米沢 穂信について | Carlos Danger Is Here

Carlos Danger Is Here

ヘイナーウ!

俺は、四十代半ばです。


んで、日本のエンタメ小説を三十何年か、読んできたわけだ。


俺が十代のころは、当然のことだが、読んでいる作家は俺よりみんな年上だった。


それからイロイロ読み続けたが、俺と同年代、または年下の世代の作家の作品で、メチャ面白いと思うのはなかった。


福井晴敏の「亡国のイージス」を読んだときは、俺より年下ですごい作家が出てきたと思ったが、失礼ながらこの方はワンヒットワンダーで、「イージス」からは大したものを書いていない。


伊坂 幸太郎とか、道尾秀介とか、ヒット作を放っていたから読んでみたけれど、つまらなくはないけれど、フィーリングが合わなかった。


んで、このごろあまり本を読まなくなってしまい、俺より若いお気に入りの作家に結局出会うことはないのか、なんて思っていたわけです。


が、こないだ、米沢 穂信の「リカーシブル」を何の期待もせずに読んだら、おもしろかった。フツーの意味で傑作と言えるかは知らんが、俺とフィーリングがメチャクチャ合った。


それから「インシテミル」を読んだが、これも(ちょっと設定的に無理だが)俺的にはとてもおもしろかった。


つーことで、ついに俺より一回り年下で、好きといえる作家を見つけたのかも。


昔ならば、米沢作品を全部一気に読み通しちゃうとこだが、おいらもそんな体力あんましないので、これからゆっくりペースで過去の作品を読んでいきます。


期待しちゃうぜ。