職場に、有能で美人なうえに頑張り屋さんで、とても良い女性がいる。
夫有責で離婚して、二人のお子さんを立派に育てあげて、尊敬している。
一つだけ気になるといえば、〝離婚〟の言葉に過敏すぎる気がするのだ。
芸能人だったか、誰かの噂話で〝離婚〟と言った時、ピクッと反応した(気がした)のである。
そして、もう一つ〝離婚〟の影響に関することにも鋭敏なこと(そう思える)
例えば、離婚しなければ「もっと、豊かな生活や教育にお金がかけられていた」と思っているのかも。
いえいえ、離婚しなくっても、節約生活はしてるし、教育費の関係で都会への進学を諦めさせる親なんてごまんといるよ。
(まさに、我が家や子ども家庭がそうですよ。東京進学なんて、ムリムリ)
例のウサギの毛皮の襟巻きで出勤すると「あっ」と声が聞こえた。
『あ、ミンクと思ったかな?』
そこで「ウサギを(巻いてきました)」と説明すると「ウサギー!!」と笑ってくれてホッとした。
こんな何でもない小さなことでも、積み重なると私は勝手に辛くなるのである。
元々良い人なのは分かっている。
夫の裏切りとプライドを守るための離婚で、どこかしら屈折した心の捻じりが痛々しく(勝手に聞こえたつもりで)私の心をハンマーで打つのだ。
因果な性分である。