2013年6月の読書メーター

読んだ本の数:18冊



怖い話にはいろいろな

ジャンルがありますが

正直、霊というものよりも

現実の方が怖い

と思うことが多くなりました。


サラ金で進退つかず

死を選ぶ女の子がでてくる

『カワイイ地獄』


カワイイ絵&タイトルですが

無知は罪

ということわざの重みを

噛み締めさせられます。


そして、もちろん死は

何の解決にもならないことも

淡々と描いています。







カワイイ地獄 (講談社文庫) カワイイ地獄 (講談社文庫)感想
ほんの身近にある落とし穴を、リアリティたっぷりに描く連作短編集。最近読んだものの中では、一番怖かった。ファンタジーのホラーではなく、現実の怖さとして。中盤にはイチ抜けしたつもりが更なる地獄だった、という話もあって・・・。しかし、どうしてこんなにカワイイもの好きの心がわかるのかしら。不思議な人だ。
読了日:6月26日 著者:ヒキタ クニオ


麹巡礼 おいしい麹と出会う9つの旅 麹巡礼 おいしい麹と出会う9つの旅感想
赤酒にどぶろく、飲みたいなぁ・・・。って、麹に纏わる食品も多く紹介されていたのに、一番印象に残ったのは酒でした。でも、のんべいもそうでない人も、日本の食の豊かさに目覚めちゃうかも。
読了日:6月26日 著者:おの みさ


嫉妬の日々 嫉妬の日々感想
ある女性の独白。パートナーあってのことなのに、そこまで赤裸々に綴っていいの?!読んじゃったよ?と、思わずこちらが申し訳なくなるほど。性欲・愛へ向けるエネルギー値が高すぎて、スタミナの違いを感じた。ただ、後半になって、彼女生い立ちが分ってくると、少し共感できる部分も出てくる。
読了日:6月26日 著者:カトリーヌ・ミエ


オランダ暮らし十二か月 オランダ暮らし十二か月感想
オランダ人との結婚をきっかけに在住20年。日常生活が面白く描かれているが、階級社会ということがヒシヒシと伝わってくる。知らなかった。
読了日:6月26日 著者:ジャネット・あかね シャボット

牧師館の殺人(クリスティー文庫) 牧師館の殺人(クリスティー文庫)感想
ミス・マープルは敵に回すと怖いけれど、味方につければ強力な助っ人、と思わせられる安定感。でも、彼女は誰の側にもつかない。あくまで基準は自分。その安定感にはまりました。どうやったらこんな人物が出来上がるんだろう。いままで、ノンシリーズばかり選んできましたが、いよいよミス・マープルものに突入です。
読了日:6月26日 著者:アガサ・クリスティー


マカリーポン マカリーポン感想
近寄ってはいけない人や、見てはいけないものに惹かれてしまう。そんな『何か』と一緒にしては失礼かもしれないが、この本にもそんな不穏な空気が漂っている。思い出してはいけないことを、思い出させられそうで。著者の岩井さんは、根が真面目な方なのでは。その性根の真っ当さが、ギリギリのところで破滅を回避している感じで、安全地帯にいながらも『何か』を覗きたいという好奇心をしっかり満たしてくれる。真夏におすすめ。
読了日:6月26日 著者:岩井 志麻子


私の遺言 (新潮文庫) 私の遺言 (新潮文庫)感想
北海道浦河町の別荘から始まった、数々の怪奇現象。ちょうどほぼ同じ時期に血脈を執筆されていたそうで、ご先祖方もいろいろ活性化していたのでしょうか。霊能者や、その世界に詳しい人々との交流が書かれているけれど『高価な金品を要求されて困った』という話ではない。それに準ずることもあったと推測されますが・・・。生き様が死後につながっているということが、実況中継のように分りやすく解説してあり、とても面白い。
読了日:6月26日 著者:佐藤 愛子


ウエハースの椅子 (ハルキ文庫) ウエハースの椅子 (ハルキ文庫)感想
いろんな人に囲まれていた少女時代の想い出が切ない。いまは大人、そして一時を共有する恋人がいるけれど、ひとりで生きている。登場人物は少なく、そして皆穏やかなので、狂気につつまれていっていることを忘れてしまう。安らかだけど過激。いまの季節(梅雨)に合うし、読んでいると心が静かに落ち着く。
読了日:6月20日 著者:江國 香織


金米糖の降るところ 金米糖の降るところ感想
アルゼンチンと日本に住む姉妹。執着心がなくて奔放なようでどこか空洞を抱えた姉:佐和子と、なんだかとっても生真面目な妹:ミカエラ。佐和子の軽やかな無責任さは、浮世離れしていて、いっそ爽やかささえ感じる。
読了日:6月18日 著者:江國 香織


真昼なのに昏い部屋 真昼なのに昏い部屋感想
淡々とした言葉で、御伽噺のように美しく話が進んでいく。でも、きっとジョーンズさんは美弥子のようには変わらない。ただそこにいる、儚い小鳥が好きなだけなの。だから、梯子をはずされてしまったようなラストは怖いし、凄いなと思う。
読了日:6月12日 著者:江國 香織


いつか記憶からこぼれおちるとしても いつか記憶からこぼれおちるとしても感想
同じ女子高に通っていても、同じ時間を過ごしていても、それぞれ心の背景は違う。その違いは『孤独』や『個性』なんていう言葉では説明できない何か。不思議なことに、自分が体験したことでないのに、なぜか『何か』を思い出せそうな気持ちになる。
読了日:6月12日 著者:江國 香織


ポケットにライ麦を (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) ポケットにライ麦を (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
アガサ・クリスティーの深みにはまらない様に、ノンシリーズだけを選んで読んできたが、もうどっぷりと深みにはまることにします。
読了日:6月12日 著者:アガサ・クリスティー


ぼくたちが聖書について知りたかったこと (小学館文庫) ぼくたちが聖書について知りたかったこと (小学館文庫)感想
聖書=キリスト教のバイブルだと思っていましたが、違うんですね。旧約・新約についての解釈や、誤訳では?と思える部分への指摘。しかし、誤訳から始まっても、それを戒律とすることによって『正』となっている現実。本当に、まだまだ知らないことがたくさんです。
読了日:6月12日 著者:池澤 夏樹


失われた自画像 失われた自画像感想
実は自分は誰なの?というショックを受けてから、自分のルーツを探すスノウ。たった2週間の間に彼女の意識がどんどん変わっていく。時は戻せず、救いようがない事実があっても、それまでに築き上げた友情は揺るがない。そこにとっても明るい救いを感じる。
読了日:6月12日 著者:シャーロット・ヴェイル アレン


冥土めぐり 冥土めぐり感想
過去の栄華に囚われ、身の丈にあった生活ができない弟と母親。そんな家族から抜け出したくて奈津子が選んだ夫は、脳の病気で障害者に。能天気とも思える夫の言動に、奈津子はどこか癒されているような気がする。はたから見れば、終わらない冥土めぐり。でもきっと奈津子にとって、この先は違うのではないかと感じられる。
読了日:6月5日 著者:鹿島田 真希


佐藤家の人びと―「血脈」と私 (文春文庫) 佐藤家の人びと―「血脈」と私 (文春文庫)感想
写真が豊富。紅緑は苦悩しているような苦みばしったお顔に見えて意外。舞台のシナも綺麗。サトウハチローの妻たち、るり子・蘭子の姿もある。佐藤家の人々に合掌。
読了日:6月5日 著者:佐藤 愛子

冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫) 冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)感想
入梅の声をきいたら途端に読みたくなった。雨の場面が多いからかな。雨さえも嫌がらずに受け入れて、静かに暮らしているあおい。何かといってはアマレットを飲んでいるのも好き。しかし、マーヴが気の毒でたまらない。
読了日:6月5日 著者:江國 香織


冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫) 冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)感想
過去ばかりが美化されるのは、かまわないけれど、現実を前にしたときの態度に思わず『小さい男だなぁ』とイラっとしてしまった。でも、Bluだけにつづくラストは、そんな男でないと出てこないもの。希望をつなぐ最後の場面は好きだ。
読了日:6月5日 著者:辻 仁成



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