6月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
湯本香樹実さんは
とても寡作だけれど
ストライクの作品を
出してくれるイメージ。
亡くなった夫が戻ってくる
『岸辺の旅』は
夫婦の「関係」が
静かに描かれていて
その「絆」というものは
本人たちにしか
わからない
特別なものなんだな・・・
ということをしみじみ
感じさせてくれる。
ひんやりとした空気のお話なので
夏におススメ![]()
アレクサンドリア四重奏 2 バルタザール
純粋すぎる情熱とは裏腹に、奇妙な外見をもつネッシムの弟。彼が謝肉祭で見た現実と犯してしまった罪。ネッシムの妻への執着とそのすれ違いも、Ⅰの『ジュスティーヌ』からは見えなかった。視点によって、真実が怖いぐらい変わる。面白い物語。
読了日:06月25日 著者:ロレンス・ダレル
なつのひかり (集英社文庫)
お花見の時に好きなだけ飲むというお酒、パチャランを飲んでみたくなっちゃいました。ちょっぴり常識はずれで不思議な設定なのに、日常生活が丁寧に描かれているからか、するりと物語の中に入れる気がしました。
読了日:06月25日 著者:江國 香織
もう一つの発見―自分を生きるために
だいたい1980年頃の著者の随筆をまとめたもの。夫:吉村昭とのやり取りが面白い。お互いの講演会の代打をしなければならなくなった話など。実際には吉村氏のみが、飛行機の中で台本を書き上げ、完璧なホームランをを飛ばしたそうです(^_^;)
読了日:06月20日 著者:津村 節子
岸辺の旅
こんなふうに亡くなった人と過ごせるならば、『その後』の心持が随分違ってくるのかもしれない。でもそれは本当に個人的なことで・・・。静かに冷えていくような旅なのに、心は逆に騒いでいる。素敵な作品に出会えたなぁ・・・。余韻がずっと残っている。時間をおいてまた読み返したい。
読了日:06月17日 著者:湯本 香樹実
夜を着る
心がふさいでキリキリとした痛みを感じる。いつか感じたことのある苛立ちや緊張感が、次々と襲ってくるのに読むことをやめられなかった短編集。かさぶたを剥がす気持ちに似ている。読書を通して、微妙な負の感情を、登場人物たちと共有できるひと時は、他人を介さないからこそ安らぎにもなる。
読了日:06月17日 著者:井上 荒野
さあ、あなたの暮らしぶりを話して (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
考古学者の夫が率いる調査隊の一員として、中近東で過ごした日々を、クリスティおばさんが、まるでお話してくれるかのように教えてくれる。昼は隊員の便秘の話題に付き合い、夜はねずみ・蚤・ゴキブリと共寝をし、砂まみれになりながら、明け方には遥か昔に思いを馳せる。どんな環境も楽しむ強さと、想像力。なんて彼女はユーモアのある人なんだろうか。
読了日:06月15日 著者:アガサ・クリスティー
結婚詐欺師クヒオ大佐 (新風舎文庫)
実在の結婚詐欺師ジョナ・エリザベス・クヒオ(名前は各種あり)を元にした、事実と虚構が入り混じった小説。彼が幼馴染の前で、エリート軍人の自分というバレバレな嘘を一生懸命に語る姿を、恥ずかしく思いながらも、止められなかった内縁の妻。惚れた男性に憐憫の情をもってしまったら・・・。嘘だとわかっていても騙され続けちゃうわ(._.)
読了日:06月14日 著者:吉田 和正
ナニカアル
林芙美子さんの奔放さだけでなく、恋に一途でまるで少女のような魂と相反するような図太さに、翻弄される。いろんな方が、林芙美子さんをモデルにした小説や随筆を書かれていて、わたしにとっては、彼女の存在そのものが『ナニカ』に思える。大胆に魅力を振りまく、とても正直な女性だったのではないかな、と思う。
読了日:06月13日 著者:桐野 夏生
誰かと暮らすということ
ちょっと言葉が足りなかったり、言い過ぎたり、想いが上手く伝わらない、もどかしく不器用な部分を、日常から丁寧にすくいあげていて、なんでもない表現に胸がキュッっとなる。それは、忘れたはずの寂しさだったり、頑固すぎる自分を発見してしまうから。煮詰まってしまいがちな『誰かと暮らす』日々に、ちょっと優しい風が吹きました。初の作家さんです、新しい出会いに感謝。
読了日:06月12日 著者:伊藤 たかみ
わたしの日用品
日用品の価格・重さ・サイズをしっかり把握していることに脱帽。小さいことだけど基本をしっかり押さえている。そんな積み重ねが、著者の日々の暮らしを支えているんだなと思う。本に出てきた箒、私も愛用中。なんと100円です(*^_^*)
読了日:06月09日 著者:石黒智子
娘は娘 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
母の再婚を全力で阻止する娘。それは愛する母への独占欲。しかし、娘ははやて独り立ちしていく。その時、母はひとりぼっちに・・・。たとえ親子であっても、他人(あえてこう言う(--;))の幸せを奪う権利はない。そして奪われる権利も無い。
読了日:06月09日 著者:アガサ・クリスティー
女中譚
昭和初期、カフェーの女給から女中になったおすみさんの自分語り。興味のあることをしながら、生きてるだけだよ。なんて言っちゃいそう。したたかだけどズルくないおすみさん、結構好きです。
読了日:06月08日 著者:中島 京子
がらくた
どこにいっても物怖じせず、堂々としていているけれど非社交的で、本ばかり読んでいるという、桐子さんのような75歳は、どうやったら出来上がるのか。そこのところに興味が沸いてきた。著者の描く老女は、いつもとても魅力的だと思う。
読了日:06月06日 著者:江國 香織
旅路の果て―モンゴメリーの庭で
『赤毛のアン』から永遠の少女のようなイメージを著者に持っていたけれど、実はそんなことはなかったよう。少女:ローラを通して著者の一生を振り返っていくなかで、いろいろなことが見えてくる。「嵐が丘」のような名作を書きたかったというのは本当なのかしら。いつも途中で挫折してしまう『赤毛のアン』シリーズにもう一度挑戦してみたいな。
読了日:06月03日 著者:メアリー・フランシス コーディ
ひそやかな花園
子供たちの記憶にうっすらと残る夏のキャンプ。いつもと違いはしゃぐ大人たち。どんな経緯でそこに集まることになったのか、やがて知る秘密。子供が欲しいと思う気持ちと、産まれた後の現実は違ったりもするもので。でも、産まれたからには自分で生きなきゃ。それは不可能でないと、最後にそんな希望がみえてくる。
読了日:06月03日 著者:角田 光代
彼女の部屋
人付き合いの距離感の違いからくる、雰囲気としかいいようのない違和感を日常から集めた短編集。最後の『彼女の部屋』はちょっと怖く哀しかった。
読了日:06月01日 著者:藤野 千夜
すごい弁当力!―子どもが変わる、家族が変わる、社会が変わる
もし、お弁当の蓋が透明だったら・・・。やっぱり蓋をあける、包みをあける、というワクワク感がさらにお弁当を美味しくさせるんですよね。
読了日:06月01日 著者:佐藤 剛史