山形の霊峰「月山」の麓に玉谷製麺所という麺を製造をする会社があります。
そちらの麺はおいしい、と評判で、ときどき取り寄せます。
(前に日経新聞の土曜版のなんでもランキングに載ったことがある)
今回は山菜も売っていたので、一緒にお願いしました。
私の知らない山菜二種と山ウドとこごみ。
てんぷらやおひたしや山菜汁などに楽しんでいます。
ついでに
これは撮り鉄の友人が撮った月山の写真。
逆さ富士ならぬ逆さ月山?、しかも写しているのは湖などではなく、田起こし前、つまり早春の水の張った田んぼ。
なぜ、田起こし前とわかるか、というと稲の切り株が残っているから。
今頃はもう、田んぼは田植えにそなえて、きれいに整備されているだろう。
さて、本日のメインテーマは能(大原御幸、おはらごこう)のことだった。
高校時代の友人の謡の師匠、西村高夫師の公演に誘われ行ってきました。
「大原御幸」というのは、平家物語の壇ノ浦の戦いで平家が敗れ、海に身を投げたにもかかわらず、源氏に引き上げられてしまった建礼門院(平清盛の娘徳子)が、出家して京都大原の寂光院で、我が子安徳天皇を始め、平家の一門の弔いをしている建礼門院を、後白河法皇が尋ねてくる、という話。
西村師の舞台は初めて拝見しましたが、とてもいい舞台でした。
観世銕之丞師の地頭で、地謡も快く。
狂言は野村万作、萬斎親子で「川上」
目のみえない夫が川上の霊験あらたかの地蔵にお参りをして、目が見えるようになる。
ところが長年連れ添った妻と別れる、というのが条件。
さ、どうする、万作、というところ。
万作師は92歳。
身のこなしは本当に軽々として、でも、お声は以前のように通らなくなっている・・・、いやいや、私の耳が遠くなっている・・・、両方か。
でも、楽しみました。
最後は
能「猩々乱(しょうじょうみだれ)」汲めども汲めどもお酒は減らないというめでたい能。
上の写真も銕仙会からお借りしましたが、今回は清水寛二師と観世淳夫師。
淳夫師は銕之丞師のご子息。
いまもお若いですが、もっとお若い時から拝見しているので、まるでわが孫の成長をみているような気持ちになります。
楽しい能でした。
終了後、友人と近くのかつ吉でとんかつを食べながら、夫と三人でおしゃべり。
三年間同じグラスだったのに卒業後おつきあいがなく、何十年も経ってから能楽堂であって、再びおつきあいするようになった。
能の取り持つ縁。