「女嫌い」を、読んだばかりの、古希じじいの僕にとっては、上野のこの新刊本、「一人で勝手に死ぬのが良いわ」、というその本が、なんとなんと、ベストセラー。しかも、桁違い。うそでしょ。

フェミニスト上野の文章が、この国でそんなに読まれるなんて。信じられない。

だって、女なんてうるさいだけだよ、という83歳の森が、なんと、トランプそっくり自分のことは棚に上げて、「オリンピックの開催の邪魔をしてはいけない」、と会見で偉そうに言い、「それはおまえのことだ」と記者に目をむき、世論や、常識の言葉を逆手に使って、まるで、非難されるべきは自分ではなく、メディアの視点であるかのように言いくるめようとする。これは、トランプと同じ精神構造と、発言の仕方だ。責任は自分ではなく、メディアのせいだ。

自分は全く悪くない。女は、やりにくい、てがかかる。これを人は、女性蔑視と呼ぶ。でも、俺は女性をいつも尊敬してきたよと抗弁する。扇動して、暴力だよりの連中を使って、議事堂を襲い副大統領を攻撃しようとしたトランプ。選挙に負けたことを、ひっくり返そうとしたトランプは、秩序と法律が大事だ、とまるで自分には責任がないかのように、言葉自体をもてあそぶ。森も同じ。

「オリンピックの開催の障害になってはいけない」から、辞任する、ただし、15分間、俺の業績を聞け。延々と、まくし立てる。俺がやったんだよこれこれは。メキシコ国境に壁を作ったよ。俺がやったんだよ。パリ協定を破棄したよ、俺がやったのさ。

こうして彼は、依然として、一人歩きしてまるでそのこと自体が価値があるかのような、あることないこと並べ立てて、人は、だまされる。だから、アメリカは偉大になったのだ、と勘違いしてしまう。時給30ドルの時代から、17ドルになってしまったのは、民主党が悪いからだ。でも、トランプになって4年。時給どころか、工場もなくなってしまったのに、トランプは悪くないと、共和党支持者。

森は、記者を捕まえて、「女は手がかかるというのは女性蔑視で、五輪精神に反するから、五輪トップに私は不適当だという、あなたの意見は承るが、俺はやめない」と、最初は、意気軒昂だった。しかし、世論と、世界のメディアの論調を気にする、管は、手を回して、やめさせた。女か若いのなら、メディアも、世界世論も、だいじょうぶだろう。言われて、今頃、のこのこと出てきた、自民党女性議員団なるもののトップが、提灯を振っている。ああああ。

瀬戸際になってもなお院政を敷こうとした森は、最後は管と、小池にやられてしまった。

ああ、良い天気だなあ。でもまず、食器は洗ったし、洗濯物と、布団も干したから、コーヒーを飲んだし、予習をしよう。寒いなあ。

半藤一利は、死の床に、奥さんを呼んで、なんと、自分のことでも、奥さんのことでも、家族のことでも何でもなく、「日本は、そんなに悪くはないんだよ」といったという。ずいぶん彼の本は読んだけど、死に際まで、自分のことではなく、日本のことが心を占めていたとは。昭和天皇の14日の終戦の聖断は、軍部の暴発をなんとか押さえようとしてのものだったのだと「日本の一番長い日」の結論を修正した。でもさあ、日本国民の失われた命を忘れちゃっているんだよね。300万人以上の日本人を殺した戦争を、なかったかのように、行幸行幸で、かたずけたのは、ドイツが、未だに、戦犯を捜して処刑しているのと全く違うね。責任感というものがない。戦犯意識なんてどこにもない。

「イギリス帝国国家の遺産としての福祉国家と移民」という魅力的な表題の本は、でもさあ、高すぎるよ。年金暮らしの老いぼれじじいに、6000円は、ちょっとつらいぜ。アンディは、もう15年くらい前に、なぜイギリスから、極東島国に流れ着いたかの理由を、を笑いながら、「移民たちのために、あれこれと俺たちが払った税金を使っているんだけど、俺には何の恩恵もないし、仕事もあいつらにとられたからさ」と嘆いていた。ロンドン中心地から、バスで、20分も行けば、もうイギリス人のいない区域が広がる。居切はアメリカの都市部と同じで、合法非合法ともに移民無しでは、もう国が成り立たない。

まいっか。さあ、教科書を開こうぜ。