2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
森達也『チャンキ』
ある日突然、発症するタナトスによって
人口が減り続け
絶滅機種のようになって
世界から保護(観察)されている日本。
ウイルスなのか、何なのか
原因も不明で、ただ日本人にだけ発症する。
タナトスは激しい自死への衝動。
避けられない、その方法もわかない。
死が身近すぎる毎日。
そんな近未来の日本の
日常を生きる高校生が主人公の話。
思春期特有の、感の鋭さ。真面目さ。
そして性欲。
タナトスと思想。
宗教観。
余韻があって、まだ消化しきれていない。
とても面白い話だった。
チャンキ
の感想
日本人だけに発症するタナトスで人口は減り続け、希少動物を保護するかのように見守られる国になった日本。ラストの梨恵子の言葉『楽しいことだけに目を向けないでね。つつしみをもつこと』これはとてもドキリとする。タナトスは快楽で心が満たされてしまったとき、その隙を狙ってやってくる衝動?それが異常発生する地域の話でも、むきだしの快楽が鍵になっているような。衝動的な消滅行動をするのは、生物的にありえるリズムなのかもしれない。タナトスは滅びに向かう病なのか、進化なのか知りたいなぁ。
読了日:4月30日 著者:森達也
アミダサマ (新潮文庫)
の感想
生と死の狭間を漂うような不思議な美少女:ミハルと出会うことから日常に亀裂が入る。ミハルのコエを聴いたのは悠人と住職の浄鑑。悠人にミハルを渡してしまうことはできなかったのかしら。無理に成り行きを歪めずに、あるがままというのは、ダメなのかしら。そうは出来ない何かを人は持つ。それはエゴ?慈悲?良心?なんだろう。
読了日:4月30日 著者:沼田まほかる
少ない物ですっきり暮らす (正しく暮らすシリーズ)
の感想
すっきりさせるといいことがいくつかある。写真と言葉でストレートに伝わる。物を探す時間が一番無駄だと思うし、掃除好きなので著者の暮らしぶりは共感できる。イライラを減らすにも有効だなぁと思った。ま、それでもイライラはあるんだけれどなるべくおだやかに暮らしたいもの。
読了日:4月30日 著者:やまぐちせいこ
孤独のグルメ 巡礼ガイド (扶桑社ムック)
の感想
好きなものを好きなように頼んで食べる五郎さんを眺めるのはとっても楽しい。ついつい定食とか、セットとか頼んでしまってお得な方に流れてしまうので、この五郎の意気込みはとっても憧れる。
読了日:4月30日 著者:週刊SPA!『孤独のグルメ』取材班
蛭子能収のコワイもの見たさ
の感想
モデル姿の蛭子さんが凄かった。嘘のようにダンディ。
読了日:4月26日 著者:蛭子能収
ファースト・プライオリティー (角川文庫)
の感想
自分がいちばん譲れないことは何だろう。そして、他の人が譲れないことは何だろう。それがどんなに重要なことなのか、全く理解できなくても、尊重することは、多分とても大切なことなんだと思う。
読了日:4月24日 著者:山本文緒
パピヨン
の感想
「死の受容五段階モデル」を唱えたエリザベス・キュープラー・ロスを知り理解しようとしていく日々の中で、父親の死がリンクする。『死』はその当人だけでなく、周りも巻き込む。身近な人間が『死』に至るまでの過程を、精神的にも、現実的にもどう付き合っていくか・・。心の準備をしておくこと、たとえ役に立たないとしても、やはり覚悟をしておくためには、読んで良かったと思った。
読了日:4月24日 著者:田口ランディ
女の勲章 (下巻) (新潮文庫 (や-5-39))
の感想
どんどん豊かに華美になっていく式子。そしてもう抜けられなくなる。こんな風に取り込まれてしまうのね。自分の意志だけではどうにもならないほどに、組織が大きくなる怖さ。銀四郎の冷徹さは見事だけれど。後味が悪いなぁ。
読了日:4月22日 著者:山崎豊子
女の勲章 (上巻) (新潮文庫 (や-5-38))
の感想
若くイケメンで頭脳明晰な銀次郎。彼に目をつけられたら、それは破滅?至福?式子には少しだけ野心があった。そこに取り入る銀次郎。式子を守ってあげたいけれどどうしていいのか、わからない。
読了日:4月22日 著者:山崎豊子
戦後経済史は嘘ばかり (PHP新書)
の感想
霞が関よりも企業のほうが生き残りに真剣なの。些末なことに政府は口を出さずに、もっと大きなものを制定し動かしてほしい。なんて思わされる。ちょうど首相官邸のHPで政策会議の配布資料『成長戦略』が出ている。これを見ても、今更?と思う理由が良く分かった。
読了日:4月22日 著者:髙橋洋一
株はチャートの「美しさ」で選びなさい
の感想
わけが分からなくなったら、チャートの髭を切ってシンプルに眺める。未来への見通しがよくなるかも。著者がいちばん気に入っているという一目均衡表についても詳しい。
読了日:4月22日 著者:田中空見子
蛭子能収のゆるゆる人生相談
の感想
自由を守るために、後ろめたいことはしない。だから遅刻もしないし、ルールも守る。回答の中でも、お金に関するところはキッチリしている気がする。群れない蛭子さん好きだなぁ。。
読了日:4月20日 著者:蛭子能収
アジアで花咲け! なでしこたち たかぎなおこが海外の働き女子に出会う旅
の感想
アジアで起業されている女性。みんな若いし笑顔が素敵。柳のようにしなやかに強く、現地従業員と渡り合ってほしい。ほんわかしたイラストだけれど、日本では考えられないような苦労が伝わってくる。
読了日:4月18日 著者:たかぎなおこ&NHK取材班
ぬるい生活
の感想
少し先を行く人の話を聞くのは、本当に参考になるし、ありがたい。現実には『更年期ってどうですか』なんて聞けないし。
読了日:4月18日 著者:群ようこ
浮き草デイズ〈2〉
の感想
青森のももせさん発見。浮き草時代の人脈がつながっているのは人柄だなぁ。過去とは決別タイプでないから、読むほうも癒されるのかも。
読了日:4月18日 著者:たかぎなおこ
東京のディープなアジア人街
の感想
食べ歩き先はもちろん、美容院の紹介があるのが珍しい。
読了日:4月15日 著者:河畑悠
紀ノ川 (新潮文庫 (あ-5-1))
の感想
紀ノ川の上流から下流へと、川の流れに沿うように嫁いだ花。姑に仕え、夫を盛り立て、くるくると働く。子供だけは思い通りにはならない。花が自分の寿命を悟ったあとに話す場面がとてもいい。もう『家』を継いでいけるような器があるものは居ないことを認めたうえで、我慢などはしてこなかったし、ゆったりと自分の流儀を通してきた、という背筋の伸びるような告白。同じ日本の話だけれど、違う世界の話のよう。ただただ凄いなぁ。。。と思う。
読了日:4月14日 著者:有吉佐和子
百年続く企業の条件 老舗は変化を恐れない (朝日新書)
の感想
金剛組から始まる巻末の一覧が面白い。100年どころか400年以上続く企業からずらりと並んでいる。戦争、オーナーの死、天災など、不況以外の危機も乗り越えてきた証。土地や株式などの資産があることで、本業が不調の時代も品質を落とさずに、商いを続けることができる。このあたりは経営者の矜持だわ。だから老舗への信頼があるのだな。
読了日:4月12日 著者:帝国データバンク史料館・産業調査部編
猫ブッダは悩まニャイ - しあわせに生きる84の方法 -
の感想
面倒なことになると『にゃんこだからわかんな~い。ペロン』という夫。そうか猫ブッダ的にはそれもありなのかも。私もキーっと怒らずに『しらにゃ~い』と気軽に答えましょうかね~。
読了日:4月7日 著者:宮下真
水曜日の凱歌
の感想
戦後、女性を守るために国が設立した慰安所には、看板や新聞広告をみて応募してきた素人たちがたくさんいた。その仕事に係ることになった母の変化を、理解しながらも冷静に観察する娘:鈴子。太平洋戦争より長く続いた、占領下の証言が少ない気がするのは、それぞれの身の振り方があまりに違いすぎるからなのかも。常識や価値観が嵐のように破壊される中、生き抜くために強くなれる人ばかりではなかった。それぞれの立場によってあまりに個人差がありすぎ、共感しあえることが少なく、肉親同士でも断然していく。
読了日:4月6日 著者:乃南アサ
芝桜 (下) (新潮文庫)
の感想
蔦代に嵌められても、嵌められても、学習しない正子は、人がいいのかおおらかなのか。しかし、唖然とするほど鮮やかに人を騙し、頭も回るがめつい蔦代はいったい何が欲しいのだろう。何を求めているのだろう。蔦代の幸せを感じるときを知りたいわ。
読了日:4月4日 著者:有吉佐和子
芝桜〈上〉 (新潮文庫)
の感想
花が好きで親を大切にして、信心深い蔦代と、気位が高くおおらかな正子。どちらも甲乙つけがたい美人なのに、その雰囲気は全く違う。特に蔦代のアンバランスさは何なんだろう。人の一面だけ見て、判断してはいけないなぁと、彼女を見ていてつくづく思う。
読了日:4月4日 著者:有吉佐和子
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