第153回「ぐる芽句会」披講句 | 愛と光と忍耐を求めて

愛と光と忍耐を求めて

プルーストの「失われた時を求めて」を真似てるわけではありませんが、悠久の時の流れの中での一瞬の人生。しかし、それを知っている魂には永遠の命があるのかも知れません。テーマは「修業の場としての魂の人生」

本日、第153回「ぐる芽句会」の披講句一覧が

発表されました。

 

小生の投句5句の内、選が入ったのは以下の3句でした。

 

百日紅ベランダの空揺らしをり  如空

    ◎ベランダの空揺らしをり・・のゆったり感が佳い。(友游)

 

急逝の友のアルバム蝉時雨  如空

    ○蝉時雨の音が響く、

     静かな部屋で故人を悼んでいるのが伝わります。(ことう)

    △最近度々経験する実感の一句。

     「アルバム」という表現だと冊子をイメージしてしまう。

     具体的に「おもかげ」or「笑顔や」としたらどうか。(十志夫)

    △蝉時雨と悲しみの対比にジーンとしました。(月子)

    △楽しかった思い出があればあるほど悲しいですね。

     季語蝉しぐれがその思いを代弁してくれているようです。(水香)

 

皆感染したと電話や夏深し  如空

    ○第7波に覆われた夏・・・、それぞれの快復をお祈りします。(霧来)

 

◎が特選、〇が秀句、△が佳作という選評です。

 

「百日紅」の句に、特選が入り、「ゆったり感」を評価して頂いた点、

大変勉強になっています。

 

ともすれば印象度を高めるべく、強い文言やひねった字句を詠みたく

なる傾向がありますが、対象を感じたまま素直に自分の言葉で詠むのが

良いのかもしれません。

 

草花をじっと見つめて天高し   如空