信心だから仕方ないか。でも、A4で10枚を超える規定集が渡されて、それを読むだけでウンザリ。

試験の作成から、採点、点票,出欠票、から始まって、延々と、いかに平均点数を大きくなく小さくなく押さえるかに腐心したシステム。大手の会社が売り込んだこのシステムは,管理する側からすれば,結果が数字ですぐに分かるから便利この上ないだろうが、これを入力する側は大変な無駄労働だ。紙に書けばあっという間に出来上がる代物ばかり。

でもね。この学校は生徒がいいのだ。素直で,純粋で、屈託なく恵まれた家庭に育った子供ばかり。偏差値の高い学校ではないが、私立の中堅校としてはこんなかんじ。でも大学に推薦でいけるので、生徒達はのんびり、ゆったり。カリカリする子もなければ、寝てばかりいる子も。

でも、狭い教壇スペースを,での悪いマーカーを動かして、僕は楽しく授業が出来る。幸運だった。英語職人からすれば、これほどの仕事場は無いと思われる。時給は学生アルバイト並みに低くて、額を見るとイヤになるが、それでも、生徒の顔を見ると元気が出てくる。

おにぎりを一個作ってもらって、空いている時間に食べる。トイレがすぐ目の前だから、助かるし。でもな、この椅子と机はどうにかならんかね。狭く小さく、パソコンは動かない。まいっか。

学会と称して奥さんと旅行を決め込む医者がいるし、お金で囲って自分の主治医にしているテレビ局社長もいるが、僕の方が幸せなのではないだろうか。

明日もこの英語職人1時間10分かけて、電車を二つ乗り継いで,出校する。土曜日も働いているなんて、すごいだろう?