庭のあじさいが色とりどりに咲いています。
お花の先生、その世界のランクでいうと高い人なのだけれど、今は教えてなくて、上級者2,3人だけに教えておられる。
それでも私が庭の花を花瓶に挿して写真を送るとワンポイントでアドバイスをくださる。
教えることはやめてしまったけれど、やはりお花がお好きなのですね、私が水盤をもっていない、と知った彼女は本部にでかけたとき、気に入るかわからないけれど・・・と超割引の銘入りの水盤を買ってきてくれた。
先日、庭の花があまりきれいなので、活けて彼女に送った。
私にとって、盛り花を彼女に遠隔指導してもらうのは初めて。
初め、これでどうですか、と送ったら、ラインじゃ言い切れないからと、電話が来た。
「まず、花器はきちんとおいてください」と言われた。
五角形の花器だが、正面にきちんと角をすえるか、平らなところをすえるか、しっかり決めてください、と。
高い百合の隣の右向きのあじさいを左の方にむけてください。
右側の百合の位置をなんとかのあじさいとかえてください、三角形になるように」と。
この百合の位置がよくわからなくて、ままよ、と生けて、もう一回送った。
百合が三角形になっていないけど・・・。
あじさいがたくさんさいてるからといって、多すぎかな、と思って減らしてみた。
先生は背の高いあじさいの向きはよくなりましたね、と。
あじさいの花を減らしたのもいいですね、と。
あとは・・・上出来です、と。
やはり、そのくらいで止めておくのが、生徒がやる気をなくさない大事なところかな、とおもんぱかる弟子。
その先生はふだんの会話では気持ちがいいぐらい、辛口発言をするのだけれど、お花の時は必ずほめて、またやろう、とおもわせるように心がけてると思わせるコメント。
指導者にとって大事なことですね。
そうそう、お嬢さんが中学の時、95点のテストをとってきたとき、なんで100点取れないの!と怒って、答案用紙をびりびり破いた、とかいう話をしてくれたことがあったが、お花の時はほんとに優しい。
これからもやさしく指導していただこう。
あ、余計なことだが、95点で怒鳴られたお嬢さんはとてもやさしく育って、今年の春など、吉野の桜を見に、一回目は早すぎたから、と二回も連れて行ってくれたらしい。
それで思い出したのが私の父。
中学1年の時、39点の理科をとった。
怒られるかな、と恐る恐る。
しかし、父は「あと1点で40点だったのに。残念だったな」と言った。
小学校の5年三学期から病気で学校を休んでいた私が中学に入って学校へ行くようになったのだから、成績なんかどうでもよかったのだろうが、私の記憶に残るコメント。