2月の読書メーター
読んだ本の数:25

 

 

なんでもない日常だけれど

読んでいると、ミステリーのような

スリリングな心理戦を感じる本に出合えた月。

 

阿刀田さんの短編集、千早茜『胃が合うふたり』

多田尋子『単身者たち』

そして、池澤夏樹『スティルライフ』も。

 

先月は、ミステリーを求める心境だったのかしらラブラブ

(でも、ミステリー小説は読んでないのねあせる




滅私滅私感想
何かから逃げているような、迷っているような、1本筋が通ってない、グラグラした冴津さん。でも、自分の過去だけは確固とした事実。著者の冷酷な観察者の目が刺さる。痛いわ。幸福感がなく、不穏な雰囲気。内的に目を向けすぎる怖さを肝に銘じます。
読了日:02月04日 著者:羽田 圭介


生涯投資家 (文春文庫)生涯投資家 (文春文庫)感想
感情は抜きで考えると、著者のいっていることはすごく真っ当で、やったことも何がいけないのか分からない。ただ、日本の風習に合わないだけ。人間的には好き。家族が離散していないこともそれを証明していると思う。早すぎる退場という感じがする。もう一度、暴れて欲しい、娘さんに託しているかな。
読了日:02月06日 著者:村上 世彰


何様何様感想
『何者』を読んだ後に。光太郎が大切にしている人のことが出てきて、いい意味で驚き。何者では、理香が好きでなかったけれど、更にたまらない気持ちに。要領が悪く、自分の居場所がうまく作れないし、でも、恰好つけてて。幸せになって欲しいなぁ。
読了日:02月06日 著者:朝井 リョウ


還暦着物日記還暦着物日記感想
着物を着るときの試行錯誤を読むのが楽しい、自分ならばタレをひょいと、あーれして、こうして、みたいな言語になってしまう。解読するように、読み解くのが楽しい。汚してしまうのが勿体なくて着られない着物。でも日常に着たいなぁ。
読了日:02月13日 著者:群 ようこ


スティル・ライフ (中公文庫 い 3-3)スティル・ライフ (中公文庫 い 3-3)感想
ここにいる自分と、それを見ている自分。均衡を保つために星や蝉しぐれや、雪を軸にする。3つの視点。もうね、1988年から何度読み返しても、色褪せない、新しい発見がある。1冊だけ本を選ぶなら迷わず選択する。
読了日:02月13日 著者:池澤 夏樹


方丈記 (小学館文庫―マンガ古典文学)方丈記 (小学館文庫―マンガ古典文学)感想
鴨長明が住んだ「方丈庵」のレプリカをみて彼に興味をもった。下鴨神社、禰宜の次男として産まれた鴨長明平安時代末期と今の状況が似ていると、水木さんは仰る。鴨長明の一生をたどりながらその時代を体験する。この時代、鴨長明も悔しいことはたくさんあっただろうけれど、庶民として暮らすにはあまりに過酷だとしみじみ。
読了日:02月13日 著者:水木 しげる


ダーリンの東京散歩: 歩く世界ダーリンの東京散歩: 歩く世界感想
たまにトニーの蘊蓄がつまらない・・と思うようになったのは、う~ん何故かしら。ミルクワンタンのお店は閉店、残念。
読了日:02月15日 著者:小栗 左多里,トニー ラズロ


syunkon日記 おしゃべりな人見知りsyunkon日記 おしゃべりな人見知り感想
ちょっと凹んでいるときに手に取った。正解。なんだろう、前向きとか頑張れとかがなくて、スッ~と文章がはいってくる。そして、知らないうちに気分転換。テキトウなご飯写真にもホッとする。
読了日:02月15日 著者:山本 ゆり


命とられるわけじゃない命とられるわけじゃない感想
出先で偶然ネコメンタリーをみてから、もみじというか、猫と村山さんのあいだにあるものに惹かれた。不思議だな。。
読了日:02月17日 著者:村山 由佳


朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド感想
それほど費用もかからないし、試してみても面白い。朝が一番好きな時間なので、他の人の過ごし方の一つとして。
読了日:02月17日 著者:ハル・エルロッド


田舎暮らし毒本 (光文社新書)田舎暮らし毒本 (光文社新書)感想
ログハウスの不具合や人間関係の話がメインかなと思いきや、薪ストーブの現実や、猟友会と猟銃を持つ週末ハンターとの闘いや、大企業が行う地下水の採掘。自分の力でなんとかできるトラブルなんて、ほんの少しだった。何処へ行っても、生きることは、トラブルに対処しつづけること。
読了日:02月17日 著者:樋口 明雄


デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方 (ハヤカワ文庫NF)デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方 (ハヤカワ文庫NF)感想
SNSもネット記事も、如何に長くサイトに留まってくれるかを巧みに操る存在。時間の価値を再認識。以前、娯楽と休息は別。という言葉に出会ったけれど、まさにそれ。ネットをみているときは、娯楽。休息ではない。せめて意識上は混同しないようにしよう。
読了日:02月17日 著者:カル ニューポート


代謝がすべて やせる・老いない・免疫力を上げる (角川新書)代謝がすべて やせる・老いない・免疫力を上げる (角川新書)感想
空腹を感じたら、ちょこちょこ動いて脂肪を燃焼。朝食の糖質の量を見直してみよう。
読了日:02月21日 著者:池谷 敏郎


胃が合うふたり胃が合うふたり感想
食物に誠意をもって、好きなものを好きなように食べる。その食べっぷりが気持ちが良いし、綺麗。彼女たちのオトナな距離感がサスペンスのようでドキドキする。察して、察する。それを見せない。ふたりともちょうど転機を迎える流れなのもスリリング。
読了日:02月21日 著者:千早 茜


Phantom (文春e-book)Phantom (文春e-book)感想
華美の緻密で堅実な考え方が面白い、しっかりしてる。でも、それだけじゃダメなのかな。人との繋がりを求めちゃう。サーフィンをしている時の彼女は生き生きしてた。後半の傭兵は唐突すぎて違和感。なんていうか、突然漫画になっちゃった感じ。お金の使い方には、人間性が出るけれど、逆はないだろと思う。それができると思わせるのが、カルトと宗教。
読了日:02月22日 著者:羽田 圭介


クララとお日さまクララとお日さま感想
最初、クララは兵器なんじゃないかと思ってしまった。予期せぬ時に発動するような。ジョジーを何よりも第一に考えるクララを「人工友達」と、ひとくくりにそう呼ばれる哀しみと安寧。クララの話し方がとても好き。
読了日:02月22日 著者:カズオ イシグロ


単身者たち単身者たち感想
30年以上前の本ですが、とても面白い。昭和の風景、風俗のなかで生きる彼女たち。心象が細やかで、時代はちがえども共感できる。表題作が一番好き。古道具屋の店番をしながら暮らしてみたい。
読了日:02月24日 著者:多田 尋子


青山娼館 (角川文庫)青山娼館 (角川文庫)感想
青山にある高級娼館。愛する人を亡くした奈月はここで働くことにする。マダムの佇まいや、娼館の雰囲気が本当に素敵。
読了日:02月24日 著者:小池 真理子


山亭ミアキス山亭ミアキス感想
迷っているものが引き寄せられる「山亭ミアキス」。美しいオーナーと癖の強い従業員、そして絶品のアイルランド料理。弱さと強さ。その本当の意味と使い方を考えさせられる不思議な物語。自分が「山亭ミアキス」に行くときは何と出会うのだろう。
読了日:02月25日 著者:古内 一絵


インド残酷物語 世界一たくましい民 (集英社新書)インド残酷物語 世界一たくましい民 (集英社新書)感想
一般論ではなく著者の近くに「実際にいる人達」との交流からみえてくるもの。身分制度に関しても、勘違いしていたことばかり。Uberタクシーの話も面白かった。値段交渉がいらないのは画期的。読みやすいけれど、それだけじゃない、奥が深くて、人間ってなんて複雑なんだろうと身悶える。
読了日:02月25日 著者:池亀 彩


あなたの人生の科学(上)誕生・成長・出会い (ハヤカワ文庫NF)あなたの人生の科学(上)誕生・成長・出会い (ハヤカワ文庫NF)感想
誕生からはじまる偶然の環境が、どれくらい人生を決めるのだろう。と疑問に思ったらぜひ。人との繋がり、無意識の選択が人生を変える、力強い物語。
読了日:02月25日 著者:デイヴィッド・ブルックス


あなたの人生の科学(下)結婚・仕事・旅立ち (ハヤカワ文庫NF)あなたの人生の科学(下)結婚・仕事・旅立ち (ハヤカワ文庫NF)感想
会社の立て直しや、経済、政治について、いろいろ盛り込んであるので、全く飽きない。ハロルドとエリカが再びお互いを思いやる時間がもてたことが奇跡。
読了日:02月25日 著者:デイヴィッド・ブルックス


娘は娘 (クリスティー文庫)娘は娘 (クリスティー文庫)感想
母と娘の間でおこる嫉妬、独占欲。そして押し込まれた怒り。きっと同じようなことは、何度も繰り返されている、そんな身近なテーマ。目を背けたくなるような。
読了日:02月25日 著者:アガサ・クリスティー,中村 妙子


物語のなかとそと 江國香織散文集物語のなかとそと 江國香織散文集感想
日常は同じことの繰り返し、でも、意識は全く違う場所にいる。だから、せめて日常は同じことの繰り返しがいい。散文集、毎回、同じところで新鮮に驚くのに、なんと2年に1回読み返してるみたい。
読了日:02月28日 著者:江國香織


赤い追憶 阿刀田高傑作短編集 (集英社文庫)赤い追憶 阿刀田高傑作短編集 (集英社文庫)感想
ひっそりと毎年祈りを続ける「女系家族」は、側にある実話のような気がする。一番好きなのは「土に還る」。こういう話を心に携えておくと、辛かったり、ちょっと心が疲れた時に支えになる。心の換気ができて、視点が変わる。そんな短編集。
読了日:02月28日 著者:阿刀田 高

 



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