庭のえごの花が満開です。

実は小豆大の大きさで、お手玉にいれてよく遊びました。

 

えごの花が咲くと母を思い出します。

「病む母にそふ夜の長し 窓遠く花極まれり えごの明るし」

 

祖母に付き添いながら眠れぬままうっすらと明るみはじめ、庭に咲くえごの花が白じろと見え始めたのでしょうか。

 

とても質素に生きた、というか質素にせざるをえなかったというか、母はとくに物は残さなかったけれど、数十年続けた短歌が残されました。

80歳のとき、おびただしい数の短歌から娘たちが選び、ワープロで打って本にしたので、一首一首が記憶に残りました。

選ぶ基準は上手な歌、というより、「家族」を歌ったもの。

 

いいものを作ったな、と思います。