4月の読書メーター
読んだ本の数:15冊





故・森村桂さんの夫:M・一郎さんが

桂さんとの出会いから死までを綴った手記

『桂よ。 わが愛・その死』を手にとってから

何十年かぶりに、森村桂ブーム到来。



でも、既に絶版になっているものも多く少し寂しい。





ジェイン・エア(下) (光文社古典新訳文庫) ジェイン・エア(下) (光文社古典新訳文庫)
ジェインとセント=ジョンのやり取りにハラハラ。下巻になってから、突然メロドラマ風になった気がするけれど面白かった。ムーアハウスでの安らぎの時間の描写が一番好き。もっと味わっていたかったな。
読了日:04月25日 著者:C・ブロンテ



白百合の崖(きし)―山川登美子・歌と恋 (新潮文庫) 白百合の崖(きし)―山川登美子・歌と恋 (新潮文庫)
与謝野鉄幹を晶子と共に慕いあい、鉄幹は登美子を「白百合」晶子を「白萩」と呼んだ。やがて登美子は意に染まぬ結婚をすることになり、「紅き花みな友にゆづり」と詠んだ後、わずか29歳で亡くなった。静かな情熱のなかに、芯の強さが垣間見られる登美子の面影からしばらく離れられなさそう。
読了日:04月24日 著者:津村 節子


永遠 永遠
主人公:由樹は純粋すぎてみていられない。20年の時を経て再び出遭ってしまった彼が、由樹の父を見て口に出した言葉は、唯一ほんとうのことを話しているようではっとした。物語全体に流れる物悲しさは何だろう。見ないフリをしている脆い部分を、静かに刺激される。そして、著者の作品には『めぐり逢い』というキーワードがよく出てくるけれど、どんどん凄みを増してきている気がする。
読了日:04月22日 著者:小手鞠 るい


SOSの猿 SOSの猿
登場人物に好感がもてるのに、なんだか薄っぺらく感じてしまうのは何故?西遊記とエクソシストが入り混じり、それぞれの物語がポンっと置かれるたびに、小説そのものの流れが寸断されてしまうからか。もっと孫悟空への愛(知識?)があれば違う感想になったのかな。
読了日:04月22日 著者:伊坂 幸太郎


からだはみんな知っている はじめてのクラニアルセイクラル・セラピー (祥伝社黄金文庫) からだはみんな知っている はじめてのクラニアルセイクラル・セラピー (祥伝社黄金文庫)
足元ゆらゆらは早速夫へのマッサージに取り入れました。正直、マッサージを所望されることに疲れてきていたのですが、自己治癒力の手助けをするものと位置づけて、気長に付き合おうと改めて思えました。
読了日:04月22日 著者:カワムラ タマミ


結婚問題 結婚問題
タイトルにある結婚だけでなく、家族や身近な人との関係に息苦しさを感じたとき、是非手にとってほしい。自分で自分にかけてしまった『こうであらねば』という家族幻想の呪いから楽になれる。肩の力を抜いて物事と向き合ったほうが、結果的に長続きするのかも知れない。そして、本当にダメな時は全速力で逃げる(ただし、注意深くそぉ~と。笑)。ちなみに著者は「草食男子」の名付け親。
読了日:04月18日 著者:深澤 真紀



女の引出し (中公文庫) 女の引出し (中公文庫)
作家として、女性として、主婦として、著者を構築する3つの引き出しから厳選した随筆集。パートナー吉村昭氏の話が豪快で苦笑い。不要な書類を、引き出しに入れて渡したら、引き出しごと焼いてしまったそうで。津村さんはいつも背筋が伸びているイメージがある。
読了日:04月16日 著者:津村 節子


春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
よき妻・母であることを疑わない主人公:ジェーンが、ひょんなことで砂漠の街で列車を待つ破目になる。それは、自分を振り返る時間がたっぷりと与えられた数日間。何も事件はおこらないけれど、ぞくぞくする怖さがあった。『気付きたくないこと』に全力で『気が付かない』努力を重ねる彼女を、決して笑えない。でも、本当に最期まで孤独に『気が付かない』ままでいられるのか?!
読了日:04月13日 著者:アガサ・クリスティー


ジェイン・エア(上) (光文社古典新訳文庫) ジェイン・エア(上) (光文社古典新訳文庫)
孤児ジェインのローウッドでの学生生活。粗末な環境にも負けず、激高しやすい性質をよく飼いならし、賢く大人になってく。家庭教師として雇われた先の当主:ロチェスターのジェインへの想いが熱くて、奇人だけど応援したくなる。味わうように楽しく読めるのは、ジェインへ感情移入が出来るところが大きい。それだけ描写が素晴らしい。
読了日:04月13日 著者:C・ブロンテ


ふがいない僕は空を見た ふがいない僕は空を見た
R18というのはあまりピンとこなかったけれど、後半になるほどそれぞれの背負うもの・背負っていくものの重さが増してきて、一気に読んでしまった。タイトルを見直して、ふがいなくなんか無いよ。と思った。
読了日:04月13日 著者:窪 美澄


どこから行っても遠い町 どこから行っても遠い町
小さな街の商店街が舞台の連作短編集。一見なんてことはない日々だけど、読み進むうちに、ひとつひとつのエピソードが重みを増していく。薄い羽織を積み重ねていくように、徐々に哀しみが溜まっていって、最後には堪えきれず静かに号泣。置き去りにしてきた感情が大噴出した模様。本って不思議。いつか「捨てたもんじゃなかったんです私の人生」こんなふうに言えると嬉しい。
読了日:04月07日 著者:川上 弘美

ポルトベーロの魔女 ポルトベーロの魔女
魔女ものの「ブリーダ」が不思議と心地いい話だったのでこちらも。「自分は何者なのか」探し続ける主人公:アテナをめぐって、残された人々が次々に証言していく。しかし「力」のある人間とは、なんとエネルギーをもてあましているものなのか。それについていけないから、凡人はなおさらアテナを我侭とみてしまう。私もまたそのひとり。もっと、理解したいけれど、言葉での説明には限度がある・・・。
読了日:04月06日 著者:パウロ・コエーリョ


新版 アリスの丘の物語 新版 アリスの丘の物語
桂さんが再婚後『アリスの丘』と名付けた、軽井沢の馬小屋での暮らしを綴った84年出版エッセイに、直筆のイラストと絵童話が加筆されている。雪に閉ざされて誰も居なくなった森で「お友達作っちゃった」と、雪だるまを眺める猫のぷーさんの小さな童話にちょっと涙。アリスの丘でどんどん元気を取り戻していく桂さんの、本当は不安定で繊細でさみしがりやさんな一面が出ているようで。
読了日:04月06日 著者:森村 桂


土曜日は灰色の馬 土曜日は灰色の馬

子供時代の記憶が鮮明で羨ましくなってしまう。これだけ自分の脳内で遊べる材料があることが凄い。でも、だたの思い出話や、知識を広げるだけでなく「そんな見方が?!」と、思いもよらない感性を惜しげもなく披露してくれるところが良い。う~ん、ぐいぐい引き込まれる。
読了日:04月05日 著者:恩田 陸


桂よ。 わが愛・その死 桂よ。 わが愛・その死
森村桂さんの再婚相手:M一郎さんが書いた「お見合いで始まった出会いから、錯乱していく最期」までの記録。桂さんは生前「自殺を考えている人がいたら、東京中の美味しいケーキ屋さんを全てめぐってみてからでも遅くない」そう書いてらした。能天気なようだけど確かにある時期、自分への支えになったメッセージだった。だからこそ彼女の自死はショックで、少しでも理解したいと思う。母との関係・夫に父性を求めすぎたこと・・・最後には思いがけない桂さんの姿を知ってしまうけれども、やはり彼女のことは好きだ。
読了日:04月05日 著者:三宅 一郎



読書メーター