生まれてこの方中西部の中小都市に住むアメリカ人中年女性は、狂気と扇動、とが売り物の共和党の宣伝放送局アナウンサー、ラッシュリンボー氏のラジオ放送しか聞いてこなかった。ニュースはすべてリンボーのラジオ放送からしか聞かなかった。

そう告白するこの女性は、今、アメリカ中部の小都市で、社会福祉の仕事をしている。

彼女は、すべてがリンボーの言うとおりの世界を共有していたという。何があっても、何を言われても、すべて、リンボーの言葉しかなかったという。NYや、LA等は、異郷であり、いったことも,いきたいとも思わなかったという。

テレビは、映画や娯楽以外は、フォックスでしかニュースを見なかったという。

この、フォックス、リンボーコンビはアメリカの象徴であり、アメリカを代表する情報発信者達だ。今回の大統領選挙で、すでに、投票済みか、投票する人の、約78パーセントがこの二つしか見ないし,聞かないという,そういう岩盤鉄板の共和党支持者を作る組み合わせだ。共和党支持者のほぼ5人に4人は、自分の手にする情報を、フォックスとリンボーラジオから得ているというわけだ。

日本の自民党支持者の8割が、サンケイ新聞しか読まないし、フジテレビしか見ない、などということが日本で考えられるだろうか。

一度でも、この、リンボーラジオを聞いてみるといい。扇動する、あおり立てる、攻撃し、非難し、罵り、汚い言葉を連発する。プロレスとかボクシングとかの実況中継のアナウンサーのようだと思う人もいるはず。彼等を聞く視聴者のかかえる、矛先のない不満と怒りを想定して、とにかく、かみつく。題材は何でもいい、攻撃する相手は、トランプの政策に反対する人だ。それがいればいい。ただ、トランプ政権だけは、攻撃対象から外れる。トランプのすること、いうことは、何でも、持ち上げて、何でも褒めそやして、なんでもかんでも、飼い猫でもそこまでは、というほど、ニャンニャンする。

フォックスもおなじ。ときには、トランプは、カールソンとかのアンカーの表現をコピペして、自分のツイッターに使うほどだ。

昨日も、リンボーに,トランプは、自由国民勲章を授けたし、バイデンとの選挙事前討論会に出ることは拒否したが、リンボーラジオを使って、2時間、自分の嘘話を流し続けた。コロナなんて、すぐ消えるよ。と、いつもの、嘘八百を並べていた。ヒトラースタイルで、バルコニーから演説する集会を今週はまだ、3回も予定している。コロナを広げる。2000人を招待して、交通費を出して、帽子とTシャツを支給しても、400人しか集まらなかった。死ぬのを覚悟で出かけてきた人たちはすごい。岩盤の400人か、または、記念にホワイトハウスに入りたい人か。

ところが、このトリオ、リンボー、フォックス、トランプ、これが今現在、アメリカ国民のほぼ半分,42パーセントの支持を得ているのだ。恐ろしい国だ。前回ヒラリーが負けてしまった州では、今回の世論調査で、バイデンを上回っているところが出てきた。世論調査会社は、地方の情報収集が不正確だとかなんとか言い訳をしている。世論調査は、地方の情勢には疎いらしく、どうやら当てにはならないらしいが。

明らかに、トランプ再選の可能性が高まっているのだ。気候変動を抑える法律体制を撤廃して、パリ条約から脱退し、大企業が好きなように地下からガスを掘り出して、自然環境を破壊する。それを、規制撤廃。という。なんか響きがいいから、何も考えない人は、いいねえ、てっぱいしろ、という。コロナにかかっていても、熱が何度出たなどとは絶対に漏らすなよ、と医者に言えば、ホワイトハウスの担当の医者は、とうとう、一言もまだコロナ陽性になったのがいつで、陰性になったのがいつか、しゃべらない。しかも、今回は感染して一週間もたたないまま、数百人を中庭に集めて、大好きなヒトラーポーズでしゃべりまくった。自分は、チャーチルだという。誰に吹き込まれたか。また、感染を広げても、自分は、30人あまりの呼吸器感染症医療専門家に、守られていることを知っている。咳もすぐ治まる。

ホワイトハウスの中庭を埋めた400人のアメリカ人は、フォックスと、リンボーラジオ、を通してのみアメリカを知り、社会を知り、世界を見るそういう人たちと、記念品とお金が欲しかった人だけだろう。人にになんと100ドルの日当が出た。

恐ろしいではないか。誰でも、一度は、リンボーのラジオを聞くべきだ。ユウチュウブでいつでも聞けるから。