記者クラブとは、首相官邸や官庁、地方自治体、警察などに置かれた閉鎖的、旧態然とした会で、会員は限られた新聞、通信、TVの記者である。この記者クラブを通じてマスゴミは、取材対象が発表するプレスリリースを手に入れる仕組みなのだ。


この記者クラブに属してる者たちは、競争もなく情報を独占できる『護送船団方式』を開放せず、官僚たちからのコントロールされた情報を無批判に分析もせずに垂れ流している。

そのため情報は横並び、文書の解禁日設定などもコントロールされている。

しかも、クラブ室やクラブ設備の一部は無償で提供しているものがほとんどである。

これは我々の税金である。

さらに、官僚等から情報が得られなくなることを恐れ、当局追従姿勢に終始しているのだから情けない。

もちろん、警察の情報もそのまま垂れ流すのだから、一方的に被疑者を犯罪者扱いし、まだ有罪も何も判らない裁判の前に、世論を作り上げて、既成事実があるがごとく有罪状況を作り挙げて、司法判断にさえも影響するようなことを平気で行うのである。


機密費がこの閉鎖空間で配られて、ここから官僚とマスゴミの癒着が形成されたのは火を見るよりも明らかなことだ。

このクラブの記者がいかに汚れた仕事をしてきて、国民を裏切り続けているか、最近の洩れ聞こえてくる醜聞でお判りであろう。

自分のスーツや靴はおろか妻のパンツ代や家の修繕費までも受け取っていた輩がいると聞いて、マスゴミの新聞や放送を読んだり聞いたりする気になるだろうか。


このような、外国メディアもフリーのジャーナリストも入れないようなシステムを未だ開放せずに、官僚言いなりに記事を書くのが報道倫理に背くことと判らないほど愚かな組織になったのだろうか。

日本人として世界で一番最低の報道組織を持ってることを恥ずかしく思う。

官僚言いなりの「消費税率アップ」賛成キャンペーンや「相撲界汚染」の批判も、まずは自らの過ちを認め、謝罪し、報道の普遍公正な立場を確立してから行うべきで、誰がそのような信用も出来ない発信を正義だと認められようか。

解体的出直し以外マスゴミの再生はありえない。


検察官面前調書とは、刑事事件においての検察官の面前における供述を録取した書面をいう。

被疑者の一人称で作られるが、検察官が作成するので、大半は検察の思惑通りの作文になる。

最後に被疑者に署名捺印させて、証拠として裁判所に提出される。

公判において被疑者が、あれは取調べがきつくて無理やり署名させられたとして無罪を主張しても、この調書が優先されることがほとんどなのだ。

こんな恐ろしいものには、どんなことがあっても、無罪ならばサインしないのが普通であるが、現実にはほとんどの人が署名してしまう。

それほど検察の取調べは人権を無視した過酷で残酷なものであるのだ。


小堀隆恒氏の告白を読めば、その検察の取調べの実態を理解するだろう。

小堀氏は、大阪府枚方市の副市長だったが、濡れ衣の談合事件で逮捕・起訴に巻き込まれたものの、裁判で無罪判決を勝ち取った人である。

その内容は、彼の名前でネット検索すれば何人のもの方がアップしてるのでここでは割愛するが、その壮絶な闘いは同情の念以上に検察への怒りを呼び起こすだろう。

このようなことはこれまでに全国各地の事件で行われている。

国民はいつなんどきこの不幸が自分の身に降りかかってもおかしくないのである。


また、このときのマスゴミの記事も下劣である。

取調べ中で拘束されている彼が無罪を主張しているにもかかわらず、有罪を認めると検察の主張を記事にしたのだ。

さらに逮捕されたときの記事よりも無罪を勝ち取った記事は、あまりにも小さい。

被疑者の失われた時間や名誉や職場についてどう考えているのか。

検察もマスゴミも国民の味方ではないのである。


だが、少し光もある。

村木厚子氏の郵便不正事件で大阪地裁が検察官面前調書を信用できないとした判断である。

まだ司法に良心があったことは喜ばしいことだが、それさえもマスゴミは詳しく報道しないのだ。

このことから判るように、一連の小沢事件と呼ばれるものが、検察とマスゴミの作り出した「小沢排除の謀略」であることだったのである。

検察の可視化を推し進めようとした小沢氏を追い落とし、冤罪などの失態を覆い隠そうとする、姑息な検察の自己防衛なのだ。

こんな戦時中の特高まがいがの行為が続いていることは、民主主義国家とはいえない。

一度検察につかまれば、無罪でも99%有罪にされる恐れがある国は住みたくはないはずだ。

真実を知って、本当は誰が国民の為に働いているのかを知らなければ、自分たちが不幸になるだけだ。




あと1時間半後にW杯日本VSデンマークのキックオフである。

眠いがここまで起きていたので、徹夜覚悟でいくしかないと考えているが、案外日本中で僕と同じような人も多いと思う。

さて、予想しても結果は神のみぞ知るなので、今日はデンマークと言う国について調べてみた。


デンマークは正式にはデンマーク王国である。

面積は九州ほどで、人口は550万人位で東京都の半分ぐらいだ。

95%がデンマーク人で、日本と同じような単一民族国家である。

公用語はデンマーク語でEUには加盟しているが、2000年の国民投票の結果ユーロには加盟していない。

したがって、通貨はクローネ、しかし最近の金融危機の流れから、近いうちに国民投票でユーロ加盟を目指すようだ。

政権は中道右派が中心だが、極右勢力と協力関係で維持されているために、保守的右翼であろう。

軍隊も保持し、徴兵制である。アフガニスタンのISAFなどにも派兵している。

GDPは27位くらいで、この小国としては経済状況は良いほうである。

加えて北海油田や天然ガスなどの資源にも恵まれている。


こうやって調べていくと、国の形がなんとなく見えてくるのがおもしろい。

イメージでは酪農中心の国だったのだが、そうでもないらしい。

この広さでこの人口である程度の経済力、ゆったりとして暮らしやすそうな感じがしてきた。


人が生きていくのに必要なのは何なのだろうか。

人によって、考え方も違うと思うが、時にほかの国の人たちの生き方を見るのもいいことだろう。

ただ、政治家や官僚が、ご都合にあわせて、「この国のこの政策は取り入れよう」などと一部分だけを切り取って紹介することがあるが、それは本当に日本に当てはまるかは、国全体の流れをみないといけないと思う。

ただ新自由主義のアメリカ追従で歩んだ結果、金融危機の渦の中に入り、一番弱い人から苦しい生活を強いられている現在、基本的な人間の生活の方法を考えることは大切だと思う。


あと1時間後に迫ってきた。

縁起をかついで、デニッシュパンかデンマークヨーグルトでも食べたらいいのかな。