4月初めに亡くなった義兄、姉の夫。
彼は4男でご先祖からのお墓は受け継いでいない。
こどもは娘二人、一人は結婚し、一人は独身で遠くに住んでいる。
そんなことで、姉はだいぶ前にお墓を探していた。
築地本願寺で詳しいことは忘れたが、とにかく供養できるところを作るらしい、と聞いて私も一緒にいったことがあるが、(我が家は夫が昔からのお墓を受け継いでいるので、ただの付き添い)北海道にいる独身の娘が北海道に樹木のお墓というのもあるよ、と言って、築地本願寺の話は立ち消えになっていた。
今回義兄が亡くなり、お墓をどうしようかと姉。
築地本願寺はもういっぱいになり、これから募集の計画もない、と。
樹木のお墓の方もなんだかよくわからない、と。
周りからは49日に納骨でしょう、と言われたりして、焦ってる姉。
無宗教のすてきなお葬式をした姉が、何に振りまわされてるんだ、と妹は内心思ってる。
それで、電話でこんな話をした。
「私の友だちが亡くなって、ご主人はしきたり通り、49日に先祖代々のお墓に納骨なさった。
ところがその後まもなく、ご主人の友人の奥様もなくなり、その方はお骨をずっとそばに置いているのだそう。
一人でお墓にいれるのはかわいそうだから、自分が死んだとき、一緒に入ることにする、と。
(今、思い出した!仲代達也も宮崎恭子さんの遺骨をずっとおうちにおいてらしたテレビを見たことがあるような)
それを聞いた私の友人のご主人、「僕もそうすればよかった・・・。ここで一緒にいたかった・・・」と本気で悔やんでいた。
彼の家もご両親の仏壇が和室にあるのだが、今も友人の写真とお位牌はリビングのソファのそばの小さなテーブルに置かれている)
この、お墓に入れないで、この家で一緒にいたかった、という夫の感情はよくわかるような気がする。
姉の場合、どこにお墓を作るか、今いるところの近く、というのが常識的だろうが、姉もなくなったとき、娘たちは二人とも遠くに住んでいる。
それで言ってみた。
「あなたが死ぬまでお義兄さんのお骨はあなたの家において、毎日おしゃべりしてたら?
あなたが死んだとき、Y子ちゃん(長女)の一番都合のいいところにお墓を作ってもらうのは?」と。
姉はそうしようとは思ったかどうかはわからないけれど、49日まで納骨しなければ、という焦りのようなものは消えたみたいだった。
そういえば、昨年7月に亡くなった私の友人も、春のお彼岸のとき、お墓参りしようかな、と思ってお嬢さんに聞いたら、お骨がまだ、家にある、とのこと。
もうすぐ一周忌になるが、今もお家にいたら、おうちにお参りに行くことにしようか、と友人と話している。
ご主人とも久しぶりにおしゃべりするのもいいし。
青柿。
庭に鳥が落としていった種が大きくなって、二、三年前から実をつけ始めた。
桃栗三年柿八年というが、実のならない柿の木を切ることもなくほおっておいた。
渋柿。
山形の義兄が柿を送ってくれるし、この渋柿、どうする?
あ、この玄関に飾っておいた柿はもちろん、しなびて捨てました。
木になっている、渋柿、どうするか・・・。
