9月の読書メーター
読んだ本の数:23冊



読書の秋到来ラブラブ


「南アフリカらしい時間」 が深く印象に残った。


エッセイって、何も残らないものと

何度も読み返したくなるものと、2種類にわかれる気がする。




結婚は人生の墓場か? (集英社文庫) 結婚は人生の墓場か? (集英社文庫)
小早川のしょぼい反抗に頭を抱えたくなるラストだが、「ああ正妻」よりも進歩(?!)している。そして、雪穂の空虚さもしっかり出ているので読み応えアリ。しかし、散歩ぐらい自由にさせてやって・・・。たかが散歩、されど散歩。「しこめ・・・(負け犬の遠吠え)」への考察に、当時感じた『もやもや』が何だったのかすっきりした。
読了日:09月30日 著者:姫野 カオルコ


ベッドの思惑 (集英社文庫) ベッドの思惑 (集英社文庫)
肩肘張りつつもちょっぴりおつかれ気味のあかりさんに、春の兆しが見えるラストに和んだ。全く古さは感じない。環境、小道具は変われども、感性はそんなに変わるものでないのを再確認。
読了日:09月30日 著者:田辺 聖子


W/F ダブル・ファンタジー W/F ダブル・ファンタジー
最初は夫の執着や幼児性、なによりも閉塞感に息が詰まりそうだったが、ソレを捨てて突然、極彩色の毎日に変わるのがドラマティック。このまま弾けっぱなしでは、埋められない寂しさが広がるラストに鳥肌。このあとの話も読みたい。しかし、男性からみてこの内容はどう思うんだろう。聞いてみたい・・・。
読了日:09月27日 著者:村山 由佳


原稿零枚日記 原稿零枚日記
初っ端の苔料理から「うぅ・・」という感じで奇妙を通り越して気持ち悪し。ぎりぎりこの世界を踏み外していない感じの歪みが不気味。あらすじ係のくだりだけは好きだけど・・・。
読了日:09月27日 著者:小川 洋子


ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし) ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)
親はもちろん友人同士の価値観から自分を切り離して、ひとりで立ってもいいのに・・・。でもそれは「孤独」とか「変わり者」扱いなのかしら。そのあたりが上手く理解できないことをしみじみ感じる。しかし、なんだかんだ言っても、みずほは上から目線な気がする。
読了日:09月23日 著者:辻村 深月


もっと塩味を!―Plus de sel,s’il vous plait! もっと塩味を!―Plus de sel,s’il vous plait!
美人で気風の良い人妻がパリでマダムと呼ばれるようになるまで。泥沼になりそうな時、辛い時にも、カラッとした気質が無くならないのは天性のものなのか。最近、なんだかがっかりすることが多くなってしまった著者だがこれは面白いなと思った。軽いテンポの中に、奥行きがある。どんな方がモデルなのかしら。
読了日:09月22日 著者:林 真理子


おべんとうの時間 おべんとうの時間
最初にお弁当とその持ち主(食べ主)の写真がある、どんな人なのかなぁ・・・と想像を膨らませてから、ひとり語りのようにまとめられたインタビューを読んでいくのが楽しかった。全く普段着のお弁当なのが良かった。作ってくれた人へ自然と想いが向かうのが感じられて、お弁当作りに長期的な楽しさが見出せる。きっといつかお弁当のことを懐かしく思い出してくれる日がくるかな。
読了日:09月20日 著者:阿部 了(写真),阿部 直美(文)


彼女のしあわせ 彼女のしあわせ
熟年離婚しそうな妻が、それでも夫にあることを「気づかせちゃいけない」と決意する場面が心に残る。その理由が、夫のプライドを守る優しさからきているところに、ちょっと涙。人には全力で「気が付きたくないこと」があるけれど、それに蓋をするか、受け止めるか・・・なんだかいろいろ考えてしまった。
読了日:09月20日 著者:朝比奈 あすか


I'm sorry,mama. I'm sorry,mama.
出てくる人物それぞれに小さな嫌悪感を抱いてしまう。人の嫌な部分をデフォルメするのが上手というか・・・なんというか・・・。もしアイ子が美人ならまた違う人生なんでしょうね・・・。
読了日:09月20日 著者:桐野 夏生


南アフリカらしい時間 南アフリカらしい時間
日本から24時間離れた国での生活。泥棒は当たり前、個性的な友人たち、マンデラ氏との交流・・・激動の90年代に滞在していた著者だが、あくまで控えめな語り口にとても好感がもてる。もっとこの国を知りたくなる。
読了日:09月18日 著者:植田 智加子


ふたたびの虹 (祥伝社文庫) ふたたびの虹 (祥伝社文庫)
女将の過去が静かに明かされていく。でも、不快感や脱力感のある明かし方でないところが、物語の雰囲気と合っていて優しさを感じる。「ばんざい屋」の様子が目に見えるかのように浮かんできて、お料理の味も含めて、想像する楽しさを味あわせてせてもらいました。ご馳走さまです。
読了日:09月18日 著者:柴田 よしき


三人暮らし 三人暮らし
色々なかたちのルームシェアをしていたので、なんだか懐かしく思い出す。3人というのはバランスが良いんだよね・・・。しかし、3人のうち誰か曲者なんじゃないかと、どの話もドキドキしてしまうのは、人を信用していない証拠でしょうか・・・。昨日まで他人だった80代と10代が一緒に暮らす「ばらの香り」がとても好き。
読了日:09月14日 著者:群 ようこ


竜の涙 ばんざい屋の夜 竜の涙 ばんざい屋の夜
新橋や関内・・・赤提灯近くに長く勤めていたので、なんだかこの雰囲気が懐かしい。年配のご夫婦でやっていた、サバの味噌煮の美味しい店があったけれど、やはり再開発でなくなってしまったことを思い出す。それぞれに背景があるんだろうな・・。
読了日:09月14日 著者:柴田 よしき


腰痛は<怒り>である 普及版 腰痛は<怒り>である 普及版
一番抑圧されやすい感情である怒り。その怒りを認めるよりも、肉体的痛みを無意識に選ぶ日々・・・。夫の腰痛にはマッサージのテクを磨くより「手当ての」優しさを発揮してみよう。もっと追求したいテーマだ。
読了日:09月14日 著者:長谷川 淳史


身の上話 身の上話
タンポポの種みたいにふわふわと頼りないミチル。彼女には金運があっても男運がなかった・・・。ラストでは鳥肌が立ったが、きっとミチルは淡々と受け入れてしまうのではないかと思う。毎日、いろいろな「事件」が報道されるが、その背景には不可解で不完全な人間臭さが渦巻いているんだろうな。久しぶりに一気読みした作品。
読了日:09月12日 著者:佐藤正午


終の住処 終の住処
「建築家に依頼した家」「いろいろあるが順調な仕事」「浮気相手」キーワードだけ抜き出せば雑誌に載っている幸せ家族のよう。デフォルメされているけど、こんな男性はかなり居そうな気がする。
読了日:09月11日 著者:磯崎 憲一郎


春のかけら (集英社文庫) 春のかけら (集英社文庫)
裕福な家庭で育ち、毎日に不満があるわけでもない女子高生が一転、街の娼婦に。主人公が自然体で悲壮感は全く感じられないまま、どんどん世間に流されていく。でも、ありのままを感じて、物事を複雑にしない主人公になぜだか好感がもてる。唯一の親友:すし屋のヤスさんとのやり取りが好き。
読了日:09月10日 著者:津村 節子


東京公園 (新潮文庫) 東京公園 (新潮文庫)
公園の新緑が映える季節・・・5月頃にまた読み返したくなる気がする。主人公がきちんとひとりで考えて動くタイプなので、好感がもてた。ラストの1ページだけは余分だったかな・・。
読了日:09月07日 著者:小路 幸也


私が語りはじめた彼は (新潮文庫) 私が語りはじめた彼は (新潮文庫)
「村川」と深く係わった人々の日常・・・そこには10年以上の歳月が流れているようだが、彼の魅力が全く伝わってこないのがかえって不気味。読んでいるうちに、内容よりも文章に惹かれ始めた。無駄な表現が一切なく、直接的でないのに心理描写が美しい。
読了日:09月06日 著者:三浦 しをん


ヌルイコイ (光文社文庫) ヌルイコイ (光文社文庫)
『孤独』を際立たせて味わうための係わりと、ひとりになった後の『孤独』は全く別物だと思う。だから、不治の病だったはずの自分も、夫も、不倫相手も、全て失くした後では、もう「鳩」と呼んだ彼には出合えない気がする。
読了日:09月03日 著者:井上 荒野


「小さな暮らし」で軽やかに生きる―ものを減らして、必要なものだけに (ゆうゆう特別編集) (主婦の友生活シリーズ) 「小さな暮らし」で軽やかに生きる―ものを減らして、必要なものだけに (ゆうゆう特別編集) (主婦の友生活シリーズ)
「ゆうゆう」は人生の先輩向けの雑誌だけれど、自分の年齢向けのものより余程役に立つので好きだ。その「シンプルライフ編」というか、元気な間に「身辺整理編」。所有するだけで満たされるなんて、もう無意味だという潔さが良いなぁ。
読了日:09月03日 著者:主婦の友社


マザー マザー
夏実をはじめとして、主人公の周りにいる登場人物が魅力的なこともあり、どんどん話に引き込まれていく。ここから都市伝説が始まっていくんじゃないかしらと思いながら一気読み。ラストの余韻に浸ったまま再び冒頭を読むと、最初は孤独だけを感じたのが「尻拭いは自分で」という辛辣な法則も見え隠れして胸が痛い。
読了日:09月01日 著者:平山 瑞穂


飢え (角川文庫) 飢え (角川文庫)
林芙美子とはどんな人だったのか?著者が自分の性格と照らし合わせながら読み解いていく。いろんな人が林芙美子を語るが、彼女を「どう思うのか」という部分に、くっきりと個人としての考え方が出てくることに面白さがあると思う。しかしこのタイトルは、まさにそのものズバリで・・・すごい。
読了日:09月01日 著者:群 ようこ



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