12月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
「わたしを離さないで」と「死神の精度」は自然と死ぬことについて考えさせられた。
できれば、そっと死神に現れて欲しい。
とても、爽やかに旅立てそうだ。
さて、死ぬまでは(ありがたいことに)生きている。
できれば軽やかに生きていたい。
「人間の絆」はそんな想いに役立つ一冊。
物語としても面白い。
冬の夜長のお供にもなる。
わたしを離さないで
「提供」「保護官」「介護人」などの言葉を浮かびあがらせる清冽な文体。孤独に、そして着実にその「使命」を全うしていく元子供達。彼らの体温を感じるだけに、読後はしばらく余韻から抜け出せなくなった。静かで抵抗を知らない存在が、なぜこんなに恐怖感を与えるのか。彼らから目を逸らしている事実が恐怖なのか。
読了日:12月30日 著者:カズオ イシグロ
思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)
再読するほどにタイトルの意味を考える。麻子が暮らす「恐怖と悲しみ」に満ちたDV夫との家。夫の幼稚さに鳥肌が立つが、後半、自分の鏡のような女に出会ってから変わっていく彼女が好きだ。郁子の「ひとりに倦んでいる」姿もいとおしい。
読了日:12月28日 著者:江國 香織
ムーヴド
誰かに頼られている、役に立っている実感がないと虚しさの波に襲われるのだ。猫から始まり新しい自分を見つけるまでの物語。
読了日:12月28日 著者:谷村 志穂
人間の絆〈下〉 (岩波文庫)
どん底から浮上するフィリップ君。自分は何を幸せだと思うのか、問いかけ続けていく。逃避でなく、決して皮肉でもない「人生は無意味だ」。この言葉の意味をもっと味わうために何度でも再読したい。
読了日:12月24日 著者:モーム
雷神帖―エッセー集成2 (エッセー集成 2)
私には難解だが、決して文章を冷たく感じることはない。著者は記憶のストックや知識を武器に、独りよがりになったりはしないからだ。初めて知る人物、言葉、出来事にわくわくしながら未知の扉を開くことができる。 間口の広いエッセイだ。
読了日:12月19日 著者:池澤 夏樹
人間の絆〈中〉 (岩波文庫)
若かりしフィリップ君、見事に女性に遊ばれて・・・いや、使われちゃったなぁ。
読了日:12月17日 著者:モーム
人間の絆〈上〉 (岩波文庫)
「ひろさちや」さんが大学生時代に読み「人生は無意味だ」と悟ったと書いていたので思わず手に取った。タイトルにおののいたが、意外にも読みやすく夢中になる。
読了日:12月17日 著者:モーム
死神の精度 (文春文庫)
死神と言えど万能の神にあらず。哀しいかな組織の一員なので「情報が少なく」納得いかないこともある。そこが人間臭い。これは何だ?と尋ねる姿につい心を開きたくなってしまう。疑問はあれど感情のブレがない死神は、最期の伴走者として現れるには歓迎だ。彼を相手に勝手に今生の気持ちを整理してしまいそう。そして、もし、一緒に晴れ間が見られたなら最高だ。
読了日:12月08日 著者:伊坂 幸太郎
クワイエットルームにようこそ (文春文庫)
死ぬつもりがないのに死んじゃう・・・女。冗談の国に生きている男。人の生き方にものさしは要らないんだよな・・・。作者が監督をした映画版ではハジケタ内田由紀が見られてこちらもお勧め。
読了日:12月06日 著者:松尾 スズキ
お寺で遊ぶ東京散歩
著者が夢中になっていることがよく出ていて読んでいて楽しい。影響されて、まずは巣鴨にいきたくなった。
読了日:12月02日 著者:吉田 さらさ
四十の手ならい 和心暮らし
着物は冷えにいいのよね。また茶道を始めたくなった。うきうきさせてくれる一冊。
読了日:12月02日 著者:横森 理香
笑わない数学者―MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)
理数系好きでないと楽しめないのか、という不安は杞憂だった。謎解きに参加できなくても楽しめた。犀川と萌絵の会話が気に入っている。
読了日:12月02日 著者:森 博嗣