老骨になってしまってから、朝は外出する必要がない日などは、呆然としてしまう。それが、さよこさんから、お礼にと、胡蝶蘭を贈られて、すこしずつ、手をかける時間が増えてきた。蘭の出身は東南アジアの亜熱帯雨林なのだとか。英語では元々、moth orchid 蛾の蘭と呼ばれていたのが、日本に入ってきた19世紀、蛾、ではよくないというので、胡蝶、つまりチョウチョ、と名前をつけたのだそうだ。でも今は英語ですらも、butterfly orchid といわれるのだそうだ。蛾から蝶へ。

昨年末贈られた蘭はこの冬2月に鉢を3つに変えて植え替えた。未だに、緑の葉は元気だ。今朝、蘭の栽培本を読んだら、なんと100種を超える蘭 orchid があり、僕のはミニオーキッド、小さな蘭と分類されるらしい。

老骨になるまで、園芸、にはまったく関心がなかったのに、今や、鉢二つが気になってしまう。

春の足音が聞こえてきたから、もしかしたら、この二つの蘭は、生き延びて、花芽を出してくれるだろうと期待するが、今日読んだ本に、蘭は、高い温度を好むが少し涼やかな温度がないと花が咲かないとあった。

あちゃあ。何と気難しい、面倒な花なんだろう。若い綺麗な女性に似ているかも。直射日光はダメとあったから、この冬、レースのカーテン越しに二鉢を出すのが日課になった。綺麗な紫の花を咲かせてくれと願いながら。

ジャガイモ、バナナ、ニンニク、タマネギ、コメの研ぎ汁,がいいというから、100倍の希釈水にして、噴霧するし、シナモンが殺菌効果があると聞けば、これの水溶液をつくって,毎日葉っぱを掃除する。

あ、九時に近い、さ、仕事に出かけよう。おっと、地震だ.久しぶりにiPhoneが警戒音を鳴らした。でも10秒で収まった。今月でおさらばする学校の,僕の机の上や引き出しを片付けよう。感傷的にならないように.卒業式には出て、教え子の笑顔をたのしもう。

ええと、そうだ今日は中学一年の英語の教科書をコピーして、こうなるぞおお、と授業をやろう。半分の生徒くらいは聞いてくれるだろう。

YouTubeの画像の僕の日常にしているが、僕の日常にしているが、もう見飽きたのに、また見ている老人がここにいる。長谷川唯、聡太と翔平、市丸市長、モモチャン,そんな世界から抜け出すどころか、どっぷり。

でも同時に、アニメが原作の映画や小説には,もうウンザリ。移民に苦しむイギリスや独仏。ロシアや中東の殺戮記事に慣れきってしまって麻痺したこの精神。あの世に行って恋女房殿に会うまで、シャバにいなければ。

岡田尊司の愛情を得られなかった人間達の今の時代、その解析を懐にして、回避型人になってしまい、マスクして逃げ隠れする子供達を、さて見に行こう。子供達は隠れていたい人ばかり。僕と同じ。小さなスマホやタブレットの中の、現像と空想に浸って、逃げまくる。閉じこもる。隠れる。

まいいかあ。