8月の読書メーター
読んだ本の数:25冊
猛暑は読書が進みます。現実逃避かしら?
津村節子がリバイバルヒット。
20代の頃は「幸せになれない女性」シリーズ
と呼んでいた著者の作品だが、とんでもなかった!!
浅はかな過去の自分に赤面しつつも
再び手に取って読むことができる幸せを感じる。
再読できる本のストックを増やしていきたいな。
「天地明察」は期待が大きかったからか
物足りなさを感じてしまった。
ジェイン・オースティンの読書会
映画から入り、「説得」だけ読了の状態で読んだ。登場人物さえ把握できればジェイン・オースティンを全く未知の状態でも楽しめると思う。でも、6つの作品を読み込んだ後なら更に新しい視点というか、お楽しみがありそう。読書会、憧れます。
読了日:08月05日 著者:カレン・ジョイ ファウラー
天地明察
タイトルから勝手に抱いていた重厚なイメージとは裏腹に、キャッチーな台詞と展開でまるでTVの時代劇を見ているかのようで読みやすい。前半はどうしても「四千万歩の男」がちらついてしまったが、後半部は面白さが急加速。加速しすぎてあっという間に流されてしまった。「渋川春海」という人物が魅力的なだけに残念。でも、読む人を選ばない間口の広い小説だと思う。
読了日:08月21日 著者:冲方 丁
冬の虹 (新潮文庫)
夫の蒸発からサラ借金の取立てまでは、怒涛の日々でちょっとしたホラーよりもぞっとする。主人公の美しい言葉遣いが好きだ。後半はメロドラマ風になっていくが、冷酷な現実も用意されていてやはりぞっとする。着物や和裁の話が多く出てくるのでその面からも楽しめる。
読了日:08月25日 著者:津村 節子
絹扇 (新潮文庫)
貧しい農家兼織屋に生まれた長女ちよの半生。器量よしで春江一の織手と言われたちよ。玉の輿に乗った後もそんな自覚もなく、織手として家業を助け働き続ける。この時代は「死」が今より身近だった。最後、何も無くなってしまったちよにも安らかな人生の兆しがみえるのが救い。折々にお寺がコミュニティーの中心的な役割をになっている様子が伺えてそれがとても温かく感じる。
読了日:08月02日 著者:津村 節子
花がたみ
越前和紙の里、福井県五箇で紙漉き業の娘として育った綾乃。失恋が元で東京へ出てきた後も、故郷をとても愛していることが伝わってきて、なじみのない紙漉きにだんだん心惹かれてくる。福井県の話題が出たらきっと「花がたみ」と織物の「絹扇」を思い出すと思う。津村節子は凄い。
読了日:08月12日 著者:津村 節子
重い歳月 (文春文庫)
ひとりで生きられる能力がある場合、家の中にいる男は邪魔なだけ・・・という説を思い出す。でも、著者は別れるという選択を考える暇もなく、家事をこなし、子を育て、夫に気を遣い(ここが読んでいて一番辛い)、そして『書く』 途中で何度も「うわぁ~っ」と投げ出したくなるが、止められず一気読み。夫側からの視点といえそうな「一家の主」も読んでみよう。
読了日:08月30日 著者:津村 節子
家、家にあらず (集英社文庫)
お屋敷での暮らしが興味深い。何かをなし遂げようと決めて、家庭を持たずそれだけに邁進する女は誰よりも強いし、時によって男よりも出世するというが・・・。それも激しい母性の一端なのだろうか。
読了日:08月02日 著者:松井 今朝子
非道、行ずべからず (集英社文庫)
老女形のねっとりとした話し方や流し目が、行間からにじみ出てきそう。そんな女形(だけでないのがなんとも・・・)が惚れた魔性のお美代の話も読みたいな。
読了日:08月18日 著者:松井 今朝子
もう私のことはわからないのだけれど
一口に介護といってもその実態はさまざま。うっすらと共通して感じるのが「罪悪感」という見えない枷。・・・あまりに個人的すぎて感想がまとまらない。ただこのテーマを淡々と取り上げ続けた著書の視線は尊い。
読了日:08月17日 著者:姫野 カオルコ
ホリー・ガーデン (新潮文庫)
きちんとした食事を作りたくなると読み返す。果歩のお弁当や料理がとても美味しそうで。ふわふわとした果歩がひとりでピクニックに行くシーンがとても好き。日常や肉体をコントロールするように、自分の心まで制御する静枝に痛々しさを感じる。情が深すぎるのかしら。
読了日:08月30日 著者:江國 香織
雉猫心中
当人たちには現実と思える妄想が入り混じっていて、猛暑の蜃気楼みたい。もともと素質があったとはいえ、生活を失った男が哀れ・・・。猫のヨベルは我関せず。
読了日:08月17日 著者:井上 荒野
クレンズの魔法―母たちが娘に伝えてきた秘伝の幸福書
著者には火の玉のような激しいイメージがあったけれど、押し付けがましくない穏やかなメッセージが感じられて、不思議と素直に耳を傾けたくなる。身綺麗にしていること、掃除をするという日常のルーティーンのを大切にしようと思った。
読了日:08月14日 著者:田口 ランディ
レモン・インセスト (光文社文庫)
24年ぶりに再会した美しい姉弟。血の禁忌は犯さずとも、弟の虚無感に引き込まれるようなラスト。相手が姉でなくとも弟はいつかそうしていた気がする。ひとり残された美紗緒のことを思うと辛い。
読了日:08月12日 著者:小池 真理子
ずぼらな青木さんの冷えとりグッズとごはん
レッグウオーマーを愛用し始めたら調子がいい!味噌を出汁で緩めておく「味噌汁の素」真似してみよう。冷え取りに終わりはないのですね。
読了日:08月10日 著者:青木美詠子
御不浄バトル
会社の中で唯一ひとりで無防備になれるトイレは、いろんな意味で本能のままに振舞える安らぎ空間。通勤途中のトイレでは逆に公共の場所という社会性が染み付いていたのが対照的。
読了日:08月09日 著者:羽田 圭介
半農半Xの種を播く
この本に「出会うべき時期」があるんだろうな。心が緩やかに半農半Xの生き方に傾いてきている。
読了日:08月06日 著者:塩見 直紀,種まき大作戦
真昼なのに昏い部屋
ラストの一文が芯から怖い。言葉の通じない夫婦の会話よりも怖い。何かを選んだ後に「世間知らずだった」なんてことは通用しない。発情してしまうのは仕方ないけれど、穏やかなおとぎ話のまま終わらせなかったのが凄い。「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」の陶子とは違う。
読了日:08月05日 著者:江國 香織
アメリカ・アーミッシュの人びと
アーミッシュの夫婦と過ごした1週間。過度な歓待をせず期待もせず、金銭も受け取らず、あるがままを見せてくれた夫婦に読み手からも感謝したい。言葉や行動がそのままの意味を持つ社会なんだと思った。もっと知りたい。
読了日:08月03日 著者:池田 智
娼年 (集英社文庫)
こういう倶楽部はあるんだろうな、また、あって欲しいなと思う。性の描写は多いのにエロではない不思議。
読了日:08月03日 著者:石田 衣良
炎上する君
ひとつひとつ違った、奇妙な世界が広がっている短編集。ストレスで身体が浮いてしまう病気が流行るお話の「ある風船の落下」が一番すんなりと世界に入れて困らなかった。サラッと読むか、深く思考するかで評価が変わりそうな一冊。
読了日:08月25日 著者:西 加奈子
sex
短編かつテーマが潔いのでどうしても「行為」だけが目立ってしまう。あとがきの「好きなひととたくさん」というメッセージが好き。「好きな人」がたくさんいる人は大変だっ。
読了日:08月25日 著者:石田 衣良
産まない女
嫌いな「自分」の子供は産みたくない・・・これを精神の問題とするなら、公の場が解決できることは少ないかもしれない。どれだけ異性に愛されても、自分を許して好きになるのは自分自身にしかできないもの。ただ、あまりに愛子が「自分」に囚われすぎていることに、読んでいて息苦しさを感じた。もう少し楽になって欲しい・・・。
読了日:08月22日 著者:栗原 美和子
痺れる
幽霊は出てきませんが怖い・・・。怖かった。この短編集を全て表しているかのようなタイトルが、読み終わった後に更に不気味さを醸しだしていてゾッとした。。
読了日:08月02日 著者:沼田 まほかる
緑金書房午睡譚
「あちら」と「こちら」の境界線があいまいな月島にある古本屋。そこに間借りすることになった休学中の16歳。なかなかそそられる舞台なのですが、ちょっと物語の世界に入るのに時間がかかりました。ファンタジー馴れしていないからかしら?
読了日:08月02日 著者:篠田 真由美
綺麗な生活
中途半端に「世間様」が出てくるところに違和感とつまらなさを感じる。もっと深く「セレブ母」の生き方に突っ込んだ話があったらまた読みたい。
読了日:08月31日 著者:林 真理子