほど下院が承認した。
オバマ 大統領は昨年12月、アフガンへの米軍3万人を追加派遣する方針を発表。米政府は2月、増派費用として、議会に330億ドルの拠出を求めていた。これには一部、撤退準備を進めるイラクでの戦費も含まれている。


一方EU は26日、イランのウラン濃縮活動を中止させるため、同国のエネルギー分野に対する独自の追加制裁を発動した。これに対し、イランは協議再開の用意はあるとしながらも、核計画は今後も進めていくと強調した。
またEUに続き、カナダも追加制裁を決めた。追加制裁をめぐり、ロシアはEUを非難したが、米国は評価する姿勢を示した。
イランのマフムード・アフマディネジャド大統領は、27日「欧米諸国との協議を9月に再開する」としながらも「欧米諸国がイスラエルの核兵器に同意するのかどうかはっきりさせるべきだ。われわれが求めるのはただそれだけであり、それ以外は必要ない」と語った。
イスラエルは、イラン政府が核兵器開発を進めていると非難し、武力攻撃も辞さないとの構えを示している。


キャメロン英首相は27日、トルコ経済界の会合で演説、 トルコのEU加盟を支持するとし、「遅滞が続くなら、怒りを感じざるを得ない」と述べ、 加盟促進を強く後押しする考えを示した。
トルコはEU加盟交渉の難航などを背景にロシアや中東諸国に接近。キャメロン首相の発言は、イランの核問題や トルコ国籍の9人が死亡したイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ支援船急襲事件をめぐり足並みの乱れが目立つ 欧州や米国とトルコの関係修復を図る狙いもあるとみられる。(共同)


中東に輸出された紛争とテロの脅威は、各国の思惑や経済や政治権力闘争などを含みながら、拡散と対抗処置を繰り返している。

EUはギリシャに続く破綻の脅威も抱えながら、経済の建て直しを模索中だ。

アメリカは経済立て直しの途中での泥沼の戦争への拠出を決めた。

オバマは一体世界をどうしたいのか、先が見えてこない。


この追加予算には付帯予算としてベトナム戦争で枯葉剤の後遺症に苦しむ退役軍人の補償費134億ドルが含まれているが、同じように枯葉剤の影響で苦しむベトナムの人々には戦後35年以上経過してもアメリカからは何の賠償もない。(glooomynews)


前の戦争の傷跡は未だ癒えていないのに、アフガニスタンは完全に第二のベトナム戦争になった。