政府債務危機はあるのか① | Carlos Danger Is Here

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ヘイナーウ!

この一週間くらい金融市場はドタバタしていたんだけど、俺的にはそうヤバい気はしなかった。株価が下落した引き金は、米国経済が不景気になるかもという恐れであったわけじゃが、マクロ経済データはそんなに弱くはないのだから、前提からして間違っていたんじゃよね。

 

まーデータがこれから悪化して、不景気になったとしても、あんまし怖くない。金融引き締めの結果としてのフツーの不景気なわけじゃから、金融緩和したら問題解決の筈じゃ。

 

俺が怖いのは、フツーではない金融危機です。俺くらいの年代だと、1990年代初頭の日本のバブル崩壊憶えている。2001年の米国発ハイテクバブル崩壊も、2007-2008年のグレイト・ファイナンシャル・クライシスも、2010年代初頭のヨーロッパ政府債務危機も知っている。こういう、バブル崩壊が引き金になって金融システムの安全性を脅かす、みたいなのがオソロシイ。

 

で、今のマクロ経済状況を俯瞰してみて、ヤバそうな部門はどこか?株価はバブリーな水準にあるけど、近未来のうちに大暴落する、という気は俺的にしない。アメリカの不動産価格は上昇しているわけじゃが、二十年くらい前みたいに博打的投資が行われている感じはしない。銀行のバランスシートは、比較的健全。ノンバンクのバランスシートは、イロイロな金融ギャンブルで膨張しているのかもしれんが、そーゆーことは俺には分析できない。

 

そーゆーわけで、考えつくリスク要因というのは、政府債務の状態なのよ。アメリカの状況はマズいし、日本の現況はさらにヤバい。で、ダリオさんとか偉い人たちが、そのうち危機になると警鐘を鳴らしている。

 

でも、この種の警鐘は日本では30年くらい鳴り続けているわけじゃし、んで今のところそう問題なくやれている。だから危機にならないで、このままやりくりできるのかも(モダン・マネタリー・セオリーの主張というのは、結局こういうことですよね)。あと俺にとって一番の疑問は、アメリカと日本での政府債務懸念は、どうやったらリスクヘッジできるのか。

 

難しくて、よくわからない問題です。でも俺個人の財務基盤を将来的に揺るがす可能性があるのは、ズバリこれだと思うのです。だから今のうちからイロイロ調べて、考えをまとめていくことにします。続くどっとはらい。