ついに装具を卒業しの翌日、試しに少し散歩へ行ってみた。
この日は、装具を外してから初めて外の道路を歩く日。家の中とは全然違う。
まず思った。怖い。道路って、こんなにデコボコしてたっけ?
ちょっとした段差。
傾き。
マンホール。
アスファルトの凸凹。
全部が怖い。つまずいたらどうしよう。
変な角度になったら?そのたびに頭をよぎる。
「再断裂…」この言葉がずっと消えない。
そして実際、歩きにくい。とにかく歩きにくい。
患足が、自分の足じゃないみたい。
力が入らない。
ふるふるする。
不安定。
昨日まで、装具であんなに颯爽と歩いていたのに。
「もうかなり普通に歩けてるかも!」って思っていたのに。
装具を外した瞬間、また一気に初心者に戻った感じ。
なんなら、ちょっと逆戻りした気分。
そしてふと思い出した。
ギプスを外して、初めて装具で歩いたあの日。
あの時も、「ついに装具、歩くぞ!」と思った次の瞬間、
「いや全然無理やん…」ってなった。
装具初日の話はこちら▼
アキレス腱って、本当に難しい。
筋力。
バランス。
歩き方。
恐怖感。
全部を少しずつ取り戻していかないといけない。
しかも、見た目ではわかりにくい。
普通に歩いているように見えても、本人の中ではずっと
「今伸びすぎてない?」
「変な力入ってない?」
「この段差やばくない?」って警戒している。
散歩だけでかなり疲れた。
でも、この“裸足で歩く感覚”に慣れていかないと前には進めない。
装具卒業=ゴールじゃなかった。
ここからまた、新しいスタートなんだと思った。





