6月の読書メーター
読んだ本の数:30

 

本を読んでいる時、別の世界にいるみたい。

まだ読んでいない本。

出会っていないジャンル。

知らない世界を知りたいラブラブ


誘惑/熱い風/家族の肖像/シナという名の女 森瑤子自選集 (2) (森瑤子自選集)誘惑/熱い風/家族の肖像/シナという名の女 森瑤子自選集 (2) (森瑤子自選集)感想
再読、12年前ぶり。シナとフィル。夫婦の諍いは、『気遣い』から始まる。相手が不機嫌でないか顔色を窺って、良かれと思って、先回りして空回りする。その繰り返しで徐々に消耗していく。どうしようもなく無力。それでも、愛の尻尾がある限り、夫婦のカタチは保ち続ける。
読了日:06月04日 著者:森 瑤子

 


不連続の世界 (幻冬舎文庫)不連続の世界 (幻冬舎文庫)感想
多聞、不思議な話が集まってくる飄々としたキャラ。彼の周りにいる友人たちも味わい深い。散歩で、列車で、移動しながら交わされる会話や思考って、どうしてこうも面白いのか。連想の飛躍かな?そしてラスト、一番のミステリーは多聞、あなただったとは。
読了日:06月04日 著者:恩田 陸

 


デクリネゾンデクリネゾン感想
人と人の間にある空気感、不確かな世界を、言語化したい。そういう想いに囚われる。言語化することの快楽、言葉を交わしあう喜びって確かにある。そうはっきり自覚したのは、やっぱり恋愛の最中。欲望のままに、身勝手に、分かり合うなんて幻想だけれど。それでも、伝えることをあきらめない志絵。
読了日:06月07日 著者:金原 ひとみ

 


運のいい人にはワケがある! 運を鍛える《ゴリラ》の法則運のいい人にはワケがある! 運を鍛える《ゴリラ》の法則感想
好奇心を持ちつづけて、毎日なにか新しいことに驚いたりして、新鮮な気持ちで過ごしたいわ。
読了日:06月12日 著者:リチャード・ワイズマン博士

 


10人のお坊さんにきいてみた10人のお坊さんにきいてみた感想
お坊さんと一口に言っても、いろいろ。面白い。指針になる信仰があると窮屈なのかと思いきや、発想が自由。
読了日:06月12日 著者:NHKエデュケーショナル

 


小説家の一日小説家の一日感想
人が『聞かせたい言葉』は綺麗すぎる。その言葉が刺さる。そうよね、『読ませたい小説』なんてつまらないわ。蕎麦屋さんの話は短編『ケータリング』へと広がったのですね。なんて。
読了日:06月12日 著者:井上 荒野

 


燃える波 (中公文庫 む 31-1)燃える波 (中公文庫 む 31-1)感想
スタイリストとして地位を確立している帆奈美なのに、夫にはビクビクしてる。自分を主張してほしい、と他人のことなら言える。実際は、帆奈美よねぇ。そんななか、女優の瑶子さんの堂々とした姿がカッコイイ。実力があるのに委縮してた帆奈美が、恋で殻をやぶっていくのが爽快。言葉の力って凄い。
読了日:06月12日 著者:村山 由佳

 


錠剤F錠剤F感想
裕福な老夫婦が養子を求める『ケータリング』怖いです。なんだか、彼らの方が長生きしそう。後味が悪い、というか閉じてしまって、流れない沼のようなお話たち。
読了日:06月12日 著者:井上 荒野

 


科学的に正しいダイエット 最高の教科書科学的に正しいダイエット 最高の教科書感想
超加工食品の摂取が明暗を分けるなと思った。脳が欲してしまうのがいかん。睡眠の大切さを改めて実感。8時間寝られない、、、起きちゃう。
読了日:06月13日 著者:庵野 拓将

 


これから30年をゴキゲンに生きる。これから30年をゴキゲンに生きる。感想
ゆるゆるっと読めるが、時々ハッとする。親友に「恵まれている人の愚痴は聞きたくない」と言われたという、あけっぴろげなところも凄い。神頼みも、お願いや不平不満ばかりじゃいかん。その不満の気持ちを、もっと味あわせてあげよう、なんてことになっちゃう。なんとなく幸せに、機嫌よく生きよう。
読了日:06月13日 著者:横森理香

 


ファースト クラッシュ (文春文庫)ファースト クラッシュ (文春文庫)感想
初恋=first crush。3姉妹のfirst crushは、父が連れてきたみなしご。思考の言葉選びが、会話が、エロティック。詩を読むような小説。
読了日:06月13日 著者:山田 詠美

 


ヤバい生き霊ヤバい生き霊感想
恋と霊感の関係性って面白い。意識をどこにどう向けるかで、人生ってかわってきそう。霊体と本人がぴったり重なる(裏表がない)人と出会えたなんて素敵です。
読了日:06月17日 著者:シークエンスはやとも

 


ウエハ-スの椅子 (ハルキ文庫 え 2-1)ウエハ-スの椅子 (ハルキ文庫 え 2-1)感想
ずっとずっと読んで浸っていたい。絶望の恋なのに、精神安定剤になる。
読了日:06月17日 著者:江國 香織

 

 


鈴井貴之編集長 大泉洋鈴井貴之編集長 大泉洋感想
変わらないところ、大人になったところ。勝手に親近感。一緒に年を取っているみたいな気持ちになる。そんな私はミスターが好き。
読了日:06月17日 著者:OFFICE CUE

 

 Presents
シンプル四柱推命 最強の人生をプランニングできるシンプル四柱推命 最強の人生をプランニングできる感想
表をみながら書き込んで概要をつかむ。カラフル色の力に導かれて、なんとか読み終わる。少しだけ四柱推命に近づいた気がする。活かせるようになるかは、未知数だけれど。面白い。
読了日:06月18日 著者:真木あかり

 


ある漢の生涯 安藤昇伝 (幻冬舎文庫)ある漢の生涯 安藤昇伝 (幻冬舎文庫)感想
山口洋子さんや昭和の人々の名前に時々、素敵な出現のしかたをしていた人でずっと気になっていた。いやいや、安藤昇カッコイイわ。出会っちゃったら惹かれるの、わかる。ザックザックと語っていくので、もう少し詳しく~って思っちゃう。昭和って、面白い人物が突出して多い。自分で決めたルールに従って生きる。ということをダイナミックに貫くことができる、底力、勘の良さ、頭の良さ、全部まとめて魅力になっている。
読了日:06月18日 著者:石原 慎太郎

 


新装版 死せる湖 (文春文庫) (文春文庫 せ 1-20)新装版 死せる湖 (文春文庫) (文春文庫 せ 1-20)感想
13年前に読んでた(ほぼ理解できてなかった)!ありがとう読書メーター。生と性。性への執着って個人差が大きいし、誰と出会うかにもよるし。突然変異もあるし。ラストの女友達との会話、とても好きだわ。盲目だったのね。
読了日:06月21日 著者:瀬戸内 寂聴

 


シンプルな情熱 (ハヤカワepi文庫)シンプルな情熱 (ハヤカワepi文庫)感想
手に取るタイミングが7年前と同じ(瀬戸内寂聴さんつながりで読む)。なんて素敵な書き出しなんだろう。嵐のように『それだけ』を求める恋。恋と愛は別物だという斉藤由貴さんのあとがきが刺さる。
読了日:06月23日 著者:アニー エルノー

 


J 寂聴最後の恋 (幻冬舎文庫 の 11-1)J 寂聴最後の恋 (幻冬舎文庫 の 11-1)感想
こんなに書いちゃって大丈夫ですか。と心配になるくらい赤裸々。目の前に存在しない時にまで、相手に思いを馳せたり、足跡を辿る旅をするなんて、お相手の男性が思いっきり恋に落ちてる。J凄すぎる。いくつになっても恋はできる。ということを身をもって実践しつづけてくれるって素敵だ。あまりそういう方が表に出辛い世の中なだけに、尚更。
読了日:06月23日 著者:延江 浩

 


私は正しい その正義感が怒りにつながる私は正しい その正義感が怒りにつながる感想
正義の名目を借りて、実は自分のストレスや不満を発散しているだけなのでは?という視点って大切。他者とのかかわりの中で、問題の本質を見失わないためにも有効。自分でコントロールできる事柄に対してなら、積極的にかかわっていこう。そうでない事柄は、怒っても仕方ない。目の前に見えている現象なのに、自分でコントロールできないことへの怒りってやっかいだけれど、冷静に。
読了日:06月23日 著者:安藤 俊介

 


女と男はすれ違う!: 共感重視の「女性脳」×評価したがる「男性脳」 (ポプラ新書 く 4-2)女と男はすれ違う!: 共感重視の「女性脳」×評価したがる「男性脳」 (ポプラ新書 く 4-2)感想
何故、夫は食卓から手ぶらで立つのだ?という疑問が解決。A地点からB地点へ行くときには、何か持っていくものはないか無意識で探しているのは女性脳。全体の空間を把握している(目の前のものは見えてない)のが男性脳。行動の違いには理由がある、ということを心に置いておくだけでも、日々の生活は安らかになるわ。面白い語り口で、すぐに役に立つことが満載。なにより女性陣への愛あるアドバイスが素敵。朝と夜、最初と最後は笑顔で〆よう。いろいろ実践して身に着けたい。
読了日:06月23日 著者:黒川 伊保子

 


欲望 (新潮文庫)欲望 (新潮文庫)感想
中学の同級生。無邪気な妖艶さをまとう阿佐緒と、司書となった類子。そして美しい青年正巳。正巳と類子の言葉の交流は深く純粋で、性交よりもエロティック。行為に精神性を求めるのは、贅沢なのか。性差だから仕方がないと頭ではわかっていてあきらめていても。それでも、幻想に少しの真実が垣間見られたらそれだけで、生きていける。全て遠い過去になったときに、本の間から落ちる楓の葉っぱで、突然涙腺が崩壊した。心が揺さぶられる。
読了日:06月26日 著者:小池 真理子

 


島田秀平が5万人の手相を見てわかった! 運と不運の正体 (SB新書 598)島田秀平が5万人の手相を見てわかった! 運と不運の正体 (SB新書 598)感想
この本を読んでから、まいにち新しいことをしてみようと思い実践中。些細なこと(新製品にチャレンジ、知らない道を選ぶ)ですが、自分から動く、自分を楽しませることにもつながって、それがとても愉快です。どんな時期にも『意味』があり、不運と思える出来事も、心の持ちようひとつで、ひっくり返すことができる、そんなメッセージを一生懸命伝えたい、という著者の優しさが沁みました。折に触れて読み返したいです。
読了日:06月30日 著者:島田秀平

 


昨日のパスタ (幻冬舎文庫 お 34-20)昨日のパスタ (幻冬舎文庫 お 34-20)感想
ちょうどコロナ渦の暮らし。ベルリンから帰国して日本で過ごす日々。いつも楽し気に簡単そうに味噌を仕込んでらっしゃるので、つられて思わず、そろそろ味噌にチャレンジしようかなと思っちゃう。たおやかそうな雰囲気ですが、芯が強く、きっと過激な部分も隠し持って?!いる方なのではないかしら、なんて勝手に著者を想像して楽しんでます。
読了日:06月30日 著者:小川 糸

 


行動経済学が最強の学問である行動経済学が最強の学問である感想
行動経済学って最近きくけれど、具体的に何に役立って応用されているのか、という疑問から手に取った。自分も含めて、人の行動を予測して、どういう方向に持っていきたいかを先読みする手助けになる学問なのかな。マクドナルドの例なんか面白かった。野菜をとりたいという理想はあっても、マクドナルドの店頭ではそんなこと求められていない。という。本音を知りたかったら、じ~っと観察すること。これ実践してみようと思った。
読了日:06月30日 著者:相良 奈美香

 


呪術講座 入門編呪術講座 入門編感想
淡々と真摯な語り口で呪術について語る。その語り口に、著者と見えない世界との付き合い方が現れている気がした。言葉に出さない部分に、もっと深い理解があって、わかりやすく伝える形にはなっているけれど、奥深さを深々と感じる。しりとりって結界としても使えるんですって。ひとりでやってもいいし、最後は「ん」で終わらせることで、輪が完成する。小ネタを知っておくと、自分を守る武器にもなるわ。
読了日:06月30日 著者:加門 七海

 


CALM YOUR MIND 心を平穏にして生産性を高める方法CALM YOUR MIND 心を平穏にして生産性を高める方法感想
ついついスマホを手に取ってなにかを検索してみる。xやInstagramに流れる情報に追われてしまう。なにか為になることをしているような気になっていたけれど、実はこれ、慢性的なストレスの原因になっているのだそう。急性ストレスよりも、ゆっくりと精神を蝕む深刻な現象。自分以外の何かにコントロールされるのは嫌だわ。と気が付けただけでも良しとしよう。
読了日:06月30日 著者:クリス・ベイリー

 


87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え  資産18億円を築いた「投資術」87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え  資産18億円を築いた「投資術」感想
デイトレーダーの一日って興味があるわと思って読む。そうしたら、シゲルさんの生き方そのものに興味が湧いてきた。もともとペットショップを始めたり、不動産ともかかわったり、商才がある方でした。いまは、毎日好きなこと(それがデイトレ)をするために、時間枠を組み立てていて、見事にイキイキされている。トレードの銘柄も出ているけれど、結構節操がないという感じもする。でも。めっちゃ楽しそうでいいわ~。
読了日:06月30日 著者:藤本 茂

 


80歳のスパイス屋さんが伝えたい人生で大切なこと80歳のスパイス屋さんが伝えたい人生で大切なこと感想
40年近く前、スパイスという呼び方はまだ浸透していない頃に始めることになった移動スパイス教室。武子さんからは、スパイス愛だけでなく、認知症の御主人や、周りのひとへの愛情がとっても伝わってくる。ココナッツオイルのブラウンシュガーファーストの荻野みどりさんは姪御さん。久留米にショップを開くことをすすめた彼女の言葉もとてもいい。
読了日:06月30日 著者:吉山 武子

 


ウー、うまい! (河出文庫 た 35-5)ウー、うまい! (河出文庫 た 35-5)感想
女優の高峰さんと脚本家の松山氏夫婦の食卓。海外での食べある記など、食まわりの話が堪能できる。戦後から日本が豊かになっていく、1960年代の食まわりの話なんて、いまなかなか聞けない貴重な話になっちゃった。高峰さんは、お酒が飲めなかったのは意外。結婚してから、夫と一緒に楽しめるようにと特訓?されて、すっかり酒豪に。この家庭を守る、はっきりと意志をもって作り上げた松山家。食の話なのですが、人生そのもの。何を一番大切にするのか、と問いかけてくるエッセイでした。
読了日:06月30日 著者:高峰 秀子

 



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