2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
長生きできるようになった。
しかし、当然のことながら
死期は自分で選択させてもらえない。
そして、医療費は増大しつづけている。
篠田節子『長女たち』のなかに
インドの僻地へ赴く女医さんの話がある。
「ミッション」。
現地の生死感は置き去りにして
自分が「正しい」と、信じている医療を
施す医師。
それは、私たちにはなじみのある
病気を防ぐ努力(食事・衛生)をしつつ
病気になったら、薬というパターン。
そして、命だけを長らえさせる。
しかし、本当にそれは必要なことなの?
そこに、個人の幸福はあるのか?
さて。
それは秘密の
の感想
『それは秘密の』が一番好きかな。外に見せる顔と内の顔。ほんのひとときを一緒に過ごす、おそらく二度と会うことがないからこそ生まれる、深い結びつきになんだかホッとさせられる。
読了日:10月28日 著者:乃南アサ
残穢 (新潮文庫)
の感想
資料検索や取材を重ねていくことで見えてくる歴史。これは、まだ終わらない話。生き続ける話なのだ。と思った瞬間、ゾッとした。
読了日:10月27日 著者:小野不由美
長女たち
の感想
責任感があり、不器用な長女に重くのしかかる『家』の呪縛。そこに、自分ではもう気が付くことができない呪いがあるのなら、きっと何かのっきかけになる小説。インドの奥地が舞台の『ミッション』は、一番好き。今、とても言いにくい話でもある、長生きすることの本当の意味を考えさせられる。私は、村の生死感を支持するなぁ。製薬会社などには睨まれそうだけれど。
読了日:10月27日 著者:篠田節子
ある作家の日記 [新装版]
の感想
36歳から自殺直前までの日記。創作にかかわると思われる部分をメインに、夫:レナードが丁寧に抜き出している。自書の売り上げと批評を、そんなにまで?!というほど気にしている。ちなみに『ダロウェイ夫人』の最初のタイトルは『時間』だったそう。
読了日:10月21日 著者:V.ウルフ
ハウスワイフ2.0
の感想
自分だけの(家族への)愉しみとして、手作りに満足しているのではないし、経済的に本当には困っていないからこその自給自足。もし、ブログがなかったら?昔ならサークル募集?誰かに認めてもらいたいという要求は、なくならない。そして、その心理を利用(?)した手作り品を売買するサイトも盛況。自分が思う『正しい』価値観だけにとどまってしまうことは、身勝手なのかも、と考えさせられた。面白かった。
読了日:10月20日 著者:エミリーマッチャー
アメリカは日本の消費税を許さない 通貨戦争で読み解く世界経済 (文春新書)
の感想
他の岩本さんの著書で、初めて『輸出還付金』という言葉を知った。今回もこの言葉はキーワードになっている。タイトルの意味が分かってくると、日本経済の仕組みとしての、一部の人だけが得をすることへの警告がはっきりと実感できる。『ひとりひとりがまず幸せでないと、弱者へ配慮はできない』ここからスタートする経済理論。いろいろな立場の人が読んでくれるといいなと思う。
読了日:10月16日 著者:岩本沙弓
世界一周ひとりメシ in JAPAN (幻冬舎文庫)
の感想
慣れているようで慣れていない著者のひとりメシっぷりが、なんだか楽しい。店主とのやり取りがぎこちないところとか。お腹が空いてきたなぁ。
読了日:10月16日 著者:イシコ
図解!業界地図2016年版―日本経済の「今」と「これから」業界未来地図が一目でわかる!
の感想
親子上場している会社を把握したくて読んだ。ニュースを聞きながら、パラパラと気になる業界を眺めるのも楽しい。
読了日:10月16日 著者:ビジネスリサーチ・ジャパン
ゾーンにて
の感想
福島の立ち入り禁止区域『ゾーン』。そこに係る人々の日常を描く。読んでいて、やっぱりそうかと思う気持ちが湧き上がる。建前ではなく、正直な気持ちを知ることも必要だと思う。
読了日:10月16日 著者:田口ランディ
地図で読む「国際関係」入門 (ちくまプリマー新書)
の感想
世界情勢をギュッと要約解説。何よりもタイトル通りに、地図が載っているので、位置関係が把握でき、それがわかりやすさにもつながっている。
読了日:10月16日 著者:眞淳平
ずぼらな青木さんの 実際つくってる冷えとり簡単ごはん (美容・健康)
の感想
冷え取り歴20年って凄い。そして夫婦で方向性が同じなのも。レシピよりもそちらが気になってしまった。
読了日:10月6日 著者:青木美詠子
旅行者の朝食 (文春文庫)
の感想
チョウザメのジッパー(YKK製)は信じてしまうわ。タイトルからして美味しそうなのに、実はとんでもなく不味いものの小話も多くて、なんとも面白い。
読了日:10月6日 著者:米原万里
ホリー・ガーデン (新潮文庫)
の感想
自由な果歩と、沈着冷静な静枝だと思っていたけれど、それは違うぞ、実は真逆ではないか?と感じました。自分の心持によって、ふたりの女性の日常をさらっとすくって読んだり、どっぷりと心情を味わいながら読んだり、どちらも楽しめる小説。好きです。
読了日:10月6日 著者:江國香織
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