3月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
『アーミッシュカントリークッキング』は
お料理本というくくりに
おいて置くのはもったいないっ![]()
カクテル・カルテット (ポプラ文庫)
全体を読んだあと、またランダムに読み返すとだんだん登場人物たちのことが好きになってくる。「ひどいことしちゃったな」という自分の痛みが蘇ってきたりもするけれど。でも痛みを忘れないで、その経験を小さな宝物に、していけたら。。。と思える。
読了日:03月29日 著者:小手鞠 るい
アーミッシュカントリークッキング―自然とともに生きるアーミッシュの人々の素敵なメニュー
焼き菓子やオーブン料理をあたたかいイラストで紹介。作者不明の昔話や、ちょっとしたことわざのような「受け継がれている言葉」がどのページにもあって、読み物として充実している。あとがきでは、2006年ペンシルベニア州で起こったアーミッシュ系学校での射殺事件(年下をかばって13歳の少女が身代わりとなった)にも触れていて、彼らの暮らしを支える信仰についても考えさせられる。
読了日:03月25日 著者:アンディ ヨーダー,ミィリ ヨーダー
100万回の言い訳 (新潮文庫)
マンションが水浸しになったことをきっかけに別居することになった夫婦。妻:結子は実家に、夫は独身寮に。自立しているようで、一人暮らしという発想が全く浮かばない結子に違和感。結局は「なんとなく」元の鞘に収まるのだけれど、本当にいいの?ちゃんと自分で選択した?と、ふたりに聞いてみたい気がするけれどそんな怖いことはできない。
読了日:03月22日 著者:唯川 恵
迷産時代
『妊娠・出産』はするしないにかかわらず、本音で語るのが難しく、不用意に口にできない話題のひとつ。自分が30代も半ばを過ぎてしみじみ感じている。あけすけ過ぎるくらいのこの小説でちょっと息抜きをさせてもらった。
読了日:03月18日 著者:宇佐美 游
ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)
女たらしのニシノユキヒコ。でも、誰からも憎まれない。どうせなら、女性を手玉に取るお仕事で生計を立てられそうなのに、普通に働いていくところがニクイ。もし出遭ったら、きっと恋に落ちてしまいそう。そして別れたあとに、少しホッとする気がする。一緒にいると、彼の淋しさが伝わってどんどん低体温になりそうで。
読了日:03月18日 著者:川上 弘美
「神社と神さま」がよくわかる本―境内の見どころ・参拝マナーからご利益までを完全ガイド
神社は身近な存在なのに、知っているようで知らないことが沢山。この本は神社の起源からわかりやすく説明してある。基礎知識があれば、ご利益うんうんではなく、神社に行くことそのものがもっと楽しめると思い手に取った。しかし、日本神話の神々もギリシャ神話に負けず、かなり人間くさくて面白いなぁ。
読了日:03月17日 著者:島崎 晋
空と海のであう場所
アラシには全く感情移入できなかったが、日常がドラマティックに描かれていて文章が美しい。そして、心がほっと温かくなるラスト。作中の「泥棒猫と遊牧民」絵本にならないかな。
読了日:03月14日 著者:小手鞠 るい
濃い人々 (講談社文庫)
映画やドラマ、小説の中の作中人物についてのエッセイ。「実践者でなく観察者だ」と言い切る著者自身も面白い存在だけれど、もう少し突っ込んで欲しい部分もあったりする。
読了日:03月14日 著者:群 ようこ
ガラスの階段 (1978年)
戦後の混乱期に母を養うため「パンパン」にならざるを得なかった少女が、家族を捨て名前を変え、洋裁で身を立てる。十数年が経過しやっと成功し始めたときに現れる過去を知る人物。それ以上に、一番厄介なのは家族だった。30年以上前の作品だけれど、この足元が崩れ落ちるような怖さは、今でも十分通用すると思う。最後に主人公は、もう一度全てを捨てることを決意するが、「死」ではなく再生を選んだのは、著者の優しさであり、厳しさのような気がする。
読了日:03月10日 著者:津村 節子
パスタマシーンの幽霊
コロボックルの山口さんが好きになってしまった。「がんばれヤマグチ」私もちょっと(かなり)そう思う。どの話もなんとなく美味しそうな感じがする。短編集だけど、まだ続くのかな。続いて欲しいな。
読了日:03月08日 著者:川上 弘美
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
台風のように周りの人生をなぎ倒していく夫婦。係わってはいけない人間がいる、というその見本のよう。ギャツビーがそんなに、それほど、デイジーに恋焦がれるのは何故なの。自分にも覚えがあるけれど、まさに、恋は盲目。あとがきをみたら、スコットの妻:ゼルダに興味が沸いてきた。どんなひとだったのか・・・。
読了日:03月08日 著者:スコット フィッツジェラルド,村上春樹
こちらあみ子
「あみ子」から見た周りの出来事は、こんな風に見えているんだということを丁寧に教えてくる。そして、だからこそちょっとやりきれなさを感じた。いろいろ感じることはあるが、とりあえず著者、凄い。
読了日:03月08日 著者:今村 夏子
やさいのかみさま (実用単行本)
料理にまつわるエッセイだけれども、話はそれだけに留まらず。野菜から自分の死まで・・・。死を特別なこととして捕らえず、日々の延長としてとらえている姿勢に、静かに共感する。著者のレシピ本も読んでみよう。
読了日:03月07日 著者:カノウ ユミコ
ダメダメ人間 それでも走りつづけた半世紀 (ダ・ヴィンチブックス)
「ダメ人間」に続く第二弾。”どうでしょう”でおなじみメンバーのエピソードも次々に登場。F村氏が言た「ミスターは0から1にする」の言葉が興味深い。ちょっと『ちんぴら』な部分も温存しつつ、これからも道なき道を切り開いて行ってくれそう。目が離せない人だ。
読了日:03月07日 著者:鈴井貴之
存在の美しい哀しみ
チェリストの喬をめぐる人々が一章ごとに登場する。彼の再婚相手が語る「荘厳の日々」が心に残った。人として冷たい夫と、義母の世話に明け暮れる生活。そういえば、喬自身が語る章はない。・・・この小説は誰かを想う気持ちを持つ人の心を、そっと取り上げた話なんだと気づいた。スミレの花の砂糖漬け、食べてみたいな。
読了日:03月04日 著者:小池 真理子
地球家族―世界30か国のふつうの暮らし
全体を見て感じたのは、「今」を生きる・・・それがよく現れているということ。先のことの心配や、不安が襲ってくるのは、乱暴な言い方をすれば、「今」がある程度満たされて、かつ暇だからなのかも・・・ふと、そんなことを思った。巻末にある細かいデータや所見から気づかされたことも多くあり、写真集でありながら写真だけで終わらせないところが、鈍感な私にはありがたかった。
読了日:03月04日 著者:マテリアルワールドプロジェクト,ピーター・メンツェル
娼婦たちの暦 (集英社文庫)
元(今もなお)娼婦だったことを屈託無く語る「チャブ屋のお七」は著者がどんな様子で取材をされていたのかが垣間見られる。突拍子も無い数々のエピソードに驚きながらも、偏見を持たない性根の良さが感じられて興味深い。普通の高校生がふとした拍子に娼婦になっていく「夜の水槽」は、小説「春のかけら」へと話が膨らんでいる。「相川心中」も「海鳴」へ続いていく。他にも長編へと膨らんだ足跡が見つけられて、更に著者の作品を読みたくなる。
読了日:03月03日 著者:津村 節子
多種多様な本が日本語で読めることを
ありがたいなぁと思います。