厚生労働省の勤労統計不正の真相は | Carlos Danger Is Here

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ヘイナーウ!

勤労統計不正の話は、一応理解した気がして、それについて前日書いたのだが、またわからなくなった。

 

日経に、「不適切部分 手引から削除」という記事があって、それによると、勤労統計の調査方法の手引きは、全数調査でなく抽出調査で調べることを容認するように書いてあるらしい。

 

この話、論点はいくつかあって、一つは全数調査をするところを抽出調査をやっていたこと。これは法律違反で道義的な問題です。

 

でも、統計学的に正しい手法を踏んで抽出調査をやっていたんだったら、全体の三分の一からデータをゲットしていたのだから、結果は全数調査をするのとそう違う筈はない。

 

すなわち、第二の問題は、抽出調査をやった結果、賃金上昇率を低めに推定する結果がなぜ長年にわたって出たのか、ということですね。この結果、失業保険の支払いが低めに抑えられてしまったとかの金銭的な問題が生じてしまった。

 

統計を集めるための手引とかが存在したのなら、偏りのない感じでサンプルを抽出して、部分のデータから全体をかなり正確に推計することが、できたのではないでしょうか。

 

要するに、新聞を読んでもこの話の底がまだ理解できない。日経、もっとがんばってこの話に取り込んでくれ。そんだけ。