ロシアファンによるエッセイの続き。
エピソード4です
ネイサンがバイオリンもやったことある、というのは聞いたことあると思いますが、“意図的に”話さなかったと結論づけているのが面白い
さらに、これらすべてのことで素晴らしい成績を残すことができた、その秘密とは
「今日の彼の洗練された氷上での動きは、バレエスタジオでの彼の時代にまでさかのぼります」
USAトゥデイのクリスティンブレナンも、2018年にネイサンのためにいくつかの優れたスケートの形容詞 を惜しみませんでした。「チェンをそのような強さにするのは、このユニークで強力なジャンプと絶妙な職人技のセットです...」彼女はまた、1988年のオリンピックチャンピオンであるブライアン・ボイタノのレビューを彼女の記事で引用しました。「4回転でのジャンプテクニックが非常に正確であると同時に、スケーティングスタイルを忘れないのは驚くべきことです。」と述べています。そして彼女は結論を下しました。ただジャンプしたいだけのほとんどの若いスケーターとは異なり、チェンは彼女の振り付けとプレゼンテーションを真剣に気にかけています。
ネイサンは、バレエのクラスによって、ポップミュージックからクラシック音楽まで、さまざまな音楽スタイルに適応できるようになったと何度も言っています。
「若い年齢でこの[トレーニング]を経験したことは確かに大いに役立ちます。手の形を保つ方法、整列する方法、音楽に移行する方法を知っています」と彼は言いました。
バレエの背景のこの評価は驚くべきことではありませんが、彼の別の発言は一見、やや意外に聞こえるかもしれません。
「バレエは、4回転ジャンプを着地させることを学ぶために必要なものです。」
ここでは、フィギュアスケートやバレエで重力を克服する方法について推測することができます。バレエではそのようなジャンプは3ターンが限界ですが、そこと空中でのマルチターンジャンプの両方があります。ネイサンは氷の上とバレエクラスの床とで同時にジャンプすることを学びました、そしてこれはおそらく、特定の相乗効果を与えました。バレエの先生は、彼がツアーやピルエットをどれほど簡単にマスターしたかを指摘しました。彼は、仲間が夢にも思わなかったことをしました。たとえば、プリエからダブルラウンドに離陸し、別のプリエに着陸するなどです。「難しいのでしょうか？」彼は尋ねました。そして、教師は彼をはるかに年上の学生と一緒のクラスに移す以外に選択肢がありませんでした。
バレエはネイサンの忍耐力も教えました。そしてここで、ネイサンのバレエクラスの別の教師であるジェフ・ロジャースの言葉 を思い出すのが適切です。
「バレエは軟弱ではありません。自分の体が何をしているのかを理解する必要があります。頭からつま先まで...彼がバレエから学んだことの1つは、彼の快適ゾーンから出てそれを楽しむ方法です。」
しかし、バレエのクラスがすべてではありませんでした。ネイサンは、ピアノ、そしてしばらくの間はバイオリンまで、音楽に積極的で熱心でした。彼はピアノについては何度も話をしますが、（10歳のときにフィギュアスケートに失敗した場合はピアニストになりたいとさえ確信 していました）しかしバイオリンについては逆に黙っていたいと思ってました。でも、昨年のジャン＝リュック・ベイカーとケイトリン・ホワイエクとのインスタライブで、ネイサンは思いがけず、彼の人生にこの楽器があったと告白しました。しかも、彼はネイサンらしい言い方でそれを話しました。
「バイオリンを1年ほど弾いてみましたが…それは最高のアイデアではありませんでした！（笑）ひどい音でした。バイオリンスタンドに置かれた小さなピースがあり、いわば音が少しこもります（注：ミュート）。私の母はいつも「バイオリンの音を消してくれませんか？」と言います。（笑）「このホラーは聞きたくない」みたいな感じ。」
あなたはネイサンの話に耳を傾け、彼を楽器に近づけない方が良い、と一般的に思うかもしれません。実際には彼が言うほど悪くはありませんでした。
いずれにせよ、彼はピアノを弾きます。彼は年齢別カテゴリーで何度も地元の大会で優勝し、今日までプレーを続けており、時には彼のピアノの練習のちょっとした動画でファンを甘くスイートにさせます。
バイオリンはギターに置き換えられました。ネイサンはティーンエイジャーらしくそれを習得しました。現在、彼はエレキギターの弾き方を学んでいます。彼がすることと同じくらい熱心に（彼はそれをストックホルムの世界選手権に持っていきました ）。
スケーターのネイサンにとって、音楽のレッスンは見過ごされませんでした。彼のスケートを見るとき、彼が音楽をどのように聞いて感じているか、彼がプログラムのすべての音楽フレーズを、彼の動きとジェスチャーでどのように反映しているかに注意を払わずにはいられません。
ネイサンの新プロをネイサンのピアノの音で入れ替えてみましたが、どちらも本人で表現が同じなせいかネイサンのピアノ＝ネイサンのスケートである(というわけで是非正式にレコーディングして使いませんかネイサンのピアノ…)
— DN (@dsntedge) 2020年9月30日
©️🎥🎹⛸#nathanchen #philipglass #trumansleeps pic.twitter.com/66t0JShDCH
すべてに間に合い、学校を忘れないこと
ネイサンがイェール大学でのフルタイムの研究とフィギュアスケートを両立させたとき*、彼は終わらない日々を送る秘密を知っている、と彼について冗談を言った。
写真：増池博子/ニューヨークタイムズ
*ネイサンは、オリンピックの準備のために2年間の学術休暇を取得しました。
もしこれが本当なら、その秘密をネイサンは子供の頃から知っていたに違いありません。私たちは彼の正確なスケジュールを自由に知るわけではなく、断片的な情報だけを持っています。それによると、彼が数多くの活動すべてにどれだけ定期的にどのくらいの時間を費やしたかを知ることができます。
学校はどうですか？多くのプロのスケーターとは異なり、ネイサンはソルトレイクに住んでいる間、ホームスクーリング（通信制）よりも通常の公立学校に通うことを好みました。
このホーソーン小学校で、ABCテレビが撮影された年、ネイサンは5年生を終えたばかりでしたが、1レベル上のクラスを受講 する高度な教育プログラムを受講していました。彼の先生のジュリー・アンセルモは、彼がすべてを管理する方法に心から驚いていました。
ネイサンの回想によれば、彼はフィギュアスケートでの成功を学校の友達と共有することをあまり望んでいませんでした。これは彼自身がライファーに彼の学年について話した中身です。
「当時、ソルトレイクシティにはさまざまな国籍の人はあまりいませんでした。僕は学校で数少ないアジア人の一人でした。その上、フィギュアスケートは僕の社会的地位にとって理想的ではありませんでした。しかし、それでも僕はよく勉強し、他の人たちは僕を尊敬し、学校で特別な困難を経験することはありませんでした。ああ、そうだ、僕はフィギュアスケートについて少しからかわれました。それでそうだった、今の僕は、この点ではより良いと思います。しかし、全体的には大丈夫でした。誰もがリンクで等しく受け入れてくれました。僕は僕の人生のこれらの2つの部分、学校とスケートリンクを完全に分離しようとしました。これはいいと思います。フィギュアスケートは僕の人生の重要な部分であり、僕にとってそれは原動力です。同時に、別の生活を送ることが有益な場合もあります。」
彼はそのような忙しいスケジュールが好きでしたか？ネイサンはそう言います 。「私が学校に通っていたとき、母は私がトラブルに巻き込まれることを望んでいませんでした。ソルトレイクシティはかなり安全な場所ですが、彼女は私が何か役に立つことをしていて、時間を無駄にしないようにしたかったのです。それで彼女は私をホッケー、バレエ、体操などに連れて行ってくれました。毎日午前7時から午後6時まで忙しかった。私はこの生き方が好きでした。私の性格に合っていると思います。いろいろな人とコミュニケーションを取り、一般的な成長に役立っています。」
厳格な日常生活は、ビデオゲームなど学童の好きな娯楽のための時間はほとんどありませんでした。しかし、兄たち（15歳のトニーと13歳のコリン）は、彼のすべての成功と素晴らしい仕事にもかかわらず、彼はまだ末っ子の子供であることを思い出させる機会を逃しませんでした。彼らは家の地下室で一緒にホッケーをし、兄弟として彼を元気づけました。「（私の兄弟は）私のスケートを笑わないで、私をからかう」とネイサンはABCニュースに語った。「これは彼らのお気に入りの娯楽です。」
私たちが紹介した若い天才フィギュアスケート選手の話は、理想的なヒーローのおとぎ話のようなものです。ハリーポッターやハーマイオニーグレンジャーのような人を1本のボトルに入れるようなものです。優れた才能と学習能力を組み合わせる必要がある場合、すべてを正しく計算して計画する能力とちょっとした冒険心を備える。多くの作業をまとめる必要がある場合、そのうちの一つは不可欠です。そしてさらに謙虚さ、忍耐力、そして持久力...ここにかなりの量の魔法を加えることを忘れないでください。この例えに驚かないでください。子供の頃、ネイサンは私たちの多くと同じように、ホグワーツ魔法魔術学校の魔法使いについての物語の映画を見るのが大好きでした。そして、彼自身が魔法使いになることができました（魔法の杖の助けを借りずになんとかすることができました）
そうでなければ、彼の多くの才能とさらに多くの成功をどのように説明するのですか？そして時が経つにつれて、彼は特別な魔法の契約を結んでいるようです。
そしてもう1つ、ネイサンの趣味や活動、バレエ、体操、ホッケー、チェス、音楽などに関するすべての事実を収集し、彼が氷上で発揮するスキルと能力に新しい品質を追加したことを繰り返し指摘しました。それがなければ、彼は私たちが知っているネイサン・チェンにはならなかっただろう。フィギュアスケートだけでは彼をここまで傑出したスケーターに変えることはできません。ここにパラドックスがあります。
さて、私たちの物語の次の部分では、フィギュアスケートに戻り、ネイサンの最初の大きなトーナメント、彼が優勝したプログラム、彼を助けたコーチ、そしてこれに貢献した状況について話します。
PS：また、ポッドキャストのLilaFearの翻訳とScott Hamiltonのライブインタビュー、そして私たちの絶え間ない最も責任のある出版編集者であるLittle Sparrowの翻訳に協力してくれた、VikiLeeksのユーザーに深く感謝します。
以上です
ネイサンは小学校のときに学年より上の内容を学んでいたと
本人は中学校の時に飛び級したと語っていました。
小学校では、フィギュアスケートをしていると言うと、女子っぽいとからかわれるのではないかと思い、人には言わなかったそう。
それでも習い事だけでなく勉強も頑張るネイサン。
ピアノと宿題は「自由時間」に行うものなのか
そして、この作者がだした結論が、ネイサンは魔法使いである、と
うん、そう思っておかないと、スーパースターのネイサンを説明できませんね
これで、第2弾のエッセイ、
『ネイサン・チェンはすべてを行うことができます！
ー チャンピオンの幼少期の趣味についての素晴らしい話』
は以上です。
そして最後に書かれているように、
次は彼を幼少期から取り巻くコーチの話、だそう
楽しみですね
文中のリンクにあった、ネイサンが母校の小学校やバレエスクールを訪問する動画です。
素敵な動画です
こうやって、平昌オリンピック前には、怒濤のプロモーションがあったわけね
ジャン=リュック&ケイトリンとの胸キュンインスタライブ
ジャン=リュックさんとのライブが一番、素のネイサンを見ることができて、可愛かったよね～
ジャン=リュックコーチ、またネイサンとのインスタライブやってくれませんか
下のネイサンをポチッと押していただけると嬉しいですネイサンのこと天才で神童で素晴らしい子どもだったとは思っていたけど、ここまでとは
…と、改めて感心するばかりです