6月の読書メーター
読んだ本の数:14
『絶望死』は衝撃だった。
バーベナがもつ米国のイメージは、80年代の映画そのままで止まっていた。恥ずかしい。今、全く違う国。
新品のスマホや大きなソファ、家電製品があっても、歯医者にはかかれない。
「払えなかったら、回収されるだけ」その催促人を追い払うために月賦で飼った血統書付きの犬。なにかがおかしい。
・・・悪賢さにちょっと笑ってしまうけれど。
豊かな物質に囲まれた貧困。
肥満と病気と不満をかかえて生きるしかない。
しかし、中年期以降、死は緩慢にしか訪れない。
本当に、国全体の損得を考えるなら、まず教育。
ということが痛いほどわかる。
救いは、そのことを理解し、私財で活動している人がいること。
その振れ幅も大きすぎる。すごい国だと思った。
妖し (文春文庫)の感想
怪談には、日常でふくらみ過ぎた何かを、ぷしゅっと抜く効果があると思う。ショックなことがあったけれど、次々訪れる不思議な話を読むうちに、ささくれが少し収まってきた。同じ景色の日常を過ごせることは、尊い。
読了日:06月09日 著者:恩田 陸,米澤 穂信,村山 由佳,窪 美澄,彩瀬 まる,阿部 智里,朱川 湊人,武川 佑,乾 ルカ,小池 真理子
作家の手料理の感想
野草からお惣菜まで、真似してみようか、想像の中で味わうだけにしておこうか。米原万里さんのハルヴァ。一体どんな味なんだろう。アレかな、いやそれよりも魅惑的な・・。他人の探求心も、生きるエネルギーになる。読んでいて楽しいもの。
読了日:06月11日 著者:森茉莉、内田百閒ほか
ワン・モア (角川文庫)の感想
出逢えてよかったと思う一冊。連作短編。登場人物が、ひとりひとり、すくっと立っている感じ。どうしようもないやるせなさを飼いならす話かと思いきや、違った。特に、看護師の寿美子と赤沢の章から。素直になれない自分のどうしようもなさを認めながらも、傍にいてほしい人を諦めない。哀しみを希望にする大人たちの話だった。すぐにもう一度遡って読み直した。最初からそうだった。
読了日:06月17日 著者:桜木 紫乃
孤独という道づれの感想
時事問題をからめたエッセイ、もっと読みたい。上っ面だけでない生き方の岸恵子さんが書くからこそ、伝わるものもある。
読了日:06月17日 著者:岸 惠子
絶望死 労働者階級の命を奪う「病」の感想
同じスクールバスに乗っていた友人を訪ね歩いて調査したノンフェクション。アメリカはいったいどうなっているの。国全体の損益から考えて、貧困を救う一番効率が良い方法は、子供の教育。そこに気が付いたボランティア団体の動きのダイナミックさにも愕く。貧困と富豪、両極端すぎる。知らない事ばかりだった。
読了日:06月17日 著者:ニコラス・D・クリストフ,シェリル・ウーダン
北杜夫 マンボウ文学読本の感想
『楡家の人々』しか読んだことがなかった。なんて愉快な(株取引は置いておいて)人なんだろう。友人たちから愛されてるのが伝わってくる。
読了日:06月17日 著者:
黄昏のアントワープの感想
美味しい幸せの記憶。辻文章、いつでも最初は、カッコつけてると思うのだけれど、途中から正直にしてると気取ちゃうのかな?と、リズムに慣れてくる。ビールとヴィンテージワインのみたくなっちゃった。レシピはレベルが高い!中山美穂の『Rosa』が頭をぐるぐるしてきた。
読了日:06月22日 著者:辻 仁成
気ぬけごはん 2の感想
ひとり暮らしになて、ちょっぴり残った食べ残しを小皿にとっておくようになった、という話がとても好き。そして、それが意外と役に立つと。文章だけのレシピは、読んでも想像しても、愉しい。
読了日:06月22日 著者:高山 なおみ
地中のディナー (海外文学セレクション)の感想
ロマンチックなタイトルに惹かれて読み始めたらびっくりした。イスラエル、ユダヤの人々、いまだ続く現在進行形の紛争。視点が変わるのは面白いけれど、積み重なった歴史をせめて自分なりに解釈していないと、深く楽しめない。知らない事、たくさんある。
読了日:06月22日 著者:ネイサン・イングランダー
オートフィクション (集英社文庫)の感想
22歳のリンはちゃんと人に請われる仕事を持っている。どうやって彼女が出来上がったのか?と、思春期まで遡ってみる。・・・よく生きてたな。と思う。10代は紙一重。
読了日:06月22日 著者:金原 ひとみ
語ることが許されない 封じられた日本史 (anemone BOOKS)の感想
浄土真宗とキリスト教、明治維新の裏、徳島のコリトリ、昭和天皇と祝詞。本に書かれエイルことなので、知ってもいいのだと解釈。沢山の人が読んでほしいなぁ。ちょっと意識が変わる。表と裏、両方バランスよく視ていきたい。
読了日:06月22日 著者:保江邦夫
アーミッシュホームにようこその感想
アーミッシュの人たちに触れて、インタビューして出来上がっているので、温かさが伝わる。人間が悩むことは、同じなんだなぁと人生相談を見ていて思った。だからこそ、指針になるものは自分で見つけたい。何度も読みたくなる本。
読了日:06月22日 著者:堤 純子
一人称単数の感想
エッセイを含む、短編集。最後のbarで見知らぬ女性に罵られる『一人称単数』がもう怖くて心に沈んだ。知らないうちに犯している罪、きっとある。
読了日:06月22日 著者:村上 春樹
わたしの、本のある日々の感想
近くに読書友達がいたら、楽しいだろうなって思う。でも、居なくても、気取らずに、こんな本を読んだよって教えてくれる素敵な本があるじゃない。
読了日:06月30日 著者:小林 聡美