今日は7月7日七夕である。七夕は中国故事の由来の節句であるから、旧暦なのである。
日本の七夕祭りも月遅れや旧暦で行うところも多い。仙台七夕はそのひとつである。
2010年は国立天文台によると、8月16日だそうである。この日のほうが晴れて天の川の再会が叶いそうである。
さて、日本はよく外交下手と国内外から言われる。
これは単に首相が英語が出来ない者が多いからではない。
宮沢や鳩山が飛びぬけてうまかったとは聞いていないし、外務省にはあたりまえに英語を話す連中がいる。
外交は自国は勿論相手国の事情を熟知していることが基本だが、何より自国と相手国相互の理解も必要だ。
そして外交の手腕によっては、経済発展や人的交流や国際貢献や紛争戦争の回避が望めるのだ。
地理的に近い国は昔からの歴史もあり、仲の悪いことが多い。
フランスとイギリス、インドとパキスタン、などその例であるが日本も中国や朝鮮半島やロシアがそれに該当するのだろう。
ただこれは領土問題や歴史問題だけで済ませられることではない。
根底にこのことがあり、イデオロギーが結びつき米軍基地、日米安保の堅持の理由にされたのでは、なんの発展も望めない。
戦後日本はアメリカの占領から与えられた憲法の下に民主主義国家を作ってきた。
しかしその為に未だ従属的にアメリカの意向に沿った外交を余儀なくされた。
田中角栄が自主的に中国との国交回復という偉業を成しえた後、アメリカの怒りを買い、国内親米グループと連携して地に貶めて以来、誰もアメリカに逆らえなくなってしまった。
小泉はその典型的な例だろう。アメリカの年次要望書どおりに日本国民の財産をアメリカに流し、靖国参拝で日中関係を悪化させた。アメリカ相手に闘った御霊にどんな挨拶をしたのだろうか。
年に1度会うか会わないかの七夕外交をアジアやロシアと続けることは、アメリカの利益にこそなれ日本の利益には繋がらない。
ロシアとは二島先行返還だとしても、とにかく交渉を始めるべきである。放置していても何も変わらない。
中国とも何度も話し合いの場を設定すべきだ。領土問題やチベットの問題なども平気で話せるだけの回数を重ねることが重要なのだ。
あまり話したことの無い人と親密になることはないが、話していくうちに理解しあうという例はいくらでもある。
日本海という天の川に戦争の脅威を取り除く、外交という逢瀬を何度も作り出してほしい。
今日は雨が降ってるところが多く、願いはすぐに叶いそうもない。