娘婿の一人が、世間的に見て高スペックと言える。
高学歴、高身長、一流企業勤務、程ほど良い家柄である。
田舎の見合いでは、絶対に我が家レベルにはお話の来ない男性である。
婿は首都圏育ちだが、地方に来て娘と知り合った。
若さゆえか、自分の特性?配慮点?(例えば、アレルギー持ちで、、、というような)まで、馬鹿正直に伝えあっていた。
お互いに、それらを承知の上で結婚した。
大学仲間では、まあ早い方の結婚であった。
県庁所在地の子女教育では有名な伝統校だったので、そうそうたる家柄やお金持ちのお嬢様が多かった。
しがない田舎娘の夫があのレベルならと、途端に彼女達の結婚への要求レベルが上昇したらしい。
そのせいかどうかは知らないが、可愛らしい社長令嬢や資産家令嬢が未だに未婚であったりする。
(昔、社長令嬢には、ハンサムな国立大出の性格も良い研究者を紹介したが、その日に「フィーリングが合わない」と一蹴された)
彼女は例え娘婿が求婚したとしても、配慮点を聞けば、「とんでもない、何で私が」と、やはり一蹴していたと思う。
完璧を求めたら、結婚はできない。
結婚自体が、幻想と勘違いと妥協であると、私は思っているから。